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更新日:2023年12月1日
2012年1月4日
皆さん、明けましておめでとうございます。
健やかに新年をお迎えになったこととお慶びを申し上げます。
昨年を振り返りますと、言うまでもなく3月11日の東日本震災という未曾有の大災害を契機にした、被災地の支援、あるいは私たちの防災への対応といったさまざまな取り組みに奔走した1年だったと思います。
また、この地域も大型台風が久々に到来するなど、災害が非常に多かった年でもありました。
そんな年ではありましたが、浜松にとっては市制100周年という記念すべき年で、100夢プロジェクトという市民の皆さんを中心にした取り組みなどをやりながら、市全体で100周年をお祝いをしてまいりました。
年が明けまして、今年はこの100周年の節目の年を終え、新たな100年に向けての一歩を踏み出す年です。そういう意味で、今年は浜松の未来に向けて新たな種まきをしていく、そんな年にしていきたいと思います。
まず、防災につきまして、引き続きしっかりと対応していかなければなりませんが、千年に一度と言われる東日本のような大震災に備えて、ハード、ソフト両面でしっかりと対応してまいります。
今年は中央防災会議で、東海・東南海・南海の3連動地震のシミュレーションも出てまいりますので、そうしたものを受けまして、一層対策を強化していきたいと思います。
また、浜松の未来、将来を支える産業につきましては、これまでも産学官連携の中で、農作業の高度化、あるいは新産業の育成などに取り組んできましたが、一層それを推進してまいります。
今、次世代環境車の社会実験を進めたり、あるいは光電子産業といった新しい産業の芽を育てたりしていますが、そうしたことを、我々だけではなく、産学官連携の中で一層推進をしていきたいと思います。
また、そうした中で大きな障害となっていた土地利用の問題でしたが、昨年、浜松から国に対し、農業と工業の両方を振興するという画期的な特区の提案をいたしまして、これが内閣府で採択となりました。これはまだ内閣府での採択であり、いよいよ今年は関連省庁との具体的な調整が始まります。特に農林水産省の厚い壁を打ち破っていかなければいけません。これは私もしっかり頑張ってまいりますので、引き続き関連部署の皆さんにはご努力をお願い申し上げます。
文化の面では、今、浜松は『創造都市』というものを目指しており、創造都市への起爆剤として期待をしているユネスコの創造都市ネットワークへの加盟。これが実は今、ユネスコへのパレスチナの加盟をめぐり、アメリカが拠出金を拒否をするということで、ユネスコ自体が大変に揺れております。我々の審査も大詰めを迎えている中で、今、審査がストップした状態でありますが、何とかこれも実現したいと思います。
また、都市間外交の面で、浜松が先進的に進めてまいりました多文化共生施策ですが、今年は新たに国際連携の提唱も行っていきたいと思います。開かれた国づくりはもう国だけに任せておけない。やはり都市がリードをしていく時代だと思います。
今年は、静岡県と浙江省の友好提携が締結されて30周年となる記念の年でもあります。今、浜松が進めています、杭州市の西湖と浜名湖との湖交流、これもしっかり締結をして、新たな一歩を踏み出してまいります。
また、地方分権につきましては、昨年は大変な1年でございまして、橋下徹さんという大変な破壊力を持ったパワーが実現をいたしました。今まで全国一律に行われていました、自治制度というものが壊れるかもしれない。そういう期待を抱かせてくれる1年であったとも言えます。
浜松も今、特別自治市を目指しております。そうした面で、大きな力になってくれるのではないかという期待をもとに、私たちも努力をしていきたいと思います。また、浜松が進めている三遠南信広域連携という、全国でも例のない県境を越えた連携も、さらに深化させていきたいと思います。
国政に目を転じますと、今、本当に混迷の極みでございまして、新年早々から今年は解散総選挙があるのではないかという報道も相次いでおります。
今年は不透明な1年となりますが、こういう不透明な時期や危機の時期というのは、逆に言えばチャンスでもあります。分権時代をリードする先進自治体として、浜松といたしましては、こうした時期をチャンスと捉え、未来に向けて、さまざまな種まきをしてまいります。そうした意味でも、これまで職員の皆さんに折に触れお願いをしてまいりました『役所の前例主義を打ち破って、どんどん未来に向けて新たな挑戦をしてほしい』ということが、いよいよ大事になってくる年ではないかと思います。浜松市の「やらまいか精神」を大いに発揮をして、浜松の将来、未来に向けて、前進をしていただきたいと思います。
結びに当たりまして、本年が浜松市にとっても、また、今日お集まりの皆さんにとってもよい年となりますことを心から祈念申し上げまして、あいさつとさせていただきます。本年もよろしくお願いします。
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