緊急情報

サイト内を検索

ここから本文です。

更新日:2023年12月1日

ラジオ市長室(2011年9月)

多文化共生に向けた取り組み~不就学ゼロを目指して~ 2011年9月18日

聞き手:

今回のテーマは「多文化共生」です。
市長はこの7月に、ブラジル政府からリオ・ブランコ国家勲章という、大変名誉ある勲章を受章されたのですね。おめでとうございます。
具体的にはどのような功績が認められたのでしょうか。

市長:

多文化共生の推進ということで、ブラジル人をはじめとする外国人との共生推進拠点として、「多文化共生センター」を設置したり、「外国人学習支援センター」を設置したりするとともに、外国人児童生徒の教育環境を充実させるための授業など、全国でも先進的な施策を進めているということがあると思います。
写真:多文化共生センター写真:外国人学習支援センター

聞き手:

それでは、浜松市の多文化共生に対する取り組みについて、詳しく教えてください。

市長:

多文化共生というのは、外国人市民の皆さんと、日本の市民の皆さんが一緒になって暮らしているということになります。
浜松市には外国人の方がたくさんいらっしゃいまして、日本人の皆さんと同じように地域経済の発展の力となっていますし、ともに街をつくっていくパートナーでもあります。
同じように市民として共に暮らしていけるよう、さまざまな取り組みをやっていかなくてはならないということです。
具体的にお話ししますと、先ほど申し上げた「多文化共生センター」を浜松市は設置しており、ここは外国人市民の皆さんの定住化に対応した支援を行っています。また、「外国人学習支援センター」も設置しています。ここは大人から子どもまでの総合的な学習施設となっています。
さらに外国人の子どもの不就学が喫緊の課題となっていますので、今年5月から全国に先駆け、外国籍の子どもの「不就学ゼロ作戦」とった取り組みを開始しています。このように、多文化共生に向けた施策を推進しています。

聞き手:

ただいま外国人子弟の不就学ゼロ作戦を開始したと伺いましたが、不就学というのは学校に通っていないということですよね。

市長:

そうです。日本であれば義務教育、つまり子どもを学校に通わせる義務があるわけですが、外国人の子弟にはこれが適用されません。
ですから、通わなくても責任はないという状態になっています。本来、公立学校は日本の子どもと同じように無償で通うことができるのですが、言葉の問題で授業についていけなかったり、生活習慣の違いから学校をやめてしまったりする子どもがいます。一方で外国人専用の学校もあるのですが、月謝が高いので、今の経済環境から授業料等を払いたくても払えないというケースがあります。

聞き手:

それでは浜松市の不就学ゼロに向けた作戦の具体的な内容について教えてください。

市長:

まずは実態調査をやっていかなくてはなりません。
就学年齢の外国人登録者のうち、公立学校と外国人学校のどちらにも在籍していない子どもを割出し、その家庭を訪問し、実態を調査するのが第1に行わなくてはいけないことです。
それから2番目として、面談により、なぜ不就学になるかの原因を分析し、分析結果に基づき、専門家のカウンセリングや就学準備支援を行うなど、外国籍児童一人一人のケースに応じたサポートをしていくものです。
こうした試みは全国でも初めてでして、これを何とか成功させ、全国に先駆けて「浜松モデル」というものを構築したいと思っています。

聞き手:

皆さんの地域にも、外国籍で学校に通っていない子どもの情報がありましたら、浜松多文化共生事業実行委員会事務局までご連絡ください。
それでは、最後に浜松市民の皆さんにメッセージをお願いします。

市長:

浜松市は皆さんご存じのとおり、外国人市民の皆さんがたくさん住んでいるまちです。
こうした外国人の皆さんも地域社会・地域経済の担い手です。ですから、日本人市民の皆さんと同じように安心して暮らしていけるよう、多文化共生の施策を推進していくことは、浜松にとって、とても大事なことです。
特に子どもの問題は深刻で放っておくことはできません。不就学ゼロ作戦をはじめとした、さまざまな取り組みを行っているところです。こうした子どもも、地域の担い手として将来日本人の子どもたちと同じようにしっかりと教育を受けていただきたいということで、これからも多文化共生施策を推進していきます。
また、そうした取り組みの一環として、今年の11月6日(日曜日)、市制100周年を記念して全国からサンバチームを募集し、「浜松カップフェスタサンバ2011」を開催します。中身はサンバパレードやコンテスト、ステージパフォーマンスなどが行われ、とても楽しいものですので、ぜひ多くの皆さんに参加・見学いただきたいと思います。よろしくお願いします。

戻る

このページのよくある質問

よくある質問の一覧を見る

お問い合わせ

浜松市役所企画調整部広聴広報課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2021

ファクス番号:053-457-2028

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?