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更新日:2023年12月1日

仕事始め式

平成29年1月4日

皆さん、あけましておめでとうございます。今年は三賀日が大変穏やかな日となり、それぞれ良いお正月を過ごしていただいたのではないかと思います。また今年一年、よろしくお願い申し上げます。

さて、昨年は皆さんご承知のとおり、地方創生元年と言われる年で、浜松市も人口ビジョン・総合戦略を策定し、それに基づき地域の活性化、地方創生に向けた取り組みを本格的に開始した年でした。

昨年の一字ということで、毎年記者会見で求められますので、昨年は「宝」という字を発表しました。これは浜松が持っている資源を生かして地域を活性化していく、そうした取り組みが、いろいろと芽も、成果も出始めているということで、それをますますこれから進めていこうという意味も含め、「宝」という字を発表しました。

これまで進めてきたエネルギー政策も、おかげさまで太陽光発電導入も引き続き日本一を維持をしておりますし、昨年は4月に「浜松新電力」という、官民で作った新しい電力会社をスタートさせました。これは電力の自由化に合わせての取り組みですが、今後は太陽光に加え、バイオマスや水力、風力など再生可能エネルギーの普及促進に努めていきたいと思っています。

また広大な森林資源を有する浜松市にとって、林業の再生というのは大きな課題ですが、これまで計画的にFSC国際認証を取得をし、おかげさまで日本一の認証林を有する地となりまして、これを生かす突破口として、オリンピックの施設に天竜材を活用してもらおうと、取り組みもいよいよ大詰めを迎えています。ぜひこれを成功させ、天竜材を大いに国内外にPRをするきっかけにしていきたいと思っています。

また、これからの浜松の将来を考えた時に、産業を強化し、そして豊かな雇用を生み出してこそ、浜松の未来があるということで、これまでも産業政策に力を入れてまいりましたが、昨年はベンチャー企業の育成・誘致に力を入れ始めました。4月には「首都圏ビジネス情報センター」を設置し、ベンチャー企業の誘致や、また、UIJターンの促進等に取り組み始めました。

ぜひ今年は、東京からたくさんのベンチャーのサテライトオフィスを誘致して、浜松にベンチャー企業を誘致をしていきたいと思います。もう一方で、浜松の中からも新たなベンチャーがどんどん生まれてくるような、そういう環境も作っていきたいと思っています。

もともと浜松はそういう土地柄であったはずです。「やらまいか精神」のもと、次々と新しい産業が興る、そういう土壌をもう一回作り直したいということで、シリコンバレーになぞらえて、浜松バレーを作ろうと、こういう取り組みを今年も一層加速をさせていきたいと思っています。

こういう取り組みを行うために、一つの大きなツールとして、国家戦略特区に昨年申請をしました。これはご承知のとおり、安倍政権が今、力を入れている取り組みで、今までいろいろ成長を阻んできた規制をどんどん改革をして、それを新たなビジネスチャンスに結び付け、そして日本の成長を促していこうと、安倍政権が行っている政策の大変重要な柱です。これを取得すると、いろいろな試み、チャレンジができるようになりますので、ぜひこの認定を受けたいと思っています。

ただこの国家戦略特区を待つまでもなく、いろいろなチャレンジもしていかなければなりませんので、昨年は自動運転の実証実験や、ドローンの研究会等、新たな産業技術の確認に向けた取り組みにも着手しました。

ご存知のとおり、第4次産業革命という、もの凄い大きなうねりが起こり始めています。数百年に一度のこれは大きな大転換で、恐らくこれから産業の世界も大きく様変わりしてまいります。

元々ものづくりのまちとして生きてきた浜松は、ぜひこうした流れをしっかりつかんで、遅れることなくそれを先取りをしていかなければならないと思っています。

その一環として、昨年はシェアリングエコノミーの「シェアリングシティ」という宣言をしました。いくつかの自治体と行いましたが、シェアリングエコノミーは、これから世の中を大きく変えてまいります。

すでにUber(ウーバー)やAirbnb(エアビーアンドビー)といった企業が、世界を席巻し始めていますが、このシェアリングエコノミー、私は地域の活性化に大きく貢献をしてくれるのではないかと期待をしています。

民泊等は中山間地域を元気にし始めていますし、Uberの仕組みは、公共交通機関の希薄な中山間地域に大きな貢献をしてくれるのではないかと思っていて、我々も積極的にこのシェアリングエコノミーの仕組みというものを活用していきたいと。これから民間からシェアリングの知恵がいろいろと出てくると思いますので、そういうものをどんどん活用をしていきたいと思っています。

そして今年は、何と言っても大河ドラマ、これをいかに地域の活性化、元気に生かしていくかということが大きなテーマとなります。もちろんこの大河ドラマというのは、効果としては1年であるというのが定説ですが、今年一杯は、まずはその効果を精一杯生かしていこうと思っていますし、ドラマの効果が消えても、後に続く取り組みにつなげる努力もしていかなければなりません。

例えば龍潭寺は、湖北五山の一つですので、今年は龍潭寺だけが注目されるのではなく、これを機に五山を大きくPRしていけば、大河ドラマが終わっても後々につながる取り組みになると思いますし、「出世の街 浜松」というのも、この大河ドラマに乗じて大きくPRをしていけば、後々につながっていくということで、ぜひいろいろと知恵と工夫を凝らして、取り組みをしていきたいと思います。

そしてもう一つ、今年は大きな改革として、区の再編、これが正念場を迎えます。これまでどの自治体も行ったことのないこの大きな改革、ぜひ浜松の将来を考えた時に、実現をしていきたいとい思っています。議会の皆さまや市民の皆さまと丁寧に議論を積み重ねて、しっかりとこれを実現するべく今年は大きく一歩、二歩と、前へ進めていきたいと思っています。

こういういろいろな取り組みが今年はあるわけですが、ぜひ我々もこの大きな時代の変化に対応して、意識を変えていきたいと思っています。地方の創生というのは、知恵も出し、汗もかき、どんどん地域が新しい取り組みをしていくということです。創生というのは、創ると生み出すということですので、我々がやはりその先頭に立っていかなければならないと思っています。

これまでは過去の延長線上で大過なく仕事をしていくという時代もありましたが、これからはもうそういう時代ではありません。ある意味で前例なき戦いが始まるということです。この前例なき戦いというのは、「できない」を「できる」に変える取り組みとも言えると思います。リスクを恐れてなるべく危ない橋を渡らないということで、できない理由を考えることが多かったわけですが、これからはそうではなく、どうしたらできるかということを、ぜひ考えていただきたいと思います。

「ローマ法王に米を食べさせた男」で一躍有名になった高野誠鮮さんに、大変感銘を受け、年末にも講演に来ていただきましたが、高野さんがよく言われているのは、公務員というのは会議や企画書を作るのが、実に見事だと、得意だと。しかし、何十回会議を行っても、何十冊企画書を作っても、行動しなければ何も変わらないと。全く私も同感です。ぜひ行動する市役所になっていただきたい。新たな取り組みに果敢に挑戦をする。そういう市役所になっていただきたいと思っています。

ただ、もうすでにそういう芽はたくさんこの中からも出ています。

例えばもう中山間地域でもアワビを養殖するという、新しい試みも始まりましたし、年末に山崎史郎さんという内閣府のまち・ひと・しごと創生本部の地方創生総括官をされていた方、厚生労働省出身の素晴らしい方から突然電話がかかってきまして、浜松市の高齢者福祉課が行っている「浜松市徘徊高齢者早期発見事業」、これが大変素晴らしい、これをぜひ全国に広めていきたいと、こういうお褒めの言葉をいただきました。私も大変誇らしく思ったわけですが、すでに皆さんがいろいろと知恵を絞り、新しい取り組みをしていただいていると思います。

これをもっと全庁に広めていきたいと思っています。そうすればこの役所も変わるし、市も変わっていく。ぜひ今年は前例に捉われない行動する市役所を目指して、職員の皆さん一丸となって取り組んでいただきたいと思っています。

今年も一年、よろしくお願い申し上げます。

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