ふりがなを振る / 戻す(PC)
更新日:2021年2月15日
家族計画とは
赤ちゃんを生まない(避妊する)ことが家族計画ではなく、自分たちが欲しいと思った時に子どもを生むことが家族計画です。
子どもは何人がいいか
それぞれの家庭の事情、夫婦の年、健康状態、お金のことを考えましょう。
いつ生んだらいいか
母と子どもの健康からみて20才から35才くらいまでに赤ちゃんを生むとよいです。このごろは子どもを生む年も少し高くなっています。健康に気をつけて妊娠や出産をしましょう。
次の子どもは母の体が健康になってからにしましょう。大切な育児の仕事があります。あいだをあけて体を健康にしてから次の妊娠を計画しましょう。
お金のこと
お金がないときに妊娠して子どもが生まれたら大変です。子どもを生むお金を生まれてくる子どものために少しずつ準備してください。
生んでからの注意
生んでからの性生活は1カ月健診が終わってからです。1回も月経がなくて、初めての排卵で妊娠することがあります。生んでから初めての性生活で妊娠しないようにしましょう。
妊娠しないようにする方法 (いろいろな避妊方法)
どんな避妊法があって、どんな方法をどんな時期にすればよいのでしょうか。 避妊が確実で、長続きし、値段が安く、使い方が簡単で、害がなく、性感を損ねず、女の人が自分でできて、避妊する方法を選ぶこと、この条件を全て満たす方法はありません。この条件を少しでも満たすようにして、夫婦の意見が合い、家族が幸せになれるように自分で選んでください。
(1)ピル(経口避妊薬)
2種類の女性ホルモンが入っている薬を飲んで、排卵しないようにする方法です。飲むためには医師の処方が必要です。飲み方や定期的な診察や検査は医師の言うとおりにしましょう。
良いところ |
悪いところ |
○女の人が自分で使える
○正しく飲めば効果が高い |
×毎日飲まないといけない
×少しの間、副作用がある(不正出血・吐き気)
×体質・年・病気で使えないことがある |
(2)IUD (子宮内避妊器具)・銅付加IUD
子宮の中に器具を入れて受精卵の着床を防ぐ方法です。医師に着けてもらい、定期的に検査を受けましょう。
良いところ |
悪いところ |
○女の人が自分で使える
○妊娠しないことが多い
○長い間使える |
×月経の量が増えたり
不正出血やお腹が痛くなる人もいる
×出産の経験が少ない人は向いていない |
(3)コンドーム
勃起した男の人のペニスに着けて、膣の内へ精子が入らないようにする方法です。生んだ後に月経があるかどうかに関係なく、すぐに使えます。
良いところ |
悪いところ |
○手に入れるのが簡単
○性感染症の予防になる
○副作用の心配がない |
×男の人の協力が必要
×使い方を間違えると失敗する |
(4)女の人用のコンドーム
女の人の膣の内に入れて、膣の内へ精子が入らないようにする方法です。
良いところ |
悪いところ |
○女の人が自分で使える
○性感染症の予防になる |
×使い方を間違えると落ちたり、精液が漏れることがある
×使い方の練習が必要 |
(5)ペッサリー
膣の内に入れて、子宮口にふたをして精子が子宮の中に入らないようにする方法です。入れ方や使い方の指導を受けます。
良いところ |
悪いところ |
○女の人が自分で使える
○副作用の心配がない
○何度も使えて、お金がかからない |
×自分に合ったペッサリーのサイズを測らなくてはいけない
×使い方の練習が必要 |
(6)その他/補助的な方法 ゼリー・錠剤
精子を殺す薬を錠剤やゼリー状にして膣の内に入れる方法です。簡単に手に入りますが避妊の効果が低いです。それだけで使わないで、コンドームやペッサリーと一緒に使う。
(7)基礎体温法・オギノ式
基礎体温法)
朝、フトンの中で婦人体温計で体温を計って記録します。低い体温から高い体温に変わる時が排卵です。低温期のときと高温期の初めの3日間はコンドームなどで避妊します。
生んでからしばらくの間や低い体温と高い体温の差がわかりにくい人は使えません。
オギノ式)
1年くらいの月経の記録から、妊娠できるときを確認します。その期間はコンドームなどで避妊します。
月経がすごく不順なとき、おっぱいをあげているとき、ひどい病気をしたあと、更年期には使えません。

(8)不妊手術
手術により男の人は精管を、女の人は卵管をしばる方法です。確実に避妊できます。でも、あとで子どもが欲しくなっても、元に戻すことはすごく難しいです。
妊娠したくなかったからといって、簡単に人工妊娠中絶をしないでください。中絶手術は、不妊症、習慣性流産などの障害が残ることもあります。心にも大きなストレスになります。
確実に避妊をするために
- 2個から3個の方法を組み合わせましょう。
- お互いに思いやり、夫婦で協力しながら自分たちに合った方法を工夫しましょう。
- 性器の構造や避妊する道具をよく知り、正しく使いましょう。 医師、妊娠に詳しい人に正しい指導を受けて行うことが大切です
問い合わせ