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更新日:2023年12月1日

市長事務部局役職者辞令式

平成28年4月1日

新たな職責で心機一転、市政推進に全力を挙げていただきたいと思います。昨年度は皆さんに大変なご努力をいただき、さまざまな成果を上げた年だったと思います。

懸案のゆるキャラ(R)グランプリでの家康くんのグランプリ獲得については、家康公顕彰四百年の節目の年に晴れてグランプリを獲得することができ、今やゆるキャラ(R)レジェンドとして一回りも二回りもバージョンアップして活躍しています。

あるいはエネルギー政策では震災以降、新エネルギーの推進に努めてきましたが、太陽光発電日本一を達成し、また省エネの成果を上げたということで「新エネ大賞 新エネルギー財団会長賞」、「省エネ大賞 資源エネルギー庁長官賞」、また先日は「先進エネルギー自治体大賞 最優秀賞」を受賞することができました。今後も市の大事な施策として推進をしていきたいと思います。また、インバウンドも大変好調で、毎年多くの観光客の皆さんにお越しいただいております。

新年度はいろいろと追い風があります。ご存じのとおりNHKの大河ドラマの放送決定や朝ドラの舞台に取り上げられるなど、この追い風を活用して浜松を元気にしていきたいと思います。全市を挙げて皆さんも心合わせをしてしっかりと取り組んでもらいたいと思います。

また一方で、昨年は日本にとって大きな時代の転換期を迎えました。いよいよ人口減少時代に突入し、これが地方自治体に大きな影響が出るということで、国は地方創生元年と位置づけ、すべての自治体に檄を飛ばしました。すべての自治体に人口ビジョンの策定と、それを達成するための総合戦略も合わせて作成するようにとのお達しがありました。浜松市は昨年12月に人口ビジョンと総合戦略の策定をして、三つの基本方針を定めました。「若者がチャレンジできるまち」、「子育て世代を全力で応援するまち」、そして「持続可能で創造性あふれるまち」、この三つの方針に基づいてさまざまな計画が立てられています。その詳細については皆さんがそれぞれ把握していると思いますが、計画を作るのが目的ではありません。それを実行していくのが大事です。ぜひ実現に向けて、人口減少社会に真正面から向き合って、力強く歩を踏み出していきたいと思います。

スーパー公務員として一躍有名になった石川県羽咋市の高野誠鮮さんという方がいらっしゃいます。「ローマ法王に米を食べさせた男」という著書が大ベストセラーになり読んだ方もいるかと思います。まだ読んでない方はぜひ読んでください。先日ドラマにも取り上げられ非常に有名になりましたが、大変良い本です。私も読みましたが、冒頭で「考えているだけではダメだ。まずは行動が大切だ。」というところからスタートします。そして公務員の悪いところとして、「失敗を恐れてはじめの一歩を踏み出せない」、あるいは「前例にとらわれて良い知恵が出てこない」、そしてなにより「責任を取りたがらない」、一方で「会議が大好きで何十回も会議を開く」、「分厚い企画書を作りたがる」、こういう公務員ではダメだとおっしゃっています。我々もズキッとくるところがあるのではないかと思います。

また、後半部分にこういったことも書いてあります。「今、羽咋市は大変注目を浴びて、たくさんの方が見学や視察に来て、たくさん手紙をもらいます。大変感動したという手紙ももらいます。ただそこから行動を起こしたという話は一つも聞いていない。」という痛烈な言葉がここに書かれています。感動よりも行動であるということ、これは私もとても大事だと思います。私たちも良い事例を参考にしたりするわけですが、見て聞いて終わりではダメです。ぜひ良いことはまねて取り入れてみるといったことが大事です。よく「うちとは条件・環境が違う」という言葉を聞きますが、それは言い訳だと思います。条件が同じところなど日本に一つもありません。自分たちだったらどうやってできるかということを考えることが、私は大事だと思います。

私が所属している団体の一つに「G1首長ネットワーク」というものがあります。このなかでは私がダントツの年長者で、若くて新進気鋭の首長ばかりでありますが、そこのスローガンが「批判より提言を。思想より行動を。」というものです。批判をするのではなく前向きな提言をしていこうと、考えているだけではなくて行動に移そうということです。これは首長だけではなくぜひ浜松市のモットーにもしていただきたいと思います。

もう一つ高野さんが大事にしているものは、スピード感です。いつも申し上げているとおりトヨタ自動車の社訓の一つに「巧遅より拙速」という言葉があります。巧みで遅いよりは、多少拙くても速いほうがいいということです。このトヨタ精神は公務員にも当てはまると思います。なにより時代の変化が激しい時代にスピード感をもって仕事をしていかなければならないと思います。

新たな年度がスタートしましたが、これからの厳しい人口減少社会に正面から向き合って、しっかりと将来を見据えながら浜松市政を良くしていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

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