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更新日:2023年12月1日
平成30年3月30日
本日をもって浜松市役所を退職される皆さまには、長い間、市政の発展にご貢献をいただき、誠にありがとうございます。長い方ですと40年以上のご勤務ということになり、長い間いろいろとご苦労もあったかと思いますが、心から感謝申し上げます。
今年退職される皆さんは私と同じ年齢ということで、例年以上に私にとって感慨深いものがあります。私どもが就職する頃は、いわゆる黄金の80年代の幕開けの頃でした。私が就職する前年にはエズラ・ヴォーゲル氏が「ジャパン・アズ・ナンバーワン」という本を創刊され、大ベストセラーになりました。ちょうど日本が最も輝いていた時代だったと思います。その後、バブルが訪れ、このまま日本の繁栄が続くのではないかという錯覚もした時代でした。しかし、そのバブルが弾けて発展成長の時代から長い低迷の時代に入り、社会の環境も一変しました。官に対する風当たりもその頃から非常に強くなったと思います。
また90年代に入ると、国の仕組みを変えるということで、地方分権の大きな流れがスタートし、市町村にも大きな権限が委譲されてきました。それに伴って責任も大きくなったのではないかと思います。さらに浜松市は、平成の大合併の時に、12市町村が合併して、政令市に移行するというこれまで経験したことがない大変化を経験しました。そうした大きな変化・激動の中で、それぞれの時代を生き抜き、そして浜松の市政の発展を担っていただいた皆さまに、あらためて敬意と感謝を申し上げたいと思います。
いよいよ時代は、人口減少社会を迎え、厳しくなる将来に備えて真正面から向き合っていかなければならなくなりました。私どももそうしたものを先取りして、徹底した行財政改革をはじめ、さまざまな改革をし、浜松市は全国からも注目される先進自治体となりました。
しかし、将来に向けた取り組みというのは終わりなき挑戦だと思っています。新年度は私にとって任期最後の年となりますが、区の再編という大改革が正念場を迎えます。私にとってもこれはやりきらなくてはならない仕事だと思っていまして、不退転の覚悟で取り組んでいきたいと思っています。そして、これまで皆さまに築き上げていただいたこの浜松市の、さらなる発展に向けて一層邁進していきたいと思っています。ぜひ皆さまにも引き続きご支援・ご協力をいただきたいと思います。
皆さんはいよいよ新しい人生を歩まれることになります。それぞれ、お仕事をされる方、引退される方がいらっしゃると思いますが、これからの皆さんの人生を充実したものとしていただきたいと思います。だいたい60歳まで生き抜くと、平均寿命まで全うする可能性が非常に高くなると言われています。つまり、我々は長い方ですと残り30年くらい人生が残されているということです。最初の30年を社会に役立つさまざまな学びをする時代とするならば、次の30年は仕事を通じて社会に貢献する時代、そしてこれからの30年はそれぞれ皆さまが人生の集大成として生きがいに挑戦する時代だと思います。まだまだ現役として仕事にチャレンジする方、社会貢献活動に取り組まれる方、あるいは趣味に生きられる方、それぞれ生きがいは違うと思いますが、この大事な次の時代を充実したものにしていただきたいと思います。
結びにあたりまして、これまでご貢献いただきました皆さまの功績に、あらためて敬意と感謝を申し上げるとともに、今後、皆さまのますますのご健勝、ご多幸を心から祈念いたしまして、ごあいさつとさせていただきます。本当に長い間、ありがとうございました。
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