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更新日:2023年12月1日

ラジオ市長室(2012年9月)

浜松市の多文化共生 2012年9月16日

聞き手:

今日はさっそく市長にお伺いしたいことがあります。
この収録の時に、浜松駅からバスに乗って浜松市役所まで来るのですが、駅周辺や市役所の窓口に非常に多くの外国人の方をお見受けします。やはり浜松市は外国人の方が多く住まわれているのですか。

市長:

そうですね、全体的な人数で言えば、今だいたい2万4千人の外国人の方が在住されています。

聞き手:

リーマンショック以降はブラジル人の方が減少したと聞いたことがあるのですが。

市長:

雇用の場が減ったということもあり、本国のブラジルに帰られたこともあり、一時期減少しました。
一方で、アジア系の方は減っていないので、今は相対的に中国やベトナムなどアジア系の方が多くいらっしゃいます。

聞き手:

皆さん住んでいらっしゃるのですか。

市長:

そうですね、長期滞在できる在留資格を持っている方が8割程度いらっしゃいます。浜松市で調査したところ、9年以上住んでいる方が8割を超えていまして、日本人の市民と同じように街の構成員となっていますので、外国人の皆さんと一緒にまちづくりをしていくことが必要になってきています。

聞き手:

まさに共生を考えていかなくてはいけないのですね。

市長:

そうですね、これを多文化共生と言い、お互いに異なる文化や価値観を理解し合って、尊重し合うことが必要です。
そこで、浜松市では、「多文化共生センター」と「外国人学習支援センター」という2つの機関を両輪とし、市民協働で多文化共生に取り組んでいるところです。
「多文化共生センター」は、日本人市民と外国人市民が交流する場を提供するとともに、多言語による生活相談など外国人の生活支援の拠点となっている施設です。
「外国人学習支援センター」は大人から子どもまでの外国人の総合的な学習支援および外国人を支援する日本人への外国語教育等にも取り組んでいる施設です。
また、我々ができることは自治体としてやっていけるのですが、例えば国の制度や仕組みを変えないとできないこともあります。そこで、浜松市が平成13年に呼びかけをして、浜松を同じような課題を持っている都市が集まって「外国人集住都市会議」というものを設立しました。この中で、課題を共有し、お互いの取り組みを紹介するといったこと、あるいは、国に対する政策提言などを行っています。

東京宣言の様子

聞き手:

今年10月には、日本、韓国、ヨーロッパなど、多文化共生を進めている都市が一同に会して、国際会議が浜松で開かれるということをお聞きしました。

市長:

はい。先ほど外国人集住都市会議のお話をしましたけれど、これは南米系の方が多く住んでいる浜松市のような都市が集まって課題への取り組みをしていた会議なのですが、それとは別に、もともと韓国系の方が多く住んでいる都市やアジア系の方が多い都市など、いろいろな外国人の方が住んでいる都市があります。あるいは、外国にも多文化共生に取り組んでいる都市もありますので、そういった都市が連携しようということで、今年の1月に日本や韓国、ヨーロッパの多文化共生都市の市長や実務者が集まって、「多文化共生都市国際シンポジウム」が開催され、連携促進を目指す「東京宣言」が採択されました。
これを受けて、10月25、26日にアクトシティ浜松において「日韓欧多文化共生サミット2012浜松」を開催することになりました。
連携を促進し、国際的な枠組みの中で先進的な取り組みを進めたり、課題や経験を共有していきたいと思っています。

聞き手:

そろそろお時間が近づいてまいりました。
それでは最後に、鈴木市長から浜松市民の皆さんへメッセージをお願いします。

市長:

浜松市は、皆さんご存じのとおりブラジルやペルーといった南米系の皆さん、あるいは、アジア系の外国人の皆さん、こうした方々がたくさん住んでいるまちです。
これまで、多文化共生の取り組みを一生懸命やってまいりました。これからグローバル化がますます進行する中で、浜松や浜松と同じような都市だけではなく、日本全体に広がっていく課題だと思っています。
これまでは、多文化共生施策は外国人の方への支援や子どもたちへの教育支援など、さまざまな支援が目的でしたが、そこから脱皮をして、外国人の皆さんが持っている多様性、文化的な背景や価値観、技術や能力などをもっと積極的にまちづくりに生かしていただくということが、新たな多文化共生の課題になってきました。
移民の先進地域であるヨーロッパの都市や、日本と同じように外国人の増えている韓国の都市と連携をしながら発信をしていきたいと思っています。
なによりも、こうした取り組みは市民の皆さんにご理解いただき、市民レベルで行政と一緒に行う市民協働の取り組みがとても重要でありますので、多くの皆さんに多文化共生についてご理解いただき、ご尽力賜ればと思っております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

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