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更新日:2023年12月1日

ラジオ市長室(2015年5月)

浜松市楽器博物館20周年

聞き手:
外出するのに気持ちいい季節になりましたね。先日、浜松駅前を歩いていたらプロムナードコンサートの軽快な音楽が聞こえてきて、思わず聞き入ってしまいました。浜松はやっぱり身近に音楽があるんだなぁと思いました。

市長:
浜松では、気軽に音楽を楽しめるプロムナードコンサートのようなものから、本格的なものまでさまざまな音楽に関する取り組みが行われています。
その中でも、浜松のシンボルと言えば「浜松市楽器博物館」です。1995(平成7)年4月にオープンし、今年20周年を迎えました。“日本唯一”の公立楽器博物館であり、展示数は1,300点にもおよび、収蔵品を含めると、実に3,300点もの楽器が集められています。ピアノやギター、ドラムなどの馴染みのある楽器はもとより、一見どんな風に使うのか分からないような楽器まで、世界中の楽器と触れ合うことができます。
こうした楽器博物館ができた背景には、ヤマハ、カワイ、ローランドといった世界的な楽器メーカーが集積している楽器のまちであるということがあります。
また、もともとこの浜松がものづくりの楽器のまちの発端となったのは、ヤマハの創業者である山葉寅楠さんです。浜松でオルガンの修理をしたことがきっかけとなって、自分でオルガン製作を始めて、その後ついに国産のピアノを誕生させました。
そこから浜松が楽器のまちとして発展しました。さらに、ものづくり中心の「楽器のまち」をベースに、文化面での発展を目指して「音楽のまち」に、さらにそこから進化して「音楽の都」づくりに取り組んでいます。

聞き手:
楽器博物館には本当にたくさんの楽器が展示してあって、実際の音色も聞くことができて楽しいですよね。楽器としても文化としても音楽の振興を進めているんですね。
音楽といえば、昨年浜松市は「ユネスコ創造都市ネットワーク」に音楽分野で加盟し、より一層その取り組みに拍車がかかりましたよね。

市長:
これは何年も取り組みを進めていて、昨年やっと「ユネスコ創造都市ネットワーク」の音楽分野への加盟が認められました。
これは、日本で初めてなのはもちろんのこと、アジアで初めての音楽分野での加盟ですので、国内だけでなく世界に対して浜松が音楽創造都市であるということを発信していく大きなきっかけとなりました。
このユネスコへの加盟において、たくさんの申請書を書いて提出するのですが、その中でも楽器博物館の占めている役割は大きかったです。
楽器博物館は、ピアノやバイオリンなどの一般的に有名な西洋の楽器だけでなく、アジア、オセアニア、アフリカ、アメリカなど世界各地の楽器を幅広く展示するという、世界に類を見ないコンセプトのもと運営しています。そして、楽器や音楽を通して世界の文化を紹介してきました。
こうしたこれまでの研究・教育・普及活動の取り組みにより、民族音楽学に大きく貢献したという実績が認められ、先日、民族音楽学の権威ある賞の一つである「小泉文夫音楽賞」を受賞しました。20周年という節目にこうした栄誉ある賞を受賞でき、大変喜ばしいことだと思っています。

聞き手:
今年は、若手ピアニストの登竜門と言われている「浜松国際ピアノコンクール」の3年に1度の開催年でもあり、ますます浜松は盛り上がりそうですね。期待しています。
さて、今日もお時間が近づいてまいりました。最後に、市長から浜松市民の皆さんへメッセージをお願いします。

市長:
浜松市は皆さんもご存じのとおり、ヤマハ、カワイ、ローランドといった楽器産業が集積したまちです。まさに日本における楽器産業発祥の地であり、世界に冠たるものづくりとしての楽器のまちです。こうしたベースを活かして、浜松ではこれまで音楽文化の振興に努めてまいりましたが、その中核をなす一つが創設から20年を迎える浜松市楽器博物館です。楽器の収集すること、研究、情報発信をすることによって、浜松の音楽文化の発展に大いに貢献してくれました。
今年は、3年に1度の浜松国際ピアノコンクールも開催されます。また、昨年は、ユネスコ創造都市ネットワークの音楽分野での加盟も承認されました。まさに今、浜松は音楽文化振興の新たな段階に入ったと言えます。
これからも浜松がこれまで培ってきた歴史を活かして、音楽文化の振興に努めていきたいと思っています。市民の皆さんも、大いに音楽をお楽しみいただくとともに、音楽文化の振興に今後ともご協力いただきますようお願いいたします。

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