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更新日:2024年4月1日
妊娠中(赤ちゃんがおなかの中にいるとき)の食事が大切な理由
お母さんが食べるものが赤ちゃんを育てます
赤ちゃんが元気に生まれるには、お母さんの健康が必要です。それには毎日の食事が一番大切です。
赤ちゃんが大きくなるためにいろいろなものを食べてください。
赤ちゃんがおなかにいるときは、食事の仕方を考えてみるよい機会です。この機会に考えてみてください。
自分の食事をもう一度考えてみよう
こんな食事の人は気をつけないと大変です!!
もう一度考えてみよう。
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食事をしないことがある。 |
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食事の時間が決まっていない。 |
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夕食が8時より遅くなることが多い。 |
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夕食の後に食べたり飲んだりする。 |
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外で食べることが多い。(週3日より多い) |
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あまりかまずに食べる。 |
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食べるスピードが速い。 |
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朝食、昼食より夕食にボリュームがある。 |
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油を使った料理をよく作る。 |
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バターやクリームを使った料理が好き。 |
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ドレッシングやマヨネーズはたくさんかける。 |
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野菜料理はあまり食べない。 |
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おやつはお菓子が多い。 |
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スナック菓子が好き。 |
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ジュースをよく飲む。 |
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ファーストフードが好き。 |
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お菓子がたくさん買ってある。 |
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あっさりした味つけより、こってりした味つけが好き。 |
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残さず食べないと気がすまない。 |
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イライラすると何か食べたくなるほうだ。 |
食事でとくに気をつけること
(1) 朝ごはんをしっかり食べましょう
朝食は食べないで、昼食はたくさん食べる。夜は夫と遅い時間に夕食を食べる。夕食の時間までお腹がすくので途中にはお菓子をパクパク食べる。こんなパターンになっていませんか?
朝、食事をすると体温や血糖値が上がります。朝食はからだを活動しやすくするための大切な食事です。必ず食べましょう。
(2) 主食・副菜・主菜をそろえましょう。
1 |
主食 |
ごはん、パン、うどんなど、体を動かす力になる食べ物
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2 |
副菜 |
野菜、きのこ、海藻など、体の調子を整える食べ物。
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3 |
主菜 |
魚、肉、卵、豆など人の体を作る食べ物
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4 |
汁の多い食事 |
汁、牛乳と牛乳でできたもの、果物
取りにくい栄養を、気をつけてとる。
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(3) よくかんでゆっくり食べましょう
早く食べたり、テレビを見ながらの食事は食べ過ぎになります。よくかんで食べると脳にある満腹中枢が刺激されて、食べ過ぎを防ぎます。
(4) おやつも食事です。
赤ちゃんがおなかにいると、いつもよりたくさんの食べ物が必要になります。
赤ちゃんがおなかで大きくなるから、お母さんは一回にたくさん食べることができません。
3回の食事で足りないものを他の時間に食べてください。
夜の食事の後は、おやつは食べないようにしてください。
(5) 手作りの料理にしましょう。
店で食べる食事や買って食べる食事は、油、塩、エネルギーが多くなります。外で食事するときは、そのことに気をつけてください。
自分で料理すると、油、塩を自分で入れることができます。いろいろな食べ物を使うこともできます。赤ちゃんの食事を作る練習と思って作ってみてください。でも、時間のかかる料理をする必要はありません。
いろいろな食べ物を上手に食べよう
1日3回食べよう
- 食事の時間は決めて食べよう。
- お菓子や甘いパンを食事の代わりにしない。
- 極端な食事制限はしない。
- ゆっくりよくかんで食事を楽しむ。
いろいろな栄養がある食事をしよう
「主食」、「副菜」、「主菜」を作るように気をつける。
上手にとってください
- 1. 「ごはんもの」を中心に、力を出すものをしっかり食べる。
いろいろなものを食べているか気をつけてください。どれくらい動いているかで、食べる量を考えてください。
体重も測ってください。
- 2. ビタミンや必要な他の栄養を「副菜」で十分とる
緑や黄色の野菜をしっかり食べて、葉酸をとってください。
特にはじめのころは、おなかの赤ちゃんが神経管閉鎖障害にならないように、葉酸が必要です。
葉酸が入っていると書いてある食べ物を使ってもいいです。
- 3. 「主菜」は、からだを作る基礎です。ちょうどよい量をとってください。
肉、魚、卵、豆の料理をじょうずにとってください。
脂の少ない肉や魚など、血を作る食べ物をとってください。
妊娠のはじめのころには、ビタミンAのとり過ぎに気をつけてください。
- 4. 牛乳やヨーグルト、チーズなどで、カルシウムを十分にとる
赤ちゃんのために、十分なカルシウムが必要です。いろいろな食べ物を食べてください。
カルシウムたっぷりメニュー 『チンゲン菜のミルク煮』4人分
材料 |
チンゲン菜 400g
ベーコン 2枚
水 200cc
コンソメ 1個
牛乳 300cc
こしょう 少々
片栗粉 大さじ1 +水 大さじ2 |
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作り方 |
1. チンゲン菜は3~4cm幅に切る。ベーコンは1cm幅に切る。
2. 鍋でベーコンを炒め、チンゲン菜を入れてさらに炒める。水とコンソメを入れて煮込む。
3. 2.に牛乳を入れて、片栗粉でとろっとさせて、器に入れる。
◎1人分 カルシウム205mg |
取りすぎるとよくないもの
1. お菓子や甘い飲み物はとり過ぎない
お菓子や甘い飲み物には、体を作るための栄養はありません。ほとんどエネルギーだけです。砂糖や脂が多いものもあります。そして、とり過ぎると太ったり、むし歯になったりします。また砂糖をとり過ぎると、血糖値が急に上がりやすくなります。それは、糖尿病の原因にもなります。お菓子や甘い飲み物は食事の代わりにはなりません。よい食事で、からだに必要な栄養をとってください。
2. 塩はとり過ぎない
塩のとり過ぎは、いろいろな生活習慣病の原因となります。特に、妊娠中は妊娠高血圧症候群の原因になります。塩をとり過ぎないように注意してください。
塩を少なくするには
- 汁には材料をたくさん入れ、1日1回までに。
- めん類のスープは残す。
- 香味野菜(レモン、ゆず、しそ)で味にアクセントをつける。
- 風味のあるものを使って、おいしく食べる。(ごま、くるみ、のりなど)
- しいたけ、昆布、かつお節のだしを使う。
- かけしょうゆは酢やだしで割って使う。
- 買ったものを食べることや、外で食べることは少なくする。

【食事バランスガイド】を見て、いろいろな食べ物を食べてください!
(厚生労働省・農林水産省決定)
妊娠中期・末期・授乳期は、表のようにふだんの食事にプラスする必要があります。
量よりも種類を増やすことを心がけるといいでしょう。
妊娠中(赤ちゃんがおなかの中にいるとき)、気をつけること
妊娠すると、お母さんの体は、今までとは変わります。違うホルモンが出たり、おなかの赤ちゃんが大きくなるために、変わります。
妊娠高血圧症候群とは?
次のときは、妊娠高血圧症候群です。
妊娠20週より後で、産んだ後12週までに血圧が高い場合。または血圧が高くて、尿にたんぱくが出る場合。
妊娠高血圧症候群になると・・・
お母さんがなりやすいこと
- けいれん(突然体を硬くしてふるえる)発作
- 脳出血(脳の中で血が出る)、肝臓や腎臓がうまく働かない
赤ちゃんがなりやすいこと
- 早産(早く生まれる)、死産(死んで生まれる)
- 赤ちゃんが大きくなりにくい
妊娠糖尿病とは?
妊娠したために、糖代謝異常(血の中の糖が多くなる)がわかること、または、そうなること。
妊娠糖尿病になると・・・
お母さんがなりやすいこと
赤ちゃんがなりやすいこと
- 赤ちゃんが大きくなりすぎる、生まれるとき大変、生まれたすぐ後の赤ちゃんが低血糖になる
健康な赤ちゃんが生まれるには、お母さんの健康な体が必要です。健診をきちんと受けてください。 そして、次のことに気を付けてください。よく考えてよい食事をする、適度に動く、疲れやストレスをためないようにする。 生活に注意して、おなかの赤ちゃんとうまく過ごしてください。
予防するために必要なこと
- 同じリズムで生活する
- 体重の増え方に気をつける
- 何でも食べるよい食事をする
- 味は薄くする
- ゆっくりよくかんで食べる
問い合わせ
こども家庭センター(各区役所・行政センター内)