緊急情報
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更新日:2025年4月1日
基本理念:豊かな資源を次世代につなぐ「もうかる農業」の実現
計画期間:2025(令和7)年4月1日~2035(令和17)年3月31日
農業は我々の生活に必要不可欠な食料を供給する機能を有するとともに、国土保全等の多面的機能*を有しています。また、近年は地域の多彩な食文化を支える高品質な農産物・食品、農村固有の美しい景観・豊かな伝統文化などが地域の魅力の一つとして国内外での評価を高めているとともに、SDGs(持続可能な開発目標)の観点からも、重要な取り組みとして位置づけられています。
本市は温暖な気候と豊かな自然環境に恵まれ、加えて早くから農業生産基盤の整備に着手してきたことから、野菜・果樹・花き・畜産等、多種多様な農産物*が生産され、農業産出額は全国上位に位置し、全国有数の農業都市となっており、本市における基幹産業として発展してきました。
農業はみんなの「暮らし」を支えています。これらの農業がもつ様々な役割が十分に果たされ、農業が持続的に発展していくには、全市民が目指すべき方向性を共有して、本市の農業振興に一体となって取り組んでいくことが必要です。
そこで、本市は2019(平成31)年3月に、浜松市農業振興基本計画「浜松市農業振興ビジョン」を策定し、本市の農業が目指すべき将来像として『チャレンジ・工夫で「もうかる農業」を実現する』を基本理念に掲げ、オール浜松*で農業の振興に取り組んできました。この間の農業の現状は、少子高齢化・人口減少が本格化する中で、国内市場の縮小が見られ、農業就業者数や農地面積が減少し続けています。加えて人への感染症や家畜の伝染性疾病の発生、気候変動や自然災害の発生等に起因する生産の不安定化、さらには国際情勢の変化に伴う資材不足、燃料費高騰など、農業を取り巻く情勢はより厳しい状況となっており、内需・外需の喚起と生産基盤の安定化に向けた対策を十分に講ずることが求められています。
このような中で、国は、2021(令和3)年5月に持続可能な食料システムの構築に向けた「みどりの食料システム戦略*」の策定、2024(令和6)年6月に農政の基本理念や政策の方向性を示す「食料・農業・農村基本法*」の改正を行い、県は2022(令和4)年「静岡県食と農の基本計画*」を策定し、本市においては2014(平成26)年12月に、市の最上位計画である「浜松市総合計画*」の策定を行いました。
これら関連施策と本市の農業の現状や農業を取り巻く情勢を踏まえながら、持続可能な農業を展開し、本市が目指すべき将来像を実現するために、これまでの浜松市農業振興ビジョンを見直し、新たな「浜松市農業振興ビジョン」を策定するものです。
印(*)のある用語は用語解説にて説明があるものです。
【基本方針1:持続可能で発展する農業の確立】
農業は食料その他の農産物の供給機能を有し、本市の経済、市民生活全般に大きく影響する産業です。人口の減少に伴う農業者の減少、気候の変動その他農業をめぐる情勢の変化が生ずる状況においても、これら農業が持つ機能を発揮させるため、農業の担い手*や農地の確保、農業生産基盤の整備・保全、農業生産性の向上及び農産物の付加価値向上、環境への負荷の低減を図るなど、ハードとソフトの両面から生産環境を充実させ、持続的な発展が図られる農業を確立する必要があります。
<基本施策>
【基本方針2:農村の保全・振興】
農業は国土の保全、自然環境の保全、良好な景観の形成、文化の伝承等農村で農業が行われる農産物の供給以外の多面的機能といった機能も有しており、特に中山間地域では、地域社会の維持に大きな役割を果たしています。そのため、農業・農村のふれあいの場の創出や多様な農業人材に対する支援等による農村関係人口の増加、鳥獣被害対策等を図ることで、農業・農村の持つ様々な効果を発揮させ、農村の保全・振興につなげる必要があります。
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