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更新日:2023年12月1日

仕事始め式

平成30年1月4日

皆さん明けましておめでとうございます。健やかに新年をお迎えのことと思います。また今年1年よろしくお願いします。

さて、昨年を振り返ると大河ドラマに始まり大河ドラマで終わったという、大変賑わいのあった1年でした。昨年の「真田丸」が大変好評で大いに盛り上がったので、「おんな城主 直虎」がどこまでそれに迫れるか、スタートは心配しました。おかげさまで大変ドラマの方も好調だったと思いますし、大河ドラマ館の来場者も80万人くらいまではいけるのではないかと思っていて、そうすると歴代2位の集客数となりますので、大成功だったと思います。

なによりも浜松の新たな魅力が加わったと思います。私がいろいろな方とお会いすると「浜松は歴史的資源も豊富なんだね」と言われるようになりました。都市の知名度・ブランド力も昨年は大いに飛躍して、これも大河ドラマのおかげだと思います。いろいろな方に浜松を応援していただいて、例えば磯田道史先生が最近刊行した「日本史の内幕」という大ベストセラーの本では、4分の1くらいは浜松のPR本になっています。もう読まれた方もたくさんいると思いますが、大変ありがたいことだなと。こうして培ったレガシーを今後、地道に生かしていきたいと思います。大河ドラマの効果というのは、基本的に1年ですが、こうして培われた遺産を今後にしっかり引き継いで活用していきたいと思っています。

また、浜松が進めている産業政策も一歩、二歩前進した年でもありました。今、4つの柱で産業力の強化に取り組んでいますが、産業イノベーションでは、昨年、自動運転の実証実験やドローンの実証実験が始まり、新たな技術革新に向けた取り組みがスタートしています。特区等を活用した企業誘致も都田・三方原地区を中心に順調に進んでおり、第三都田工業団地もおかげさまで造成が終わった所から順調に分譲が進んでいます。引き続きしっかり企業誘致促進に取り組んでいきたいと思います。

中小企業の海外進出支援では、昨年12月に浜松が経済連携協定を結んでいるインドネシア、ベトナム、タイを訪問してきました。各国政府と引き続きの連携強化や現在進出している企業の活動環境の支援、あるいは新たに進出する企業の支援、こうしたことについて引き続き連携していくことを確認してきました。4番目の柱であるベンチャー企業の育成・支援については、浜松ベンチャー連合とベンチャーのコミュニティを作り、その輪が少しずつ広がっていて、そのベンチャーの皆さんの中から自発的にいろいろな取り組みが始まっているということで、非常に良い動きかなと思います。

また、農業や林業などの一次産業もいろいろな取り組みが進んでいます。林業はFSCを活用した天竜木材のブランド化を大いに進めていて、今年はオリンピック・パラリンピックに向けて浜松の木材が少しでもたくさん使われるように気を引き締めて、私自信も先頭に立って営業活動に取り組んでいきたいと思っています。

産業というのはもちろん産業部を中心に行いますが、全庁を挙げてやっていかなければいけません。医療や福祉の分野でも新しい技術がどんどん出てきていますし、また教育の分野では次代を担う子供たちの職業教育をしっかりやっていかなくてはいけないと、産業政策全般に市を挙げて取り組んでいく必要があると思っています。

そして今年は私にとっても任期最後の年度を迎える年となります。マニフェストの集大成に向けて取り組みを進めていきたいと思います。特に今期の要中の要である区の再編という大きな事業が控えています。私も不退転の決意でこの取り組みを進めていきたいと思っています。

皆さんご承知のとおり、これから日本は人口が急激に減っていく、そして高齢化が進む時代を迎えます。浜松市の人口ビジョンにおいても最も良いシナリオで今後推移したとしても、中長期的には60万人くらいまで人口が減るということになります。つまり、これが最も良い推測ですので、それに失敗するとそれ以下になってしまいます。少なくともこれから20万人くらいは人口が減るということを想定して、将来に向けたさまざまな布石を打っていかなくてはなりません。そうした中で、やはり持続可能な都市経営を行っていくためには、市が機動的に組織を運営できるように、できるだけ区を集約していくことが必要だと思っています。

もちろんこの7区に至った経緯については、私もいろいろな方から伺っています。当時12市町村という大合併の末に今の浜松市ができました。その時いろいろな関係者の皆さまが話し合いを重ねて7区に落ち着いたという経緯もよく存じ上げていますが、もう合併から12年、政令市になって10年、いよいよこうした新たな人口減少社会に向けて、浜松市が前に進んでいかなくてはなりません。ここでしっかりと将来に向けて布石を打っておかなくてはなりません。市民サービス等の提供体制については、さまざまな工夫をすれば問題ないと思っています。

かつての旧浜松市は60万人の人口で、1つの市役所でしっかりと行政サービスを提供していました。その代わりにサービスセンターを充実させたりして、市民の皆さまに対するサービスの確保については十分に行っていたということがあります。これは決してできないことではないと、区の枠組みと市民サービスの提供は、相関関係としてはないと思います。

住民自治についても、旧浜松でも自治会やNPOの皆さまとしっかりと協働を行って、住民自治も確保していました。我々はこうしたことを踏まえて、しっかりと区の再編について今年は議論を進め、前に進めていきたいと思っています。ぜひ職員の皆さんにおいても、丁寧に市民の皆さまに情報提供をし、そして市民の皆さまと議論を進める中で、しっかりとこのことについてご理解を得ていきたいと思います。私も全力で取り組んでまいりますので、どうぞご協力をお願い申し上げたいと思っています。

そして今年は、明治元年から150年目という節目の年を迎えます。新たな時代に向けた第一歩の年とすると。市政についてもそうした方針を打ち出していきたいと思っています。

この150年を振り返ってみると、浜松はいつも申し上げているとおり民間の旺盛な「やらまいか精神」のもとに、次々と新しい産業が興ってきて、県庁所在地でもなく、大都市近郊でもない浜松が、中部圏で名古屋に次ぐ第2の都市となったという輝かしい発展の歴史があります。この「やらまいか精神」が最近少し衰えているのではないかと私は思っています。産業分野においても開業率が以前に比べて低くなってきているということですので、将来の浜松のことを考えていった時に、もう一度この「やらまいか精神」を取り戻して、しっかりと未来に向けた力強い一歩を踏み出していかなければならないと思います。そのためにも、まずこの市役所がそうした「やらまいか精神」に満ち満ちた組織にならなければいけないと思います。全ての部署が、全ての職員の皆さんが、どんどん新しいことにチャレンジして、未来を切り開いていく、そうした市役所にしていきたいと思います。

今、浜松市はいろいろな分野で全国から注目を浴びている、非常に先進的な取り組みをしていると言われています。それも職員の皆さんのご努力の賜物と思いますが、我々の活動にゴールはありません。常に考えて高みを目指して歩き続け、そして行動し続けなければいけないというのが、私たちの宿命だと思います。ぜひ、この明治から150年の節目の年に、新たな浜松の未来を築いていく第一歩を踏み出すという心構えで全庁を挙げて頑張っていきたいと思います。職員の皆さんも一層の奮励努力を期待しております。

2018年、今年一年の皆さんのご健勝・ご活躍を心から祈念申し上げまして、ごあいさつとさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。

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