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更新日:2023年12月1日

新規採用職員辞令式

平成29年4月3日

このたび新たに浜松市の職員となった皆さんに心から歓迎を申し上げます。

「市民への約束」に掲げてあるように、市役所というのは市民の役に立つところであるということで、これが基本中の基本です。このことをまず皆さんに自覚していただきたいと思います。多くの市民の皆さんにとって、行政とのつながりというのは、ほとんど市役所になります。国や県と直接関わりを持つ市民は、ほとんどいません。多くの市民の皆さんにとって生涯、行政との接点は市役所であることが多いわけです。それだけ市民の皆さんから多くの要望や意見が、私どものもとに寄せられます。具体的に施策を行うのは市なので、いろいろな成果を実感できる喜びはありますが、一方多くの要望・苦情も寄せられます。そういう意味では大変な仕事ではありますが、そうしたことをしっかりと受け止めて、市民の皆さんに役に立つところであるということを自覚して、公共サービスの提供に努めていただきたいと思います。

そして2つ目に、皆さんは政令指定都市の職員になったという誇りと自覚も持っていただきたいと思います。政令指定都市は全国に20しかありません。そのうちの1つが浜松であるということ、そして浜松市の誇りは県庁所在地ではない、大都市の近郊でもない、本当に一地方都市が先人の皆さんのご努力により、ここまで自律的に発展を遂げて、政令指定都市になったと、このような街は全国広しとはいえ他にないわけです。そういう浜松の職員であるということに、誇りと自覚を持っていただきたいと思います。

浜松市は政令指定都市の中でも際立った特徴を持っていて、市域の半分近くが過疎指定を受けているような、そういう広い市域を持った、いろいろな特徴を持った市です。面積は伊豆半島よりも大きいです。豊橋技術科学大学の学長を務められ都市工学の権威である大西隆先生が、浜松を「国土縮図型都市」と命名されましたが、まさに日本をぎゅっと縮めたような都市であり、過疎地から都市部までいろいろな都市の特徴を抱えている、あらゆる産業がここにある、あらゆる自然がここにあるという都市です。従って、浜松がしっかりとした都市経営ができれば、全国のモデルになれると私は確信を持っています。そういう思いで、今、浜松の市政運営をしているところです。ぜひ皆さんにもこの思いを共有していただきたいと思います。

そして、これから皆さんが生きていく時代は大変な時代です。歴史を振り返ってみても、何回もないような大激動の時代と言われています。ご存じのとおり、AI(人工知能)の発達により、第4次産業革命が進んでいて、恐るべき時代の変革が起こっています。恐らく今ある仕事の半分以上がなくなるとも言われています。これはもう近い将来です。皆さんはそういう時代を生き抜いていかなければいけません。AIとインターネットのさらなる発展により、窓口業務もなくなっていくと思います。あるいは相談業務もロボットに替わる時代が来るかもしれません。実際に弁護士や会計士、医師の診断業務などは人間がやるよりも、AIを兼ね備えたロボットのほうが遥かに機能するといわれている時代です。恐らく市の業務も激変していくという中で、生きていかなければいけません。

何と言っても、今は地方創生の時代でして、これからは地域がそれぞれの特性・資源を生かして、知恵を出し、汗もかいて自らががんばっていくということです。国はそういうところを応援すると、全国一律に支援していける時代ではないということです。人口減少時代に、自らで勝ち抜いていかなければならない、都市間競争も激しくなってきます。ある意味で自治体の仕分けが始まると言ってもいいと思います。我々はしっかりと勝ち組として残っていくために、知恵を出し、汗をかいていかなければいけません。これからはそういう公務員でなければならないということです。

当然、これまでの公務員と仕事の仕方も変わってきます。かつては何もしなくても毎年人口が増え、経済も成長し、税収も増えるという、とても良い時代もありましたが、そういう時代はあまり先のことは考えず、むしろ1年1年をしっかりとやっていくというのが役所だったわけです。ですから新しいことに挑戦するよりも、きちっと前例に基づいて間違いなく仕事をしていくというのが良い公務員といわれました。余計なことをして、失敗でもしようものならマイナス評価にされたわけです。そういう時代はとうに過ぎ去って、今言ったように、知恵を出し、汗をかいて地域をつくっていかなくてはいけない時代です。皆さんも前向きな仕事をしていかなければならないということです。どんどん新しい提案をし、どんどん積極的に挑戦をして、多少の失敗を気にせずに、前向きに挑戦してもらいたいと思います。皆さんの先輩に山でアワビを養殖したいという提案をしてきた人もいます。どんどんやれと、そういう新しい挑戦をしていただきたいと思います。皆さんいろいろな部署に行くと思いますが、それぞれの立場で新しいことに挑戦する公務員でいていただきたいと思います。

この地域の特徴に「やらまいか」というものがあります。皆さんご存じだと思いますが、つべこべ考える前にどんどんいろいろなことに挑戦をしようという、進取の気性を指す言葉ですが、これからは浜松市の公務員は「やらまいか公務員」であってほしいと思います。私はそういう職員を評価したいと思っています。おかげさまで浜松は先進的な自治体として評価されています。しかし、うかうかしているとすぐに置いていかれます。ぜひ緊張感を持って、前を向いて、将来に向かってがんばっていただきたいと思います。これからの浜松が発展をするかどうかは、皆さんの双肩にかかっていると言っても過言ではありません。そうした気概を持って、これからの長い公務員生活をがんばっていただきたいと思います。

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