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更新日:2023年12月1日

ラジオ市長室(2015年7月)

浜松版スマートシティを目指して

聞き手:
いよいよ夏本番!夏になると節電やクールビズなどの取り組みをしようとよく言われますよね。
特に東日本大震災以降、そうした流れが強くなってきましたね。

市長:
東日本大震災、それに伴う原発事故を契機として、日本のエネルギーに対する考え方が大きく変わりました。それまでは、電力会社が大きな施設で電気を作り、供給していくという仕組みでした。現在では、再生可能エネルギーいわゆる自然由来のエネルギーの比率を高めていくこと、エネルギーの分散化が必要になっています。
それぞれの地域でエネルギーの地産地消をするための取り組みが行われています。
浜松は、合併して非常に広い市域を持っていて、山や海、川、太陽などの自然に恵まれていますので、太陽光発電や風力発電、バイオマスなどの自然の恵みを活用したエネルギーの活用が可能です。
まずは、日照時間日本一というメリットを生かして、太陽光発電に力を入れていて、おかげさまで10キロワット以上の太陽光発電設備導入件数で日本一となりました。

聞き手:
日本一ですか!今までの取り組みが成果を結んだということですね。やはり日本一になったのは、地の利を生かして早い段階から取り組んできたからでしょうか?

市長:
もちろんそれもあります。また、浜松には太陽光発電に適した土地がたくさんあったことなどの条件も整っていました。

聞き手:
その他にはどういった事業を行っているんですか?

市長:
浜松市では、産学官民が一体となってエネルギー政策関連事業を推進しています。
例えば、地元の9つの金融機関と太陽光発電の導入拡大に向けた協力体制を構築した「はままつ太陽光発電パートナーシップ協定」、エネルギー分野において優れた対策を行っている企業を認定する「浜松市新エネ・省エネトップランナー認定制度」などです。
また、市民の皆さんや事業者の方が太陽光発電などのソーラーエネルギーを設置する場合の総合的な支援・相談窓口として開設している「浜松市ソーラーセンター」は、オール浜松で取り組んでいることが認められ、昨年度に国から新エネ大賞「新エネルギー財団会長賞」を受賞しました。

聞き手:
おめでとうございます!市を挙げて普及を行っていること、特に地元中小企業への働きかけや市民を巻き込んだ活動をしていることが評価されたということだそうですね。
最近浜松市では、エネルギーに関して新たな取り組みが始まったということをお聞きしたのですが、どういったものなんでしょうか?

市長:
”エネルギーに対する不安のない強靭で低炭素な社会”である浜松版スマートシティの実現を目指し、6月22日に「浜松市スマートシティ推進協議会」を設立しました。
この協議会には、地域内外のから80を超える民間企業や民間団体に参加していただき、さまざまな事業提案を通じてスマートシティの実現を目指していこうというものです。
具体的には、再生可能エネルギーをはじめとした多様な分散型電源の確保や省エネ対策の徹底に加え、エネルギー需給を管理するシステムを駆使し、個々の住宅や事業所ごとだけではなく、エリア全体で効率的にエネルギーを利活用するなど、新しいまちづくり、新たな産業創出を通じて地域活性化を進めてまいります。
特に、本市には都市部や中山間地域、工業団地、住宅団地など多種多様なフィールドがあり、各フィールドの特性に合ったスマート技術の実証をしていきます。

聞き手:
浜松市スマートシティ推進協議会への参画受け付けについては、引き続き行っているので我こそはと思う企業の皆さまには、ぜひご参加いただきたいですね。
さて、今日もお時間が近づいてまいりました。
最後に、市長から浜松市民の皆さんへメッセージをお願いします。

市長:
これまでエネルギー政策は国が主体的に推進をしてきましたが、東日本大震災以降、エネルギー政策に対する考え方は大きく変わってきました。これまでのように、大量にエネルギーをつくり広い範囲に供給することは非常にリスクを伴うということで、これからは分散型にすること、あるいはエネルギーの地産地消を進めることによってリスクに強く、安定的にエネルギーが供給できるようにしていくことが重要になってきています。
浜松市でも、広い市域や多様な地域特性を生かして、太陽光発電や風力発電、バイオマス発電などの再生可能エネルギーの活用や新たなエネルギー技術の開発といった産業創出の取り組みなども行っています。
そうした取り組みをさらに強力に進めていくために、「浜松市スマートシティ推進協議会」を設立し、たくさんの民間の皆さんにも参画していただいています。このコンソーシアムによって、さまざまな課題を解決し、エネルギーが安定的に供給され、エネルギーに対する不安のない強靭で低炭素な浜松をつくっていくための取り組みを行っていきます。
引き続き、市民の皆さまのご理解・ご協力をよろしくお願いします。

聞き手:
新エネルギーによってエネルギーの自給率が上がれば、二酸化炭素の削減にもつながり、地球温暖化の防止にも役立ちますよね。

市長:
そうなんです。実は3つの大事なポイントがあります。1つ目は、エネルギーの安定供給。2つ目は、二酸化炭素を削減する。3つ目は、できるだけコストを低くする。この3つを解決しながら、エネルギー供給をするために地域で取り組んでいかなくてはいけません。

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