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更新日:2023年12月1日

市制施行108周年記念式

2019年7月1日

 

本日はご多用にもかかわらず、ご来賓をはじめ多くの皆さま方に、市制施行108周年記念式にご臨席を賜りまして、厚く御礼申し上げます。
浜松市は明治44年7月、人口約3万7千人の市として誕生しました。以来明治、大正、昭和、平成と、時代が移り変わる中、「やらまいか精神」にあふれた市民の努力により、戦災による甚大な被害からの復興や、幾度とない経済不況からの克服を成し遂げ、ものづくりのさかんな産業都市として、目覚しい発展を遂げてきました。
そして、平成17年7月の天竜川・浜名湖地域、12市町村の大合併を経て、平成19年4月には、政令指定都市への移行を果たしました。

この5月には、平成の時代に別れを告げ、いよいよ令和の時代が幕開けしました。新時代は人口減少という、これまで私たちが経験したことのない現実に直面することとなります。そのため前例にとらわれない柔軟な発想のもと、「やらまいか精神」を発揮して、活力に満ちた地域社会を創造していかなければなりません。
浜松市は現在、「政令指定都市幸福度ランキング総合第1位」、3期連続となる「健康寿命政令指定都市第1位」という評価をいただいています。
このことは、本市が地方自治体としての、基本的ポテンシャルの高さはもとより、市民の皆さまが健全で豊かな生活を送ることができる、最高の「プラットフォーム」として評価されたものであると言えます。
住民生活に身近な行政サービスの多くは、基礎自治体である市町村が提供しており、今後人口減少が進み、国を取り巻く環境に不確実さが増す中でも、基礎自治体は、持続可能な形で行政サービスを提供しなければなりません。
「やらまいか精神」のもと、先人のたゆまぬ努力の末、現在の確固たる地位を築いた浜松市ですが、将来を考えれば、これまでの成功体験や現状に甘んじることなく、大胆な改革により、新たな社会経済モデルを構築することが、未来を担う我々に課せられた使命です。
改元に伴い、新たな時代がスタートした今こそ、日本をリードするフロントランナーとしての自覚と気概を持って、オール浜松でチャレンジを積み重ね、揺るぎない未来を実現していきたいと考えています。
そこで本市は、「持続可能なまちづくりへの挑戦」というスローガンのもと、3つの方針を中心に、市政運営に取り組んでいきます。

1つ目は、「若者がチャレンジできるまち」です。
魅力的な雇用の創出や、働きやすい環境づくりに努め、若者をはじめとした子育て世代の生活基盤を安定させ、若者世代の転入促進などにより、社会移動の均衡を目指していきます。
その1つとして、米国のシリコンバレーのような、ベンチャー企業のコミュニティーである、「浜松バレー」実現に向け、企業誘致の推進や創業支援など、産業の集積・強化に取り組んでいきます。また農林水産物の高付加価値化や海外への販路開拓など、第一次産業の振興、さらには観光、サービス産業などの第三次産業の活性化にも取り組んでいきます。
また、UIJターン就職の推進や女性の活躍促進などによる、労働市場の活性化に加え、ワーク・ライフ・バランスの推進により、誰もが活躍できる労働・雇用環境の整備に努めていきます。

2つ目は、「子育て世代を全力で応援するまち」です。
結婚・妊娠・出産・子育ての切れ目のない支援とともに、次代を担う子どもたちへ、浜松の素晴らしさを伝えることにより、子どもを生み育てたいと思えるまちを目指していきます。
このため、妊婦や乳幼児への支援、官民連携による待機児童解消に向けた、保育施設の整備をはじめ、結婚・妊娠・出産を望む人々の思いに応えるための、あらゆる取り組みを推進していきます。
また、地域とともにある学校づくりの推進に取り組むとともに、進学などにより浜松を一時的に離れても、浜松に戻りたい、浜松で働きたいと思えるように、子どもたちの愛郷心を育んでいきます。

3つ目は、「持続可能で創造性あふれるまち」です。
不断の行財政改革の推進により、引き続き強固な財政基盤を構築するとともに、区の再編などにより、柔軟で効率的な組織体制を確立します。
また都市の魅力を高め、市内外の人を引き寄せるまちづくりを進め、持続可能な都市を目指します。
直近では、ラグビーワールドカップ2019を好機と捉え、DMOを中心に国内はもとより、海外からの観光客を誘客するとともに、世界に通じる都市ブランドの確立に向け、産業、観光、文化、食材などの、魅力的な地域資源を官民連携により国内外へ発信します。
また、拠点ネットワーク型都市構造の形成を進めるとともに、市民の創造的な活動が、都市の活力を生む「創造都市・浜松」を推進します。
記念式典第二部では、「ラグビーイヤー2019浜松からキックオフ」と題して、日本ラグビー協会副会長、清宮克幸さんと、元ラグビー日本代表、伊藤剛臣さんをお迎えしてのトークショーを行います。ラグビーワールドカップ2019の開催が、間近に迫っています。本日のトークショーを通じて、ラグビーの素晴らしさ、奥深さを感じでいただくとともに、大会に向けての機運醸成につながることを期待しています。ぜひ清宮さん、伊藤さんの素晴らしいトークショーをお楽しみください。

さて、ただ今から、永年にわたってそれぞれの分野で、本市の発展にご功績のありました6名の方々を、市勢功労者として表彰申し上げます。
栄えある表彰を受けられます皆さま方には、今日までのご努力とご労苦に、心より敬意と感謝を申し上げます。
また、お支えをいただきましたご家族の皆さま方には、長い間の献身的なお力添えに対しまして、併せて深く感謝申し上げます。
結びにあたり、本日ご列席の皆さまをはじめ、全ての市民の皆さまの、ご健勝ご多幸を祈念して、式辞といたします。

 

20190701

 

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