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更新日:2023年12月1日

ラジオ市長室(2013年7月)

未来を担う子どもたち(2013年7月21日)

聞き手:
いよいよ夏休みですね。先日、小学生の団体の皆さんとご一緒する機会がありました。「こんにちは」とすごく大きな声で挨拶をしてくださいました。素直だなぁと感じましたし、この子どもたちが将来、地域を担っていくわけですから、子どもたちの教育環境は重要ですよね。
浜松市では、子どもの教育を最重要課題の一つに掲げていますね。

市長:
教育を最重要課題の一つとして取り組んでいますが、その中でも思いやりの大切さなど豊かな心を醸成するための継続的な取り組みを行っています。「三つ子の魂百まで」というように、道徳性やマナー意識の芽生える幼児期から「心の耕し」をキーワードにした教育を家庭や地域、学校と連携して行っています。特に今年度は、どの子もかけがえのない存在としてとらえるという教育の原点に立ち、命の尊厳を教育活動の根底にすえて取り組んでいます。
特徴的な教材としては、マナーを実践できる子どもを育むための冊子「はままつマナー」を作成し、発達段階に応じて活用しています。


聞き手:
「心の耕し」とは素敵な言葉ですね。良く耕した豊かな心は、思いやりにつながったり、物事の善悪を判断する力を養うことにもなりますよね。


市長:
はい。人格の基礎ですので、しっかりと子どものうちに養うということはとても大事なことだと思っています。

 

聞き手:
今、子どもたちを取り巻く教育現場で「いじめ」がクローズアップされていますね。この問題に対して、浜松市として、積極的に取り組もうとしている事業があるそうですね。


市長:
いじめの問題は、全国的に大きな課題となっています。
浜松市では、各小中学校へいじめ対策コーディネーターを配置したり、いじめ対策等専門家チームを設置したりして、早期発見、早期対応に向けて力を入れています。また、生徒たちへのアンケートを実施し、実態や異変をいち早く把握することができるような体制づくりにも取り組んでいます。
他にも、中学校と小学校が連携して、中学校区単位でいじめについて取り組みを行っているところもあります。


聞き手:
早期発見、早期対応という大人の果たすべき役割もたくさんありますよね。


市長:
そうですね。状況が変化した時にすぐに察知をして、早期に対応することが大切なので、重点的に取り組んでいます。

 

聞き手:
そして、子どもたち自身にも声をあげてほしいということで、浜松市では、子どもたちによる取り組みなども行われているそうですね。


市長:
はい。平成11年から三遠南信交流推進事業の一環で「中学生交流会」を行っています。これは、飯田市、豊橋市、浜松市の各中学校代表生徒が参加し、三市の中学生が親交を深め、将来への交流の架け橋とすることを目的に、夏休み中に一泊二日、寝食を共にしてさまざまなテーマについて話し合うという事業です。
今年は、その中で中学生がいじめ問題について話し合う「いじめをなくそう 中学生サミットin浜松」を開催します。浜松の中学生たちが他の地域に住む同世代の中学生と一緒に主体的に考えていく機会です。
今年は8月6日と7日に、飯田市、豊橋市の中学生の生徒会活動などを行っている生徒を中心に137人を浜松市にお招きして開催することになっています。会議だけではなく、うなぎパイファクトリーの見学なども盛り込んでいます。


聞き手:
三遠南信という広域で中学生が交流するというのは、生徒たちにとってもいい経験になりますし、三市にとってもいい架け橋になりますね。


市長:
お互いが抱えている共通テーマについて、話合って関わり合っていくということは、とても貴重な経験になると思います。


聞き手:
今回のこの交流事業「いじめをなくそう 中学生サミットin浜松」について詳しく内容を教えていただけますか?


市長:
プログラムでは、2日間の中で3回にわたり意見交流会を行う予定になっています。各学校や地域でどういった取り組みをしているかの事例紹介やいじめに対してどのような取り組みをすべきかについての提言づくりを行います。自分たちが直面する課題ですので、ぜひ本音で意見を交換して、いい会にしてほしいと思います。
また、中学2年生の生徒というとで、これからの中学生生活に活かすことができます。話し合うだけでなく、話し合ったことを各学校や地域に持ち帰って実践していただきたいと思います。

 

聞き手:
中学2年生ならば、3年生になってから生徒会などを通じて学校全体にも役立てられそうですね。


市長:
いじめの問題は、社会全体として取り組んでいかなくてはいけないのですが、やはり当事者である子どもたちがどうしたらいじめを防いでいけるか、自分たちで何ができるかということを話し合って実践してほしいと思います。

 

聞き手:
当事者の子どもたちだからこそ、実感していることがあるでしょうから、これを機会に「こうしたい」「こうして欲しい」ということをどんどん言ってほしいですね。
さて、今日もお時間が近づいてまいりました。
最後に、市長から浜松市民の皆さんへメッセージをお願いします。

 

市長:
今回は、教育という大きなテーマの中で、特に三遠南信地域で行われる中学生交流会についてお話をさせていただきました。これは、中学生が集まってさまざまな課題について向き合って、話し合って解決につなげていくという大変有意義な会議です。
その中で、今回は今全国的にも大きな問題になっているいじめについて話し合ってもらうことになりました。ぜひ、自分たちの問題としていじめの問題をとらえて、率直な意見交換によっていじめを生まない環境をどのように作ればいいかを考えてほしいと思います。
もちろんわれわれ大人が環境づくりをすることも大切ですが、当事者である子どもたちがいじめの問題から目をそらさず正面から向き合う機会になればいいなと思います。
また、夏休みには、この中学生交流会のほかにも「夢会議」を行っていまして、中学生の皆さんから浜松市の将来に対する提言をいただくという会議ですが、いつもとても楽しい提言をいただいています。この夢会議も今年も有意義なものにしていきたいと思います。
こうした交流会や夢会議を通じて、次代を担う浜松の中学生たちが大きく成長してくれることを期待しています。
それと同時に、市民の皆さまにもそうした子どもたちを温かく見守ってご支援いただきたいと思います。

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