緊急情報
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更新日:2023年12月1日
2021年4月1日
このたび、新しい職務に昇任をされた幹部職員の皆さま、おめでとうございます。一層皆さまの職務に精励をしていただきたいと思っております。コロナ感染症拡大も浜松におきましては、医療センターのクラスターが収まり、一応小康状態でございますけれども、全国的には感染拡大が続いております。特に大阪が大変急増しているということで、初めて「まん防」、いわゆる「まん延防止等重点措置」が発令されるということでございまして、ぜひ私たちも緊張感を持って臨んでいかなければいけないと思います。ワクチン接種も始まって、重症化予防や感染拡大阻止がなされていくと思いますけれども、まだまだそれには時間がかかると思いますので、それまではしっかりと感染抑止とコロナによって影響を受ける皆さまへのさまざまな対策に注力していかなければいけないと思います。
さて、市の重点課題でございます。区の再編でございますけれども、皆さんご承知の通り、いよいよ特別委員会で具体的な6案が提示をされました。レースで言えば、いよいよ第4コーナーを回って最終段階に差し掛かっていると思います。これから1案に集約していくわけでございますけれども、その中で区役所をどうしていくのか、あるいは新しい組織体制をどうしていくのか、その組織に合わせた最適な人員体制をどうするのか、さまざまな具体的な作業が始まってまいります。これは全て皆さんのところにも関わってくることでございますので、全庁を挙げて鈴木副市長の下、しっかりと取り組んでいただきたいと思っております。
また、デジタル化でございますけれども、世の中デジタル化というのが今、急速に進んでおります。このデジタルにつきまして、私どもは一昨年の10月にデジタルファースト宣言を行いまして、昨年はデジタル・スマートシティ推進事業本部を設置し、また、外にはデジタル・スマートシティ官民連携プラットフォームを設置いたしました。市を挙げてデジタル施策に取り組んでいるところでございますけれども、国のほうも骨太の方針の中に、デジタルトランスフォーメーションがしっかりと位置付けられましたし、9月にはデジタル庁が設置される見込みでございます。日本全体、急速にこれからデジタルの波が押し寄せてくるという中で、しっかり我々もこれに対応していかなければなりません。デジタルを成功させる、DXを成功させる鍵は、組織の変革にあると言われています。JALの再生やさまざまな企業の再生に携わった経営共創基盤代表の冨山和彦さん、大変尊敬される方ですけれども、冨山さんはこのDXの鍵はCX、つまりいかに組織が変わっていけるか、考え方や組織の体制が変わっていけるかにかかっているとおっしゃっております。私もその通りだなと思います。これは主にCX、コーポレートトランスフォーメーションですから、企業のことですけれども、我々も実は一緒なんです。ということでCXにかけて、私はLGX、新しい造語を作りました。これはローカルガバメントトランスフォーメーションでございます。我々実際のDXの成功の鍵も、私ども組織自体が今までの発想を切り替え、組織の体質も入れ替えて、しっかりそれに対応していけるかどうかということにかかっております。このデジタルというのは、デジスマ本部がやるものではございません。皆さん一人一人がこれからチャレンジしていかなければいけない分野でございます。未知の領域、今まであまり関わりを持たなかった方もいらっしゃるかと思いますけれども、しっかりデジタル化の波に対応して、浜松市の組織自体も大きく変えていきたいと思っております。DXの鍵はLGXにありということです。全庁を挙げてしっかり取り組んでいきたいと思います。
もう一つですね、今コロナの影響で地方分散が始まっております。地方への移住でありますとか、都市と地方の2拠点居住・2拠点活動ですね、急速にそうした動きが広がっておりまして、そうしたものをしっかり受け止めていこうという都市間競争も激しくなっています。浜松市もこうした動きに負けていられませんので、しっかり浜松市の住みやすさ、あるいは活動のしやすさを発信して、この流れを受け止めていかなければいけないと思っております。そのためには、この浜松という素晴らしいプラットフォームをさらに磨き上げていかなければいけませんので、皆さんそれぞれの分野で優れた施策をさらに推進をしていかなければいけないと思っております。前例にとらわれず、常に時代にチャレンジしていくという精神の下に、ぜひ前向きに仕事に励んでいただきたいと思っております。コロナで世の中大きく変わってきておりますけれども、変化の激しい時代というのは、チャンスも多い時代でございます。より多くのチャンスをつかみ取るために、私も全力で取り組んでまいりますので、ぜひ皆さまにおかれましても、一層職務に精励していただきまして、この時代を乗り切っていただきたいと思います。皆さまのより一層のご健闘を祈念いたしまして訓示といたします。
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