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更新日:2023年12月1日
2012年6月18日
本日ここに、浜松市戦災遺族会主催によります、戦災死者慰霊祭が執り行われるにあたり、謹んで慰霊の言葉を申し上げます。
浜松市では、先の大戦において、27回にものぼる度重なる空襲や艦砲(かんぽう)射撃を受け、2,900人余の尊い人命が失われるとともに、1,700人を超える人々が傷ましい負傷者となりました。中でも昭和20年6月18日の空襲は特に大規模で、およそ65,000発もの膨大な焼夷弾(しょういだん)の投下により、市内は焼き尽くされました。
今ここに、在りし日の諸霊のご遺徳をおしのび申し上げますとともに、最愛の肉親を失った悲しみに耐え、戦後の混乱の中で、幾多の苦難を乗り越えられたご遺族の皆さま方のご労苦に対し、心から敬意を表します。
戦後、すでに67年が経過し、この間、わが国はめざましい躍進を遂げ、国際国家として成長発展してまいりました。その一方で、世界ではいまだ紛争が絶えず、多くの人々が犠牲になっています。
浜松市は、市制100周年を迎えた昨年7月1日に、「平和都市」を宣言いたしました。この昭和20年の大空襲の惨状やその傷跡から、力強く復興へと立ち上がり、今日の繁栄を築いてきた市民の皆さまの経験を、未来を担う子どもたちに伝え、戦争やテロ行為などによる脅威をなくし、地球上のすべての人々が、平和に暮らしていける世界の構築に向け、恒久的な世界平和に貢献してまいります。
長引く不況の中、世の中は混沌とし、先を見通すことが大変難しい時代ではありますが、次なる100年の未来へ向けた様々な種まきを行い、市民の皆さまとともに、浜松市のさらなる成長へつなげてまいります。ご遺族の皆さま方におかれましては、今後とも市制のより一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びにあたりまして、犠牲となられた戦災者の方々の御霊(みたま)に対し、謹んで哀悼の意を捧げ、戦災死者ご遺族の皆さまのご多幸を心からお祈り申し上げますとともに、本日の慰霊祭を執行いただきました、浜松市戦災遺族会の皆さま方に、深甚なる感謝の意を表し、慰霊の言葉といたします。
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