緊急情報
ここから本文です。
更新日:2025年4月11日
平成25年2月10日(日曜日)、第5回「十湖賞」俳句大会表彰式が浜松市総合産業展示館北館4階1号ホールにて開催されました。
第5回の句題は「身近な生きもの」で、全国各地から17,172句のご応募をいただき、その中から、厳正なる審査により入選した作品が表彰されました。表彰の後には、学芸高校の生徒が筆耕した十湖大賞の書道作品披露や、高柳克弘氏の講演会が行われました。
第5回「十湖賞」俳句大会表彰式十湖賞受賞者
入選句について
講評する選者
学芸高校生徒による
十湖大賞書道作品披露
高柳克弘氏講演会
「俳句の底力」
選者:九鬼あきゑ、笹瀬節子、鈴木裕之、高柳克弘(五十音順)
紋白蝶色を見つけにひらひらり伊藤未侑(与進小6年)
部門別入賞作品
十湖賞 |
|
---|---|
青蜥蜴鋼のにほひ残しけり |
戸塚きゑ(浜松市南区) |
東区長賞 |
|
孑孑の空覗いてはまた沈む |
長岡帰山(東京都杉並区) |
特選 |
|
宗一郎寅楠の街小鳥来る |
吉川摩里子(浜松市中区) |
子は学校秋の金魚は尾をゆらし |
神山妙子(東京都杉並区) |
佳作 |
|
新婚や秋刀魚の腸を抜いてゐる |
伊藤実那(東京都杉並区) |
でで虫のつるめばきいと鳴きにけり |
大森薫(茨城県筑西市) |
かはるがはる猫の子を抱くランドセル |
竹澤聡(横浜市港北区) |
犬鳴いて曳馬野萩をこぼしけり |
鈴木文子(浜松市中区) |
遠州の空引き締むる鵙の声 |
松本つね(浜松市浜北区) |
田一枚めくり上げたる稲雀 |
井上次雄(滋賀県草津市) |
奨励賞 |
|
残る虫四百年の野面積 |
宮本みつ(浜松市中区) |
犬置いて嫁に行く子や今朝の秋 |
太田千代子(浜松市浜北区) |
かなかなや手のひら二つ淋しいぞ |
友田喜美子(周智郡森町) |
水馬大空に乘り滑りゆく |
福岡菊雄(浜松市西区) |
兜虫やすやすと籠脱け出せり |
菅原晋也(東京都国分寺市) |
ヒロシマもフクシマも鳥度るなり |
掛井広通(磐田市) |
熱帯魚部屋に水音生まれけり |
磯部節子(磐田市) |
蓑虫や家のローンはあと二年 |
岸野孝彦(神戸市東灘区) |
小児科の床に散らばる木の実独楽 |
木本康雄(大阪府高石市) |
をんどりもめんどりも鳴き秋彼岸 |
石橋朝子(浜松市東区) |
滑走の白鳥湖をしたたらす |
長岡隆司(東京都杉並区) |
初明り樋をすずめの歩く音 |
西出真一郎(東京都中央区) |
塀歩く猫美しき月今宵 |
木嶋政治(山口県下関市) |
真つ先に犬を花野へ放ちけり |
鈴木浩子(浜松市東区) |
ななふしの逃げ足はやし秋時雨 |
原百合子(浜松市中区) |
かもめかもめ海だけ愛し大南風 | 荒川千智(浜松市西区) |
鸚哥にも意志のありけり天高し |
成田慶子(浜松市東区) |
十湖賞 |
|
---|---|
昨日より今日より明日きりぎりす |
鈴木佑麻(二俣高3年) |
県教育長賞 |
|
ひぐらしに囲まれ暮らす祖母の家 |
稲葉麻由加(二俣高3年) |
特選 |
|
蓑虫に生きる辛さを語る僕 |
池田健治(浜松東高1年) |
炎天や白き小鳥に水一寸 |
荒石康平(浜松南高3年) |
佳作 |
|
水馬水に映った空を飛ぶ |
外山豪(浜松学芸高2年) |
田んぼから水鶏飛びたち水光る |
北島絃規(浜松東高1年) |
鈴虫の求愛耳に眠る夜 |
渡邉佳奈子(浜松東高1年) |
君と見た蛍の光恋心 |
鈴木美波(二俣高2年) |
ザリガニが真夏の川に色を足す |
藤森美帆(二俣高1年) |
黒猫が一匹泣いた月の夜 |
鈴木龍彦(二俣高2年) |
奨励賞 |
|
水馬や恋の波紋の次々と |
内田亘(浜松学芸高2年) |
水田にわがもの顔の鷺一羽 |
小澤風花(浜松日体高1年) |
秋燕建物の間に家建てる |
山田賢輔(浜松東高1年) |
鮎解禁釣り人たちが一目散 |
鈴木軍(浜松東高1年) |
梅雨の顔蝶を見てるとにっこりに |
竹内結香(浜松東高3年) |
父親の怒った目玉錦鯉 |
二木由子(浜松東高3年) |
春の空親雀飛ぶ子のために |
赤堀優(浜松東高3年) |
冬の夜犬と一緒にあたたまる |
大城彩音(二俣高1年) |
燕の子自分の夢へ飛んでゆく |
黒川沙織(二俣高3年) |
あゆつかみ川に輝く子の笑顔 |
片桐穂香(二俣高1年) |
あかとんぼ夕日の中にまぎれてる |
太田莉那(二俣高1年) |
みの虫ははずかしがりや顔出さず |
安間美槻(二俣高2年) |
雀の子しっかり守る母の愛 |
藤原亜衣(二俣高2年) |
夢をのせてんとう虫が空を飛ぶ |
吉田佳代(二俣高3年) |
雨蛙雨の中でもコンサート |
池田亮太(二俣高3年) |
ヒタヒタと影が這い寄る爬虫類館 |
藤井晃大(掛川工業高1年) |
電柱にとまり無言のアブラゼミ |
成瀨初音(浜松大平台高4年) |
ヤドカリは家が近くで安心ね |
谷口愛実(春野高2年) |
十湖賞 |
|
---|---|
出迎える犬のぬくもり秋の暮れ |
伊藤謙祐(天竜中1年) |
市教育長賞 |
|
田圃にはおたまじゃくしの自由有り |
藤本瑞希(中郡中3年) |
特選 |
|
日溜りで尾を振る子猫祖母の横 |
鈴木穂乃香(笠井中3年) |
蟋蟀の声を数えて夜すごす |
原山茂矢(与進中2年) |
佳作 |
|
木漏れ日で疎らに光る蝉の羽 |
須田滉生(積志中3年) |
キリギリス一歩あるくと草の音 |
丸山美穂(中郡中1年) |
寝転がり麦茶片手に犬と僕 |
伊藤裕斗(与進中3年) |
鈴虫と共に夜を越す受験生 |
岩井優佳(付属浜松中3年) |
バッタたちとんで高さを競ってる |
名倉拓海(笠井中3年) |
芋虫にあだ名をつけて飼った日々 |
尾崎竜太(与進中1年) |
奨励賞 |
|
秋蛍夜空を飛ぶと星になる |
加納菜々美(与進中1年) |
縁側で犬と一緒に見る花火 |
太田綾菜(中郡中2年) |
赤とんぼ大空赤にうめていく |
大谷昌平(笠井中2年) |
紋白蝶届かぬ空へとんでゆけ |
中嶋実緒(与進中1年) |
雨蛙我が家のドアを守ってる |
下平蛍(笠井中3年) |
カメたちが花火の音に慌ててる |
澤田真子(笠井中2年) |
かまきりがかまを振り上げ仁王立ち |
倉田育実(積志中2年) |
指きりの小指の先に赤とんぼ |
神谷早咲(天竜中1年) |
蟋蟀は静かな夜の主役かな |
杉浦莉紗(天竜中3年) |
ひぐらしの声聴きながら宿題す |
神谷優希(天竜中3年) |
はじめより小さく見える金魚ばち |
池谷美沙希(積志中1年) |
ぎこちなく巣から飛びだす子燕達 |
花島拓真(積志中2年) |
陸上部とんぼと一緒に競走中 |
渡辺莉央(積志中1年) |
蟻の列少しもずれず歩いてる |
鈴木汐梨(中郡中3年) |
わたむしはわたの形になってるか |
斉藤光輝(与進中1年) |
十湖賞 |
|
---|---|
紋白蝶色を見つけにひらひらり |
伊藤未侑(与進小6年) |
市教育長賞 |
|
星が地に落ちてきたのかてんとうむし |
平川温士(笠井小6年) |
特選 |
|
せせらぎにキラキラ光るメダカの背 |
川島梨渚(積志小5年) |
ビー玉のかがやきみたいとんぼの目 |
牧野文音(積志小5年) |
佳作 |
|
冬の夜ひざにねこ乗せ本を読む |
加藤璃緒(和田小6年) |
いい気分トンボがわたしにチュッてした |
鈴木愛唯(鴨江小2年) |
雨がえるきみの体はえのぐだよ |
塩澤祥大(豊西小6年) |
蛇がいるいろんな場所でぼうけんだ |
牧田侑真(大瀬小4年) |
しかの子がふんばりふんばり立っている |
大畑慧眞(大瀬小4年) |
ツバメの子別れを言わずとびたった |
中野幸(豊西小6年) |
奨励賞 |
|
ほたるがねでんきをつけてけすんだよ |
松井崇飛(豊西小3年) |
くすぐったい手にのったのはテントウムシ |
山田美優(積志小4年) |
あめ上がりくもの巣ひかる七色に |
岡本平(和田小6年) |
今日やっとお玉杓子に足が出た |
新堀晃輔(蒲小6年) |
とんぼたち空に大きな絵をかいた |
平野真緒(与進北小6年) |
金魚たち赤いドレスでファッションショー |
中島美咲(有玉小6年) |
あめんぼがにん者のように進んでく |
深澤舜一郎(与進小6年) |
ゆうやけに蜻蛉の羽がかがやいた |
鈴木志於美(与進北小6年) |
くものすでやってみたいなトランポリン |
佐田崚太朗(積志小5年) |
カマキリを見ているつもりが見られてる |
杉山萌(中瀬小6年) |
ふくろうよ首を回して何探す |
髙部久瑠実(蒲小6年) |
かなぶんが夜の電気にだいしゅうご |
渥美陽向(豊西小3年) |
鰯雲猫が窓からのぞいてる |
上條舞(与進小6年) |
あげはちょう川のほとりで一休み |
白井淳之助(和田小6年) |
小鳥くる青いお空のどまん中 |
川瀬晶子(神久呂小2年) |
夏の蝶青空高く鳥のよう |
大須賀純怜(与進小6年) |
秋の空木の実くわえてりす渡る |
濵島萌絵(積志小6年) |
タナゴ釣る木かげ見つけていすならべ |
生熊渚(積志小5年) |
ツバメのす中はむちむちまんいんだ |
鈴木彰斗(中郡小5年) |
オリジナル作品、作者氏名に旧字体が含まれているものは、可能な限り旧字体を使用していますが、フォント上使用できないものに関しては新字体で表記してあります。正しい表記については第5回十湖賞俳句大会入選句集(PDF:2,467KB)をご覧ください。
その他関連資料
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください