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更新日:2023年12月1日

ラジオ市長室(2014年2月)

ふるさとを元気に~中山間地域での取り組み~(2014年2月16日)

聞き手:
まだまだ寒い日が続きますが、暦の上では“立春”を過ぎました。先日、浜松市の山のほうに行ってきたら、もうマンサクの花がほころんでいたりと、野山は春の準備をしているんだなと感じました。浜松は市街地から少し足を延ばせば、野山や森林などの豊かな自然に触れることができるのは素晴らしいと思うのですが、一方で、中山間地域には、課題もあるようですね。

市長:
政令指定都市というともともと大都市というイメージがありますが、浜松は都市部もありますが中山間地域まで一緒になっています。

聞き手:
非常に広い市域ですよね。

市長:
そうなんです。さまざまな特性を持った地域があるという政令指定都市としては珍しい市です。
中山間地域というのは、天竜区と北区の北部の地域を指しています。豊かな自然が残るとてもいいところなのですが、一方で、過疎化や高齢化が進んでいて、そうした中山間地域を活性化していくことが市としても大きなテーマになっています。そこで、都市部と中山間地域でもっともっと交流をしてもらおうという取り組みをしています。
今年は特に、「ツナグ」をキーワードに、中でも「人をツナグ」として、都市部と中山間地域の交流促進、地域と地域、人と人を結ぶ取り組みを進めていきます。これは、単に交流の環境づくりだけではなく、市民主体の活動への支援や市民協働によるまちづくりの推進を通じて行っていきたいと思っています。

聞き手:
では、中山間地域を活性化させるために具体的にどのような事業を行っているのでしょうか?

市長:
地域に住む住民の皆さん自らがどうしたら地域が元気になるのかを考えるという、自主性をベースに中山間地域に密着したNPO法人が活性化に向けた事業を提案し、市が採択した事業には交付金を交付するという「中山間地域まちづくり事業」を実施してします。
これまでに採択された事業としては、観光客・定住希望者が必要とする情報発信と双方向のコミュニケーションによる特産品・観光地の開発や地元製品の通販を行う“WEB版道の駅による天竜区観光産業活性化事業”、地域外の皆さんとの交流を深める中で、地域資源である里山の素晴らしい環境を、より高めて全国にPRしていこうという“田舎ゆったりプロジェクト”などがあります。
また、平成23年度から実施している「中山間地域交流ネットワーク事業」は、手挙げ方式で、私は中山間地域の活性化に協力しますよという人にサポーターになっていただき、色んな事業や取り組みに参加し貢献してもらうという事業です。その中で、例えば、渋川つつじ祭りの準備や当日の手伝いをしていただいたり、鹿島の花火大会の運営に携わっていただいたりしています。参加者、主催者側ともに好評を博しています。


聞き手:
こうしたイベントや事業ごとに支援、協力する以外に、中山間地域に腰を据えて地域の活性化を図るという制度があるそうですね。詳しく教えてください。

市長:
「浜松山里いきいき応援隊」という制度で、中山間地域に実際に住んでもらって、地域の人と一緒に活動してもらう隊員を派遣するという制度です。
従来は、国や静岡県がこうした事業を実施していたのですが、平成25年度からは浜松市独自にこうした制度を設けて、浜松市が隊員を募集して中山間地域に送り込んでいます。現在は天竜、春野、佐久間、龍山の4地域に4人行っていただいていますが、次は引佐、水窪にも隊員を配置し、計6地域で活動してもらおうと思っています。
例えば、農作業の手伝いや耕作放棄地の再生、地場産品の開発・販売・プロモーションのほか、地域の祭りの運営や民俗伝統芸能継承活動への参加、また、集落が抱えている課題の洗い出し、解決に向けた話し合いなどの取り組みなどに力を貸してもらっています。
隊員は、ブログやフェイスブックなどを通じて、地域での活動を広くPRしてくれています。

聞き手:
ブログ、フェイスブックといったインターネットを活用すれば、全国にひいては世界にもPRできるわけですから、隊員の皆さんの役割は非常に大きいですし、今後に期待したいですね!
そろそろお時間が近づいてまいりました。
最後に、市長から浜松市民の皆さんへメッセージをお願いします。

市長:
今回は、中山間地域と都市部の交流についてお話をさせていただきました。
浜松市は、皆さんご存じのとおり、12市町村が合併をしまして、全国で2番目に広い面積を持つ市になりました。政令指定都市にも移行したわけですが、浜松の特徴と言えば、都市部だけではなくて、豊かな自然を有した広大な中山間地域もあるということです。この中山間地域の豊かな自然は、都市部にきれいな水や空気を供給するというとても大切な役割を担っています。しかし、この地域は過疎化や高齢化が進みだんだん活力が無くなってきているという課題もあります。そこで、せっかく浜松は一つになったので、都市部と中山間地域がもっと交流することによって、中山間地域をもっと元気にする、あるいは都市部の皆さんには日常の中で触れられない中山間地域からいろいろな刺激や効果をもらうことができます。
同じ浜松市になったことによって、心理的な距離感もぐっと縮まりましたので、積極的に交流をしてもらいたいと思います。例えば、都市部の子どもたちがそうした中山間地域の自然に触れ合うということは、とてもいい教育になります。
お互いにとってメリットがありますので、行政だけではなく、自治会や学校などいろいろな主体を通じて、ぜひオール浜松でこうした取り組みを進めていきたいと思います。市民の皆さまにも一層のご理解とご協力をお願いいたします。

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