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更新日:2020年3月26日

続・てんりゅう暮らしの見本帖

続てんりゅう暮らしの見本帖表紙てんりゅう暮らしの見本帖」の第2弾は、天竜区の「竹とともにある暮らし」。
竹という素材を生かした知恵や技、放置竹林対策に取り組む人たちの姿など、天竜区の自然の中にある「いつもの暮らし」をインタビューでお伝えします。
ぜひ、私たちならではのライフスタイルの魅力を感じてください。

すべてまとめて読む(PDF:2,775KB)

てんりゅう暮らしの小実験

放置竹林全国各地で広がり続ける「放置竹林」。
景観の悪化や他の植物や野生動物への影響、土砂災害の危険性の増加など、さまざまな問題を引き起こす要因として懸念されています。
天竜区においても、放置竹林対策は地域の課題の一つであることから、今回、住民の皆さんたちの力を借りながら、解決の糸口を見つけようという実験を行いました。

題して「てんりゅう暮らしの小実験」。果たしてその結果は?(→続きを読む

 

 

 

 

竹とともにある暮らしのインタビュー

1.竹灯籠を灯す人

和室にかっこよく飾って置ける。そんな竹灯籠を作りたいですね。

放置竹林を整備する人

今、全国各地で問題視されていることがある。放置竹林。高齢化などが原因で、管理できる人がいなくなり、整備が行き届かないまま放置されてしまった竹林である。ここ天竜区でも大きな問題の一つとなっている。天竜区龍山町には、放置竹林の整備に取り組む団体がある。その名も「タケのネ」。地域の竹林整備と伐採した竹の有効活用などを行っている。「タケのネ」を主宰するのは、浜松山里いきいき応援隊として龍山町で活動する堀田侑子さんである。「最初に龍山に来たときに『このまちで困っていることは何だろう』ということと『この場所で自分に何ができるか』を考えたとき、”竹”というキーワードが見えてきたんです・・・(→続きを読む

2.竹の家に集まる人たち

ここにいるみんなが先生。なまじプロより丁寧な仕事をしますよ。

竹の家で作業する人たち

竹細工。プラスチックなどで作られる工業製品にはない温かみがある。その理由は、竹という素材はもちろん、人の手で作られた過程にあるのではないだろうか。その魅力を探るため、竹籠や竹ざるなどを作る人たちが集まるという場所を訪れた。その名も「竹の家」。何ともわかりやすい名前である。毎週木曜は、週に一度の竹の家の日。建物内に入ると、広さおよそ20畳のスペースに15人ほどが作業をしていた。鉈で竹を割る人、ナイフで竹ひごを削る人、やすりをかける人と、その仕事の内容はさまざまだ。「ここではみんな、自分の好きなものを作るんですよ」と話してくれたのは、竹の家で指導役を務める石岡さん・・・(→続きを読む

3.竹籠を編む人

生活の中で必要なものは、昔はすべて、竹で作っていたんです。
竹籠を編む人

大きくて立派な手をしている。初めて梅沢さんにお会いした時、自然と目が、その手元に魅きつけられた。この手からいろいろな竹細工が作り出されるのだ。誰もが納得する職人の手をしている。最初は、職人気質で気難しい人ではないかといささか不安に思ったが、とても丁寧にやさしい口調でお話をしてくれた。「小学校の時からかな。きっかけは、脚の怪我」小学校6年生の時、転落事故で片足を失った。その後、父親の勧めで座り仕事でもできる竹細工を始めたという・・・(→続きを読む

4.筍を掘る人

この時期の筍は黄色い。勝手に「黄金の筍」と名付けたんですよ。

筍を手にする人

まだ肌寒い2月初旬。「はもう少し先かな」など思っていたのだが、すでに早いところでは筍が出始めているという情報が入った。これはぜひ取材したいと思い、筍を育てている人を紹介してもらい、訪ねることにした。春の食材のイメージが強い筍。地中は、春の準備が始まっているのだろうか。寒い2月とはいっても、節分も過ぎて二十四節気でいえば立春だ。この2月の筍の話を聞いて、古くから使われている二十四節気が、日本人の暮らしに即したものであると、改めて感じさせられた。天竜区只来のとある竹やぶで待ち合わせ。私たちを待っていてくれたのは、中谷さんというお父さんだ・・・(→続きを読む

5.手作りのお守りを贈る人

気持ちのいいあいさつと笑顔。一瞬でこのまちが好きになりました。

竹のお守りを作る人

「いってきます!」そのひと声が、私をそんな気持ちにさせたんです。そう語るのは、天竜警察署水窪担当次長の木庭さん。3年前に、ここ水窪に赴任して以来、毎年、新一年生たちに手作りの「お守り」を贈っています。その「お守り」は、今、カエル。直ぐ、カエル。無事、カエル。安心して、寝っころカエル。そして、今年も、元気カエル。ここは、天竜区水窪町奥領家の天竜警察署水窪分庁舎。玄関の扉を開けると、「こんにちは」と、あたたかな笑顔で出迎えてくれた木庭さんが。一瞬にして、なんだかやわらかく包み込まれたような、そんな感じです。ふとカウンターに目を移すと、カエルもお出迎えしてくれています・・・(→続きを読む

6.やな漁をする人

昔からのやり方を知る人だからこそできる仕事なんだよな。

網を手にするやな漁の名人

天竜区内には、天竜川をはじめ、その支流の阿多古川や気田川など豊かな水資源がある。いずれの川も鮎釣りの人気スポットであり、6月初旬の解禁日に釣り人たちが竿を持って列になっている光景は、天竜区の初夏の風物詩だ。友釣りが中心の夏の鮎釣りシーズンが終わると「やな漁」の季節を迎える。やなとは、竹や木などで水をせき止めて、魚を捕る仕掛けのことだ。11月初旬、阿多古川漁協の坪井さんから一本の電話をもらった・・・(→続きを読む

7.巨大な竜を曳く人たち

今年は初節句の子が2人。みんな、いつになく燃えてる。

つなん曳きの竜を担ぐ人たち

5月5日、子どもの日。日が暮れ始めた頃、春野町の気田川に、30人ほどの男衆が集まって輪になっていた。今日は、奇祭として知られる犬居地区の「つなん曳き」が行われる日だ。他にはないまつりと聞き、心が弾む。揃いの法被に股引姿の男たちは、その時を今か今かと待っていた。「さあ、そろそろ出発だ」今年の祭りを取り仕切る男性が声を掛けると、一斉に立ち上がり、河原に用意した竜を威勢良く担ぎ始めた。竹と柳で作られた竜は、朝から集まってその日のうちに作り上げるのが、昔からのやり方。その大きさは、30メートルを越える。力自慢の男衆が集まったとはいえ、簡単に曳けるものではない・・・(→続きを読む

8.ごみを資源に変えてしまう人

太陽や風、雨や土。自然の中で生きることができる幸せ。

生ごみを堆肥にする人

今でこそ「エコ」という言葉が一般的になっているが、この団体は、20年以上も前から「エコ」を冠した名前で活動を続けている。その名も「エコピュア佐久間」。佐久間町浦川地区で環境保全やリサイクル活動などを地道に実践してきたお母さんたちの会だ。その取り組みは、一言でいうと「生ごみのリサイクル」。地域から排出される生ごみを回収し、これを堆肥化。その後、堆肥を使って野菜を栽培し、各家庭で消費するというものだ。この行程を繰り返し続けて20年。活動のきっかけを「子どもたちが育つ環境のために”お母さんたち”の目線で何かできないかなって思ったんですよ」と話してくれたのは、会の代表・金森さんだ。金森さんの話には「子どもたち」や「小学生」という言葉が何度も登場する・・・(→続きを読む

9.山の竹を砂丘まで届ける人たち

この会はすごい。人も道具も術も全部揃ってる。

中田島砂丘で堆砂垣を作る人たち

阿多古川環境保全協議会は、天竜区を代表する市民団体の一つである。平成16年の設立当初は、その名のとおり、地元の財産である清流・阿多古川の環境美化のため、パトロールや啓発活動などを中心に取り組んでいた。阿多古川が、環境省の「平成の名水百選」にも選ばれたことは、こうした住民の活動が実を結んだものである。しかし、現在の協議会は、単なる河川美化の推進団体と呼ぶだけでは、少し物足りない。ある時は河川パトロールをし、またある時は、地元の小学校のために垣根を直す・・・(→続きを読む

10.門松を建てる人たち

曲がったような竹じゃ、話にならない。

竹を肩に担いで運ぶ人

12月10日、朝8時。20人ほどの仕事人が集まった。ヤッケに帽子、兼帯に地下足袋は、このまちで働く男たちのスタンダードスタイルといっていい。各人の好みでヤッケの色使いが変わるくらいだ。彼らの今日のミッションは、直径15センチはあろう孟宗竹を竹やぶから切り出すこと。竹は、門松を作るために使われる。竹林に入った男たち。ある者は、けたたましいチェンソーの音を立て、またある者は鉈や鋸を振い、野太い獲物を仕留めにかかる。前日のうちにまっすぐな竹には目印をつけた。「曲がったようなヤツじゃ、いい門松にはならない」と仕事人の一人はいった。作るからには出来にこだわる・・・(→続きを読む

 

 

 

(区民の皆さんへのインタビューは、平成27年度に行ったものです)

竹取物語の今。

天ぷら物語(PDF:126KB)

やぶから切り出された竹その姿をファインダー越しに捉えながら、知らず知らずのうちに、国語の授業を思い出す。たぶんあれは中学1年の頃。先生にいわれてみんなで一生懸命暗記した、物語の冒頭部分だ。

―今は昔、竹取の翁といふものありけり。
野山にまじりて、竹をとりつつ、萬のことにつかひけり。

竹やぶで鉈を振い、仕事する人たち。平安の世と現代が、竹を取る姿とともに重なり合う。おそらく、この文章が千年の時を越えて読まれることはないが、ここに収めた暮らしは、1000年後も変わらず在り続けるのではないだろうか。そんな風に思わずにはいられない。


もちろん、ここに収められた物語に「かぐや姫」は登場しない。しかし、私たちのまちが進むべき道を照らす光源が、竹とともにある暮らしの中にあると信じたい。そして今は、夜空に浮かぶ星のごとく、淡く、かすかな光ではあるけれど、いつか、満月のように光り輝くことを願う。

月に向かって宣言しよう。

私たちは、この一筋の光明を「てんりゅうプラス」と呼び、大切に、大切に育てることにしたい。

「暮らしが見える。感じる体温(ぬくもり)」。
てんりゅうプラス。

このまちの「竹取物語」は、てんりゅうプラスなストーリー。明かりが灯された竹灯篭

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