更新日：2023年12月1日

ラジオ市長室（2011年12月）

平成23年の振り返り　2011年12月18日

聞き手：

早いもので今年も残りわずかとなりました。今日は平成23年を振り返ってお話しを伺いたいと思います。今年は、浜松市制100周年という記念すべき1年でした。私自身も、浜松特産であるウナギ、みかん、ガーベラをあしらった100周年のロゴマークを拝見し、心がうきうきしたのを覚えています。

市長：

1月には「100周年ロゴマーク」ができまして新しい年をスタートさせました。そして、3月には、100周年記念マスコットキャラクター「出世大名家康くん」が正式に決定し、いよいよ100周年に向けてスタートしました。

聞き手：

そんな矢先、未曾有の震災「東日本大震災」が起き、東北地方を中心に甚大な被害がもたらされました。

市長：

3月11日の東日本大震災は我々にとっても非常に衝撃的な出来事でした。全国が被災地を応援した中、浜松は特に岩手県の大船渡市を集中支援していこうと、大船渡市への支援を中心に行っておりまして、現在でも浜松市の職員が現地に入り復興に向けてさまざまな支援をしているところです。

聞き手：

震災の影響による自粛が続いていましたが、徐々に被災地を応援していこうという気運が高まってきました。そんな中、浜松市では記念すべき日を迎えましたね。

市長：

7月1日に市制施行100周年を迎え、盛大に記念式を行うことができました。
会場となったアクトシティ大ホールには多くの市民の皆さんにお越しいただきまして、満員の状況でした。式典では、市民の皆さんから寄せられた浜松市への思いを反映させた「市民憲章」が、未来を担う子どもたちによって披露されました。また、浜松市が戦争のない恒久的な世界平和に貢献することを誓い、「平和都市宣言」を行いました。
このように、100周年の節目に新たな決意を表し、次の100年に向けての新たな一歩を踏み出しました。

聞き手：

100周年を機に、浜松市民の一体感も高まっているようです。私も浜松市民のひとりとして、誇りを持ち続けていきたいと思います。また、浜松市がそんな誇りを持ち続けられる都市であり続けてほしいと思っています。
さて、鈴木市長による浜松市政運営も2期目を迎えられ、新たな方向性を定めた「第2次浜松市総合計画」が策定されましたね。

市長：

この総合計画は、多くの市民の皆さんの意見を反映させて、策定しました。
都市の将来像には『市民協働で築く「未来へかがやく創造都市・浜松」』を掲げ、今後は「市民協働によるまちづくり」を一層推進していきたいと考えています。
例えば、市制100周年記念事業の「100夢プロジェクト」は、100周年を盛り上げるという共通の目標の下で、市民の皆さんや地域、民間企業など市民主体の取り組みを市が応援し、相互に協力していくという、まさに市民協働の企画となりました。

聞き手：

また、国際都市・浜松として新たな取り組みや成果もありましたね。

市長：

今年も、さまざまな国際的な取り組みや交流を積極的に行いました。
3月にはユネスコが推進しております創造都市ネットワークの音楽分野へアジア初となる申請を行いました。また、楽器産業の伝統と「音楽の都」を基盤とした市民文化の実績を活かし、第2次総合計画の将来の都市像にも掲げました音楽の「創造都市・浜松」を目指してまいります。
来年の静岡県と中国浙江省の友好交流30周年を機に、浜松市としても浙江省杭州市と交流を進めようということで、10月には杭州市にある西湖（せいこ）という湖を通じた浜名湖と西湖の「湖交流」を推進するために、両市の「友好交流協定」を来年中に締結することを正式に合意いたしました。

聞き手：

それでは最後に、鈴木市長から浜松市民の皆さんへメッセージをお願いします。

市長：

今年は、3月11日に未曾有の大災害が発生し、私たちにもさまざまな影響がありました。そんな中、市制100周年という節目の年を迎えまして、これまでの100年を振り返るとともに新たな100年に向けて発展の第一歩を誓った年でもありました。特に、浜松は産業で発展してきたまちですので、これからの未来に向けても産業力の強化が非常に重要なものとなってきます。国に対して、産業力をもっと強化するために、土地を地元や地域の思いで活用させていただけるような『新・ものづくり特区』というものを申請しております。また、この地域では新東名の開通など新しいインフラの整備も進んでおりますので、それにあわせて市としても産業政策を展開してまいります。
防災の面についても、新たな重要課題が課せられてまいりましたので、津波対策を中心に防災力の強化に向けても施策を展開してまいります。
来年も市民の皆さまには、ぜひ市政に対するご理解とご支援をお願い申し上げます。

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