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更新日:2023年12月1日

ラジオ市長室(2012年11月)

浜松市の教育 2012年11月18日

聞き手:

秋が深まってきました。前回は芸術の秋、音楽の秋ということで、音楽の都・浜松についてお聞きしましたが、今回は学問の秋ということで教育についてお聞きしたいと思います。
教育と言いますと、私自身はこれまでとても良い先生に出会ってきたのですが、市長が学生時代に出会った印象深い先生っていらっしゃいますか?

市長:

私もいろいろな先生に出会いましたが、その中でも小学校の先生がとてもユニークな教育をされる先生でした。毎日1,200字の日記を書くように言われて、毎日原稿用紙3枚というと書くことがだんだんなくなってきて、私の友人の鈴木光司は物語を書きはじめました。小説家鈴木光司の原点は1,200字の日記にあったんです。私は日々の社会問題などの感想を書くようになったんです。多少今につながっているように思います。

聞き手:

市長のように、先生との出会いが人生を変えたり決めたりすることもありますよね。今は、先生のあり方も、教育を取り巻く環境も変化していますよね。そんな中での浜松市の取り組みを教えていただけますか?

心の耕し

市長:

今、社会が複雑になってきていて、子どもたちが健全に育っていくことが昔に比べて難しい状況になってきています。
浜松市では、子どもたちが年代によってしっかりとした心を育てるために、思いやりや命の大切さを知ってもらうなど、心を耕すということを中心に取り組みを進めています。道徳心やマナー意識の芽生える幼児期から継続して「心の耕し」をキーワードにした教育を、家庭や地域、小学校と連携して行っています。
具体的には、本市独自のマナー読本「はままつマナー」を作成しています。小学校低学年、高学年版、中学校版とそれぞれの発達段階に応じたマナーが身に付くように3種類作成しています。浜松市には多くのブラジル人の児童生徒がいますので、ポルトガル語版も作成しています。

聞き手:

この他にも浜松ならではの取り組みはあるのでしょうか?

市長:

浜松市は教育に関して、全国的に見ても先進的な取り組みを行っています。
そのひとつに、「小中一貫教育」というものがあります。小学校・中学校をひとつの課程として捉えて、9年間学びと育ちを支えていくという「小中一貫教育」を市内の全中学校区で推進しています。既に小学校と中学校とが合同で運動会や合唱コンクール、体験学習などを行う「小中連携」を実践しており、成果をあげています。
「小中一貫教育」の1つの形として、今年の4月には県下の公立校では初めて、小学校と中学校をひとつの敷地で行う小中一貫校も誕生しました。

小中一貫教育

聞き手:

ちょうど心が移ろいやすい時期ですよね。

市長:

そうなんです。

よく「中一ギャップ」と言われていますが、小中一貫教育によって中学校に上がった子どもたちが戸惑うことが無くなりますし、連続性を持った教育ができるようになります。

聞き手:

私自信、教育実習をやった時に感じたことは、生徒や児童一人一人の関心や興味を高めることができるといいな、学びの習熟度の度合いによって指導を変えられるといいのにな、といったことでした。浜松市では、そういったことに何か工夫や配慮はされていますか?

市長:

一人一人にきめ細かな指導をするためには、あまり学級の人数が多くなるといけませんので、ある程度の規模を維持する必要があります。浜松市では、来年度から、小学1年生について、30人学級編成を実施する予定です。
国としては35人学級編成を進めていますが、浜松市ではさらに一歩進んで30人学級編成を目指しています。

聞き手:

そんな中、先生に対する取り組みも行われているとお聞きしましたが?

教師塾

市長:

先生のレベルアップを目指すことも重要なことです。
浜松市では教師のレベル向上を目的に「浜松教師塾」というものを開催しています。これは、ベテランの先生の優れた教育技術や志を若い先生に引き継いでいくために、1年間の研修を行うものです。
「師範」と「塾生」という形で行われるのですが、「師範」は経験豊かで勤務成績が優れ、顕著な教育実践を進めている教員を指名します。「塾生」は、若い先生で職務経験が3年~9年までの教員を対象としています。全国でも特色のある取り組みとして注目されています。

聞き手:

先ほど少人数学級についてのお話がありましたが、少人数学級になるとより多くの教師が必要になりませんか?

市長:

そうなんです。
教師の数が必要になりますので、浜松市では、12月9日(日曜日)教職員採用ガイダンス「輝け!あなたの夢 耕せ!子どもの心」を開催する予定です。午前中は中・高校生を対象に、午後は浜松市採用試験を検討している大学生・既卒者を対象に実施します。若手教職員によるパネルディスカッションや個別相談など、現役教職員を交えて現場の声を直接聞くことができる内容になっています
こうした取り組みにより、短期的にも長期的にも浜松市の教職員になりたい人を増やすことを目指しています。

聞き手:

さて、今日もお時間が近づいてまいりました。
それでは最後に、鈴木市長から浜松市民の皆さんへメッセージをお願いします。

市長:

市長就任以来「こども第一主義」をマニフェストに掲げ、教育の問題に真剣に取り組んでまいりました。私たちにとって、教育というのはもっとも重要な施策であると考えています。
浜松の教育の目標は「人づくり」にあります。幼児期から大人になるまで、長い年月をかけて、学校だけではなく、家庭、地域の皆さんとともに、子どもたちに生きる力を見に付けさせ、育んでいくような教育をこれからも実施していきたいと思います。
もうひとつメッセージを送りたいのは、「いじめ」についてです。いじめというのは最低の行為であり、浜松の子どもたちには絶対にいじめのような卑劣なことはやらないでほしいと思います。また、仮にいじめにあったら、先生や親や身近な方に相談してほしいと思います。いじめを見つけた場合にもすぐに報告してほしいと思います。
浜松市からいじめが一掃されるように、市民の皆さんにもご協力をお願いいたします。

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