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更新日:2018年3月27日
平成29年2月11日(土曜日)、第九回「十湖賞」俳句大会表彰式が浜北文化センター小ホールにて開催されました。
第九回の句題は「見つけよう 私のふるさと」で、全国各地からご応募いただいた10,476句の中から、厳正なる審査により選ばれた入選作品115句が発表されました。
表彰式では、十湖大賞から奨励賞までの各賞受賞者に、表彰状などが贈呈され、各部門の入賞句について、選者からの選評がありました。
主催/東区俳句の里づくり事業実行委員会、浜松市
東区では、郷土の俳人・松島十湖(まつしまじっこ)の業績を記念して「十湖賞」俳句大会を開催しています。
<松島十湖プロフィール>
嘉永2年(1849)、遠江国豊田郡中善地村(今の東区豊西町)の生まれ。
幼い頃から国学や報徳を学ぶとともに、俳諧の道にも進みました。
生涯に8千を超える俳句を生み、全国に多くの門人を擁し、明治・大正時代には遠江を代表する旧派の俳人として大いに名を馳せました。
初子凧無垢な瞳のその先に 小倉 海都(浜松東高校2年)
十湖賞 |
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祭果て遠つ淡海に星そろふ | 太田 和志(静岡県磐田市) |
東区長賞 |
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木簡に「濱」の一字や鳥渡る | 戸塚 きゑ(浜松市南区) |
特選 |
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鷹渡る虚空に風の生まれけり | 鈴木 悠佳梨(静岡県磐田市) |
子を産みに帰れば大き干潟あり | 山下 桐子(神奈川県鎌倉市) |
佳作 |
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雪下し終えて親父の茶碗酒 | 石川 昇(東京都世田谷区) |
ふるさとに弟ひとり鰯雲 | 稲津 とし子(浜松市中区) |
中田島砂丘に春の立ちにけり | 小木 厚代(浜松市浜北区) |
石段をトトンと降りて春の川 | 信安 淳子(岡山県岡山市北区) |
秋天や万の折鶴翅そろへ | 藤本 秀子(浜松市中区) |
汽水湖の由来子に説く鯊日和 | 古木 ヒロ代(浜松市浜北区) |
奨励賞 |
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水豊かなる遠州の田植かな | 渥美 英雄(浜松市南区) |
とりかへて夢ばかりみる籠枕 | 安藤 祐暁(愛知県岡崎市) |
新松子愚痴は聞くまい話すまい | 石原 京子(静岡県袋井市) |
浜松は十湖の里や水澄めり | 伊藤 久子(浜松市南区) |
水底に色にじませて落葉かな | 井上 次雄(滋賀県草津市) |
蜜柑山課外授業の生徒らも | 岩城 悦子(浜松市浜北区) |
ふる里は水の惑星蝌蚪生まる | 小澤 幸一(浜松市南区) |
子らつどいシーツはためく盆休み | 糟谷 修子(浜松市中区) |
降り立てばどこか懐かし空っ風 | 川島 靖子(浜松市浜北区) |
良き風のありて良き椅子鰯雲 | 川島 多美子(浜松市浜北区) |
母を看に帰るふる里稲の花 | 川瀬 慶子(浜松市西区) |
手折りたき心何處かに花野道 | 河村 あさゑ(浜松市東区) |
鏡餅校長室にどかとあり | 小山 博子(東京都東久留米市) |
月明に父の奏でる月の沙漠 | 島岡 喜美子(神奈川県川崎市麻生区) |
少年の声の涼しき出世城 | 関野 由紀子(浜松市中区) |
銀やんま空けつ放しの駐在所 | 西 史紀(長崎県長崎市) |
植木屋と床屋が斬られ村芝居 | 日野 百草(東京都日野市) |
父たちの車列の戻る大夕焼 | 宮崎 江海(茨城県稲敷郡) |
産土の神の御手より春の蝶 | 宮澤 秀子(浜松市東区) |
漁網干す鬼やんま飛ぶ高さまで | 山田 泰久(浜松市中区) |
十湖賞 |
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初子凧無垢な瞳のその先に | 小倉 海都(浜松東高校2年) | |
県教育長賞 |
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初日の出砂と光が混ざる時 | 岡野 龍(浜松東高校1年) | |
特選 |
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涼風や雑魚寝の顔をなでてゆく | 熊谷 真由(浜松学芸高校2年) | |
時に雨時に炎天生きる街 | 増田 ギリエルメ(浜松東高校1年) | |
佳作 |
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真夏日の今日も一人で音遊び | 池谷 蒼一郎(浜松東高校1年) | |
鮟鱇も住みたる海は未知の国 | 岩城 星哉(清水国際高校3年) | |
初日の出真っ赤に燃える日本国 | 氏原 綾哉(浜松東高校3年) | |
富士山や負けずおとらずみかんの木 | 中井 圭吾(浜松東高校1年) | |
桜エビ富士が見おろすカーペット | 糠谷 智宏(清水国際高校3年) | |
蛍や命の炎放ちけり | 宮﨑 夢(浜松学芸高校1年) | |
奨励賞 |
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ジャスミンの風が佇む大ホール | 相羽 美智子(浜松市立高校3年) | |
桜吹雪いつかの記憶蘇る | 大村 静香(天竜高校春野校舎3年) | |
祖母の味少し濃すぎた墓参 | 岡松 湖音(浜松東高校1年) | |
梅雨明けよ顧問の叫び部活始まる | 影山 海舟(浜松東高校1年) | |
胸高鳴る笛と太鼓と金木犀 | 河合 優希乃(天竜高校春野校舎3年) | |
本棚の懐かしき顔七五三 | 小松 諒亮(浜松東高校1年) | |
秋の空いつもと同じ仲間たち | 小柳 幸穂(浜松東高校1年) | |
すいかわり赤いしずくがハジケとぶ | 塩見 彩夕(浜松東高校1年) | |
鉛筆を削れるように終わる夏 | 白須 叶恋(加藤学園高校3年) | |
春の風僕らの夢を乗せて行く | 杉浦 晴陽(浜松東高校2年) | |
田植時景色の色が変わる時 | 鈴木 渉眞(浜松東高校1年) | |
赤とんぼ明日をめがけて飛んでいけ | 鈴木 佑馬(浜松東高校1年) | |
途中駅止まれば肩へ夏日差 | 鈴木 淳平(天竜高校2年) | |
田圃道静かに燃ゆる彼岸花 | 千葉 伊織(浜松東高校1年) | |
並木道夜に歩いて風涼し | 新出 創也(浜天竜高校春野校舎2年) | |
水色を涼しく思う季節かな | 沼上 奈央(浜松東高校1年) | |
初声の雀の声に獅子頭 | 野末 実咲 (浜松東高校1年) | |
木の実降る足下見ればすでになし | 平野 悠翔 (浜松東高校1年) | |
空中で男の戦夏祭り | 船田 侑弥(浜松東高校1年) | |
たくさんの心機一転初明り | 松本 哲平 (浜松東高校1年) |
十湖賞 |
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沈む日も草もとんぼもゆれている | 鈴木 幹太(笠井中学校2年) |
市教育長賞 |
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富士山の蒼を見つめる蝸牛 | 佐山 清正(与進中学校3年) |
特選 |
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心地よいピアノの音と星月夜 | 津野 ひなた(与進中学校3年) |
姉と行くジュビロ応えん夏ぼうし | 星 舞琴(中郡中学校1年) |
佳作 |
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やぶれたての網の中から見る金魚 |
磯貝 和樹(笠井中学校3年) |
ガーベラを母に貰った誕生日 | 大谷 南帆(北浜東部中学校3年) |
今はただ眠りたいだけ虫の声 | 河島 沙弥(中郡中学校3年) |
雨上がり花と校舎がうかぶ水 | 北野 結香(北浜東部中学校1年) |
つばめの子親にならってとぶ練習 |
田中 涼香(与進中学校2年) |
鰯雲一人ぼっちの読書中 | 山田 玲音(北浜東部中学校1年) |
奨励賞 |
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富士山をながめみかんの皮をむく | 赤澤 由夢(与進中学校3年) |
浜名湖の深い青色夏来る | 飯島 未琉(丸塚中学校3年) |
浜名湖にかかる虹見て傘とじる | 片岡 凪(与進中学校3年) |
夕日みてまだ夏らしさ残ってる | 河合 圭聖(与進中学校2年) |
走り出す虹の真下に行きたくて | 河合 咲菜(丸塚中学校3年) |
稲のむこう一つのタワー町見渡す | 小池 可鈴(与進中学校2年) |
夏の山サルが電柱かけ登る | 佐藤 央(丸塚中学校1年) |
くり採りにひいおばあちゃんに会いに行く | 柴田 彩羽(天竜中学校2年) |
夏の夕かべにボールをあてている | 柴田 悠希(中郡中学校1年) |
引退の体育館に新緑が | 芝谷 琉希(丸塚中学校3年) |
あと数分年越しそばと猫と人 | 新村 太河(丸塚中学校3年) |
自転車をこいだ先には秋の空 | 鈴木 まなこ(与進中学校2年) |
星月夜静かな木々に囲まれる | 松尾 亮太朗(与進中学校2年) |
汗流れ新人戦まであと三日 | 山本 真衣(与進中学校2年) |
吹奏楽音を飛ばした夏休み | 吉田 めぐる(丸塚中学校1年) |
十湖賞 |
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上を見よたこいっぱいの昼の空 | 安松 澪里(有玉小学校6年) |
市教育長賞 |
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弟と童話を読んだ夏休み | 川瀬 晶子(神久呂小学校6年) |
特選 |
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さらさらとながれるかわであゆジャンプ | 池沼 菜優(北浜南小学校1年) |
塾帰りおはぎみたいなおぼろ月 | 久米 ここ愛 (静岡大学教育学部付属浜松小学校4年) |
佳作 |
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食卓に海の香運ぶ初鰹 | 太田 涼介(和田東小学校6年) |
春の空ウサギがみんなとびはねた | 岡田 笑奈(豊西小学校5年) |
アクトから手が届くかな天の河 | 小田 佳乃(北浜南小学校6年) |
かき氷シロップかけたらちぢんだよ | 古山 世浬(笠井小学校4年) |
わが家からメダカの学校徒歩一分 | 佐藤 瑛都(大瀬小学校5年) |
こおろぎもいのちがあるねおなじだね | 寺田 悠太(笠井小学校1年) |
奨励賞 |
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鮎上る天竜川を勇ましく | 伊藤 優斗(和田小学校6年) |
上向けばどんぐりの実が落ちてくる | 伊藤 優月(中ノ町小学校6年) |
ピアノの音張り合うようにセミが鳴く | 伊藤 琉希(蒲小学校6年) |
かも泳ぐラジオ体そう行くあぜで | 井上 遥(北浜南小学校4年) |
ばあちゃんがおしえてくれたお茶の花 | 井上 結菜(中郡小学校5年) |
かきごおりたべたらキンとほしがでる | 内村 監太(笠井小学校1年) |
夏祭り金魚が我が家に仲間入り | 大城 快維(有玉小学校6年) |
親指がどじょうになるよ田植えかな | 岡本 紗和(豊西小学校5年) |
川に鯉田にはあめんぼ空に鳥 | 小栗 彩(中郡小学校5年) |
かえりみちかえるさわったぷにぷにだ | 加藤 亜央衣(豊西小学校1年) |
あはははは夏の川からわらい声 | 酒井 日和(笠井小学校5年) |
カブト虫いつもこの葉にかくれてる | 佐野 木菜実(与進小学校6年) |
祖母が抜く取っても取れぬ夏の草 | 坪井 優波(大瀬小学校6年) |
水打でしあわせなにじ出て来たよ | 永田 楓(笠井小学校4年) |
田のかえる練習無しで声そろう | 中谷 純怜(大瀬小学校5年) |
かき氷やがておおきくふじ山に | 松浦 晴翔(与進小学校6年) |
鴬が音楽の地に音を運ぶ | 三浦 妃菜(佐藤小学校6年) |
クラス替えそっと見守る蒲桜 | 村上 優々(蒲小学校6年) |
まっ青な空に広がる花吹雪 | 横田 光星(和田東小学校6年) |
夏休み雲といっしょに行っちゃった | 和田 拓真(笠井小学校4年) |
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