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更新日:2024年1月1日
平成26年4月1日
本日付けで市役所に入庁された皆さんおめでとうございます。心から歓迎申し上げます。
市役所では、「市民への約束」というものを掲げていますが、その基本的な心得は「市役所は市民のお役に立つところ」であるという一言に尽きます。
市民にとって市役所は行政との唯一の接点です。国や県などとお仕事で関わる方もいるかと思いますが、日常的に直接の関わりを持つのは市役所であり、具体的なサービスを受けるところです。
身近に関わるので、職員は仕事の成果が見えやすくやりがいがある一方で、唯一の接点であるために市民から直接意見や要望を言われることもあり、きついこともあります。しっかりとそれらの声を聞き、頼れる存在になれるよう、これからの公務員生活を送っていただきたいと思います。
また、全国に20しかない政令市の職員として誇りと自覚を持っていただきたいと思います。政令市は、たいてい県庁所在地や大都市の近郊の都市がなりますが、浜松市はそのどちらでもなく、先人たちの努力によって自立的に発展して政令市になった素晴らしい都市です。そのことにぜひ誇りを持ってください。
政令市というと大都市と思われがちですが、浜松市は違います。12市町村が合併をして、市域の半分が過疎地域であり、限界集落を抱えていて、いわゆる五大市などとは違います。日本各地のさまざまな要素が凝縮した国土縮図型の都市です。なので、浜松市が自立に成功すれば全国のモデルになることができます。
現在、他の政令市と一緒になって国に対して特別自治市の創設についての要望をしています。特別自治市とは、簡単に言うと県から権限を移譲され、県から完全に独立した都市のことです。これは、すぐに実現しないかもしれません。皆さんの長い公務員生活の中で実現するかもしれませんし、色々な変革が起きる時代なので意外と早く実現するかもしれません。これが実現すれば世の中の仕組みががらっと変わります。
これからはそういった変化の時代なので、過去の前例が通用しなくなります。かつての高度経済成長の時代には、施設や道路などをどんどんつくることが行政の仕事でした。しかし、今は膨大な施設やインフラをどうやって維持管理していくかが大切になっています。特に、浜松市は道路だけでおよそ8,400キロメートルにもおよび、静岡市が3,100キロメートルですので、どれだけ多いかがお分かりいただけると思います。施設についても2,000施設にものぼり、老朽化していく施設をどうしていくかが重要です。もちろん必要なものはつくっていきますが、これからはいかに減らしていくかが焦点になります。減らすことはつくることの何倍も困難なことです。
今までの公務員は前例主義だとよく言われていました。前例に基づき、間違なく仕事をしていればよかったのですが、今は自らの頭で考え新しいものをつくっていく時代です。前例主義ではなく、チャレンジすること、新しい分野を切り拓くことができるのが良い公務員と言われる時代だということを肝に銘じてください。
浜松市では、現在、30年先の未来を見据えた総合計画をつくっています。人口減少が急速に進み、高齢化社会が到来した時に浜松市がどう対応していくかを考えなくてはいけません。その計画に基づいて業務をしていくのは若い職員の皆さんです。浜松市の未来は皆さんの双肩にかかっていると言っても過言ではありません。夢と誇りと自負を持ってがんばってください。
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