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更新日:2023年12月1日

ラジオ市長室(2012年1月)

浜松産業イノベーション 2012年1月15日

聞き手:

さて、2012年が幕を明け、浜松市は新しい100年に向けた飛躍の第一歩を踏み出しました。今後ますます「ものづくり」への期待も高まりますが、「ものづくりのまち、浜松」としてのこれまでの歩みや現在の具体的な政策について教えてください。

市長:

浜松は昔から繊維・楽器・輸送用機器などの産業を中心に「ものづくりのまち」として発展してきました。また、世界に冠たる大企業や高度な技術を持った中小企業の集積する産業都市へと成長してきました。
「ものづくり」を代表する輸送用機器については、平成22年から次世代環境車の普及と産業化に向けた社会実験が行われ、地域の産学官が一体となって次世代自動車産業の強化を図り、新たな経済成長を促進させるとともに低炭素社会の実現を目指しています。
市も、市役所に電気自動車用の充電設備を設置した上で一般開放し、利用実態に関するデータを収集するなど、社会実験に協力をしています。

聞き手:

次世代環境車の社会実験では、産学官が連携して取り組むことで功を奏しているようですが、このほかにも、地域ぐるみの新たな取り組みがありましたら教えてください。

市長:

浜松市では昨年10月に「はままつ産業イノベーション構想」を策定しました。イノベーションとは、単なる「技術革新」だけではなく、新製品の開発、新市場の開拓など、あらゆる分野における新機軸を意味しておりまして、既存産業の高度化と新産業創出を目的としています。
分野としては「次世代輸送用機器産業」をはじめ「健康・医療産業」「環境・エネルギー産業」など6つの産業を新たなリーディング産業として位置づけ、重点支援を行ってまいります。構想の推進には、浜松地域テクノポリス推進機構とはままつ産業創造センターが一体化する新財団が中心となり、地域の産学官が一枚岩となり、企業の系列を超えた自主・自立のイノベーションへの挑戦を支援していきます。
また、成長分野における企業をターゲットとした、戦略的な企業誘致をオール浜松体制で推進していきます。

聞き手:

市長がおっしゃった「企業誘致」や「立地環境の整備」をするための具体的な取り組みについて教えてください。

市長:

そのためには、地域の実情に合った柔軟な土地利用が必要になります。昨年12月、国に申請していた「未来創造『新・ものづくり』特区」が正式に採択されました。これは農業と工業の両方を振興していこうという画期的な取り組みです。
休耕地や耕作放棄地などの農地を集約して、農業の帰納産業を促したり、農業をやる気のある担い手へと渡すことによって農業の生産額を上げていく一方で、企業誘致のために土地の利用を柔軟化して、工場などを誘致し、浜松で盛んな農業と工業両方を推進していこうという仕組みです。
これを活用し、農業と工業、さらにはそれらを合わせた農業の6次産業化などを推進していきたいと思っています。

聞き手:

さて、新産業の基盤となる「ものづくり」の技術やノウハウを次の世代に伝えていくことも大切かと思いますが、何か取り組みはありますか。

市長:
浜松が持っているさまざまな優れた技術を次の世代に継承していくことと技術を担う人材の育成を目的として「浜松ものづくりマイスター」制度を平成22年に制定しました。
具体的には、ものづくり分野において技術的に第一人者であり、人材育成への熱意がある方を推薦していただき、選考委員会などによる現地調査や審査を経て、市長が認定するものです。「ものづくりマイスター」に認定された皆さんには、市内企業・学生への技術指導やセミナー等の人材育成活動を行っていただき、優れた技術の継承を通じて地域産業の発展に協力いただくことになります。

聞き手:

では最後に、鈴木市長から浜松市民の皆さんへメッセージをお願いします。

市長:

浜松市は昨年市制100周年を迎えましたが、この100年を振り返ると浜松はまさに産業の力で発展をしてまいりました。
しかし、ものづくりというものは時代によって様変わりをします。例えば、車やオートバイなどはガソリンで走るものから電気を主流にしたいわゆる次世代環境車へと変わろうとしていますし、今まで浜松になかった光電子産業という新たな産業も育ちつつあります。
普遍の精神である「やらまいか精神」の下に、産学官が一致団結して既存産業の高度化や新産業の育成に取り組み、世界に誇るものづくり都市を今後も目指していきたいと思います。

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