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更新日:2023年12月1日

ラジオ市長室(2013年8月)

浜松の環境~生物多様性~(2013年8月18日)

聞き手:

忙しい合間にふと立ち止まってみると、山や森からは鳥のさえずりが聞こえてきたり、川をのぞけば魚がいたりと自然に癒されたり、恵みに感謝したりすることがありますよね。そうして考えてみると、私たちの周りにはさまざまな自然が存在していて、そこに住んでいる生き物は個性がいっぱいあって、お互いが影響しあって絶妙なバランスで生きてるんですよね。調べてみたところ、そういうものを「生物多様性」と言うそうです。
ここ浜松も自然が豊かで、動植物も多いですよね。


市長:

浜松市は12市町村が合併して、日本で2番目に広い面積を持つ市になりました。それだけ動植物の生息地域も増え、浜松市全体で9,700種程度の生物がいて、そのうち660種が貴重種と呼ばれているものです。一つの市にこれだけ豊富な種類の生物がいることは全国でも珍しいことです。
こうした豊富な種類の植物や動物、魚などの水産資源は食料や衣類、住居、医薬品など衣食住に必要な資源としてだけでなく、豊かな森林による防災・減災機能や二酸化炭素の吸収などの機能を有していますし、美しい自然の風景は癒しの効果を発揮してくれるなど生物がさまざまな恵みをもたらしてくれています。


聞き手:

市民の豊かな暮らしだけではなくて、生命も生物多様性が支えてくれているんですね。
私たちは多くの生物と共生し、生物多様性の恩恵を受けているわけですが、一方で自然環境を破壊しているのも私たち人間ですね。「生物多様性」を守っていくために、対策をしていかなくてはいけませんよね。


市長:

おっしゃるように、いろいろな原因で1年間に4万種もの生物が絶滅しています。気候変動によって温暖化が進んでいますし、熱帯雨林などでは森林の切り出しによる破壊など開発や乱獲といったいろいろな原因によって生物多様性の危機が訪れています。
こうした事態に手をこまねいているだけではなく、3年前の2010年には名古屋で「国連地球生きもの会議」通称COP10という会議が開催され、世界目標が設定され、地球規模で生物多様性を保持していこうという取り組みが進められています。

 

聞き手:

浜松市内ではどうなのでしょうか?


市長:

浜松市内にもたくさんの種類の動植物が生息していますが、その中には、国や県で絶滅危惧種に指定されているものもあります。バランスが崩れると、動植物が絶滅するという大変さだけでなく、われわれにとっても大きな影響が出てきます。
こうした環境を保全するため、平成25年3月に「生物多様性はままつ戦略」を策定しました。


聞き手:

生物多様性が失われると生活そのもの大きく変わることになるんですね。
では、今回策定された「生物多様性はままつ戦略」の具体的な内容を教えていただけますか?


市長:

戦略では、「海から山まで、多様な生きものと人々の暮らしが共存する都市~はままつ~」を掲げ、将来像の実現に向けて、1「生物の生息・生育するすみかの保全」、2「生物多様性を保全するための仕組みづくり」、3「豊かな自然と恵みを将来につなぐ人づくり」という3つの柱のもと、市が今後概ね5年にわたって実施していく73の施策を盛り込んでいます。
戦略に基づく具体的な事業としては、本年度から、生物多様性の状況の変化や外来生物の生息状況を把握するために行う“動植物モニタリング調査”や、環境と調和のとれた開発を誘導するために、開発にあたって配慮すべき事や手法などをまとめた手引書である「環境配慮指針」の策定に着手します。
また、環境教育により、生物多様性について関心を持ち、行動してくれる人材を育成し、次世代へ継承することを目指しています。

浜松市独自で行っている戦略の他にも、全国129の自治体で構成する生物多様性自治体ネットワークと連携し、イベントの開催や全国一斉PRなども行っています。
さらに、今年の2月には、「国連生物多様性の10年日本委員会」と共催で浜松において地域セミナーを開催し、浜松福市長の出世大名家康くんが生物多様性キャラクター応援団に任命され、家康くんも普及啓発に一役買っています。

 

聞き手:

私たち浜松市民は家康くんを筆頭に、私たち自身の手で自然環境を守っていこうという気概を持たなくてはいけませんね!


市長:

家康くんがいろいろとPRしますので、それをしっかりと受け止めて、取り組んでいただきたいと思います。


聞き手:

さて、今日もお時間が近づいてまいりました。
市長から浜松市民の皆さんへメッセージをお願いします。


市長:

浜松市は広大な市域面積を持ち、その中にたくさんの自然を抱えています。
天竜の豊かな森林、天竜川、浜名湖、遠州灘といったように本当にたくさんの自然があり、国土縮図型都市とも言われているわけですが、大変多くの恵みがあります。
例えば、天竜の木材、みかんやお茶といった豊富な農産物、そして浜名湖や遠州灘でとれる数々の水産資源などの恵みは自然が育んでくれたものです。こうした生物多様性の上に立って、私たちは暮らしていますので、これからもしっかりと守っていかなくてはいけません。
生物多様性の保全に関しては、市民の皆さん一人一人の協力なくしては実現できません。まずは、生物多様性の必要性を理解していただき、また、自然との共生を築くために自分が何をすべきかということについて理解し、行動していただくことが大切です。
どうぞご協力のほどよろしくお願いいたします。

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