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更新日:2023年12月1日

ラジオ市長室(2015年2月)

健康寿命日本一!

聞き手:
そろそろ春の気配が漂ってきますね。私は暖かくなってくると、外に出て散歩をしたり、運動したりしようかななどと感じます。市長は年間を通して毎日していることがありますよね?

市長:
毎日朝30分筋トレをやっています。

聞き手:
市長のように健康づくりをがんばらなくてはといつも思っています。
健康といいますと、浜松市は健康で長生きしている人がとても多いそうですね。

市長:
昨年、厚生労働省が発表したのですが、全国の20大都市いわゆる政令指定都市の中で、浜松が健康寿命が男女ともに日本一でした。健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことです。
男性が72.98歳、女性が75.94歳で、最下位の都市と比べておよそ4年の開きがありました。4年といえばオリンピック1回分です。

聞き手:
すごいですね。健康寿命日本一ということが発表された後の反響はどうでしたか?

市長:
この報道の反響はとても大きかったです。私のところにもいろいろと取材に来られて、要因などを聞かれました。私は、主に2つのことを理由としてお伝えしています。1つには、浜松は非常に住みやすいところであるということです。総合的に考えて暮らしやすい、ストレスの少ないまちであるということを要因として挙げています。例えば、日照時間は日本でもトップクラスですし、一年を通して温暖な気候で晴れている日が多いのでとても過ごしやすいです。また、市民の気質も穏やかで明るいです。
気候の恩恵は、食にも表れています。浜松は、豊かな自然環境により、全国でも有数の農産物の生産地となっています。農業出荷品目数は170品目を超えていて、一つの市でこれほど多くの品目数があるのは珍しく、市民はバラエティ豊かな農作物を楽しむことができるなど、食の面でも非常に恵まれていると言えます。

聞き手:
そうですよね。農産物のほかにもウナギや牡蠣、トラフグなどもありますよね。

市長:
浜名湖や遠州灘にはたくさんの水産資源がありますね。

聞き手:
新鮮で、おいしくて、栄養もあって、健康にもいいという本当にいいものがたくさんありますよね。

市長:
やはりトータルにみて住みやすいということですね。もともと住んでいる我々が感じるよりも、あちこち転勤をしている人が浜松に住んで、本当にいいところだと言ってもらっているんです。

聞き手:
ストレスの少ない住みやすいまちだと言う証拠ですよね。

市長:
そうですね。健康で長生きしたかったら浜松においでということです。

聞き手:
要因の1つ目は「ストレスの少ない住みやすいまち」だということがわかりました。では、2つ目の要因について教えていただけますか。

市長:
2つ目は、医療の体制がしっかりしているということです。浜松の医療体制というのは、全国に誇りうるものです。開業医の皆さん、医師会の皆さん、病院の皆さんの連携が非常によくできていまして、ここほどうまくいっているところはそうありません。
例えば、救急医療については、夜間救急室で救急患者さんを受け入れ、重症度に応じて患者さんを病院に送ります。
あるいは、当番病院というものがまず急患を受け入れて、そこがいっぱいになると、病院が責任を持って違う病院を紹介するという仕組みができていますので、たらい回しになることがありません。通常は救急車が病院を探すのですが、浜松は病院が探すということになっていて、救急医療だけ取り上げても非常にいい仕組みができています。これは浜松方式といって、昔から医療の業界では大変有名な言葉になっています。
また、市民の皆さんの健康増進からはじまって、保健医療の事業が非常にうまくいっています。

聞き手:
浜松は健康を守る環境が整っているということなんですね。

市長:
健康寿命というと高齢者だけの話と思われるかもしれませんが、元気に年を重ねるためには、個人の生涯にわたっての健康づくり、学校や職場、地域社会での取り組みも大切です。
浜松市では健康増進のための計画「健康はままつ21」を策定していて、市民・民間団体・行政それぞれが取り組むべき具体的な行動を掲げ、市を挙げて健康づくりに取り組んでいます。

聞き手:
朝食を食べる、歩くなどといった本当に小さなことから具体的な目標を立てていくということなんですね。

市長:
市民一人一人が健康づくりに努めることはもちろん、家庭・地域・学校・企業・関係団体・ボランティア・行政などの多くの人が協力し、社会全体で健康づくりを支えていくことも必要です。浜松が健康寿命日本一ということに甘んじることなく、これから少しでも延ばしていくような取り組みをしていきたいと思っています。

聞き手:
さて、そろそろお時間が近づいてまいりました。最後に、鈴木市長から浜松市民の皆さんへメッセージをお願いします。

市長:
昨年は、浜松は明るいニュースの多い年でしたが、健康寿命が日本一という発表があったことも大変大きな話題となりました。浜松はとても暮らしやすいまちで、健康で長生きしたかったら浜松に来てくださいというPRをこれからしていこうと思っています。これまでにも浜松は暮らしやすいまちだということで、転勤族の皆さんに終の棲家に選んでいただくことが非常に多いです。今回、厚生労働省の発表によって、浜松市の暮らしやすさ住みやすさが客観的に証明されたと思います。

これからも日本一ということに甘んずることなく、健康増進に努め、健康寿命が少しでも延びるように行政としても取り組んでいきますので、市民の皆さんにもご理解とご尽力をお願いしたいと思います。

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