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更新日:2023年12月1日

ラジオ市長室(2015年6月)

空きスペースで浜松を元気に

聞き手:
最近、駅の周辺を歩いていて感じるんですが、ビルの空室や空き家が意外とありますよね。
これは浜松に限ったことではなくて、全国で空室や空き地、空き店舗が増えていて、活性化の課題の一つになっているそうですね。

市長:
浜松を含め地方都市の中心部では、空きビルや空き家が問題になっていて、いかに機能をアップさせるかが課題の一つになっています。
浜松でもそうした問題意識を持っていまして、私の2期目のマニフェストでもこの問題を掲げ、対策の一つが「浜松市都市再生促進条例」という条例の施行です。まちなかの活性化に取り組む浜松まちなかにぎわい協議会と協働し、古くなったビルや空き部屋を有効利用し、活性化をしようという取り組みを促進していこうという条例です。
これを受けて、建物のリノベーションや機能アップといった取り組みを行っています。

聞き手:
今、リノベーションとおっしゃいましたが、どういうことなのでしょうか?

市長:
聞きなれない言葉かもしれませんが、リフォームいうのは家を修繕するという意味でよく聞くと思います。リノベーションは、建物や部屋を改修し、さらにその機能を向上させ、活用の幅を広げようというものです。
例えば、空き家を改修しシェアハウスにしたり、空き部屋を細かく区切ってレンタルスペースにしたり、住宅を改修してギャラリーにしたりして、今までとは違った機能を盛り込むことによって価値を向上させようという取り組みです。
こうしたリノベーションによって、新たな雇用が生まれるなど、エリア全体が活性化をします。特に、中心市街地を再び活性化させようということで、全国的にも注目されている考え方なんです。

聞き手:
なるほど、魅力ある建物が増えると人も集まってきますよね。
空室、空き家対策のために、リノベーションを積極的に行っていくことが重要ということですね。では、浜松市はこのリノベーションを推進するために、具体的にどのような取り組みを行っているのでしょうか?

市長:
具体的な対策として、「リノベーションスクール」という事業を今年1月に開催しました。
「リノベーションスクール」は、北九州発祥の事業で、実際の遊休不動産を題材として、エリアや建物の状況に応じたプランを立案し、不動産オーナーに提案するというプログラムを通じて、まちづくりの担い手の育成およびリノベーションの事業化を目指すものです。
地域再生プロデューサーで、この事業の第一人者である清水義次さんがスクールマスターとなって、今、全国でこの「リノベーションスクール」が開催されています。浜松で初めて開催した「リノベーションスクール」では3軒を題材として取り上げ、30代を中心に若者が多く参加・提案をしてくれました。最終日の公開プレゼンには私も参加しましたが、熱気にあふれた素晴らしい提案でした。よく考えられた非常に素晴らしいアイデアがたくさんありました。

聞き手:
実は2回目の「リノベーションスクール」が7月3日~5日に行われるということで、この収録をしている今はまだ結果は分かりませんが、きっと今回もアイデアいっぱいのプレゼンがされるんでしょうね!

市長:
一つ二つではなく、これを継続していって、面として広がっていくとエリア全体が活性化していくと思っています。

聞き手:
浜松の中心市街地の再生、活性化にリノベーションという考え方が重要ということが分かりましたが、もう一つ、再生、活性化のカギになる考え方があるそうですね。

市長:
「現代版家守(やもり)」という考え方です。家守とは、江戸時代に長屋を管理して治安を守りながら、まちづくりの世話を行った民間人のことです。この現代版の家守をつくろうという取り組みをしています。リノベーションされた空間だけでなく、街全体を再生、活性化させるために、現代版家守が活動することで、まちづくりの構想を継続して着実に進めようとするものです。
浜松市では「浜松家守構想」として、まちなかの遊休不動産を活用して、「新たな働き、稼ぎの場の創造」、「子供が育ち暮らす場の整備」、「人々が遊び交流する場の構築」を目的に『浜松ヒューマンパーク』を実現させる計画をスタートさせました。

聞き手:
かつてあったものを現代の事情に合わせて再生させる、リノベーションも現代版家守も“温故知新”の考え方ですね!

市長:
そうですね、先人の知恵に我々も学ぶことがたくさんあります。

聞き手:
さて、今日もお時間が近づいてまいりました。最後に、市長から浜松市民の皆さんへメッセージをお願いします。

市長:
今日は、中心市街地の再生、活性化についてお話をさせていただきました。この課題は浜松市にとっても喫緊の課題です。
建物のリノベーションや家守構想などの新たな取り組みによって、まちを活性化をしていきたいと思っています。こうした活動によって、新たな雇用がうまれ、まちが元気になっていきますので、ぜひ市民の皆さんと一緒に取り組んでいきたいと思っています。まちづくりというのは、やはり市民の皆さんが主役です。我々行政は、その環境づくりを行うことが役目だと考えています。
ぜひ新しいアイデアを出していただき、まちなかを元気に、活性化をする取り組みを多くの市民の皆さんにもお願いしたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

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