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更新日:2020年8月31日

浜松市景観形成基本計画(地域別景観形成方針)

第4章 地域別景観形成方針

地域別景観形成方針は、全市の「景観形成の目標・方針・指針(第3章)」を受けて、各地域の景観特性を反映しながら、景観形成を推進するための方針や具体的対象を示していきます。

対象の基本方針(第3章)

1)景観形成の目標→2)景観形成の基本方針→3)景観形成の指針

地域別方針と具体的対象(第4章)

1)区域・地域区分

2)地域別方針
1景観特性→2景観形成方針→3取組み対象

 1)区域・地域区分

地域区分は、景観の基盤となっている地形などの特徴に基づき大きく6つの区域に分けるとともに、土地利用の状況などを踏まえ、さらに2~3の地域に分けています。
6区域の中の細区分の地域への属性は、以下の観点で判断していきます。

区域・地域区分(下図参照)

区域

地域

区分の考え方

(1)環浜名湖

1浜名湖岸地域

浜名湖と浜名湖が望める区域、浜名湖から見える地域

2奥浜名地域

都田川沿岸区域と、ここから見える斜面地(盆地状の地域)

(2)北部山地

1北部森林地域

森林の保全・育成など水源保全に取組んでいる地域

2中山間地域

平野部に近い小起伏山地の地域で、森林の保全・育成のほか都市農村交流など観光・レクリエーションの活性化に取組んでいる地域

3天竜市街地

天竜川が平野に至る直前の地域で、市街地が展開している地域

(3)三方原台地

1台地北部地域

概ね東名高速道路より北側で、北部山地を望み、開拓農地が展開する地域

2台地南部地域

概ね東名高速道路より南側で、台地・小起伏が見られる地域

(4)天竜川扇状地

1市街地周辺地域

概ねJR線より北側で、農地・在来集落・幹線道路沿道市街地・新興住宅地などが混在している地域
[(6)-1に類似]

2浜北市街地

旧浜北市の中心市街地および周辺住宅地

(5)都心

-

JR浜松駅周辺の中心市街地

(6)駅南・遠州灘沿岸

1浜松駅南部連担
市街地

概ねJR線より南側で、農地・在来集落・幹線道路沿道市街地・新興住宅地などが混在している地域
[(4)-1に類似]

2遠州灘沿岸地域

国道1号バイパスの沿道、遠州灘沿いの松林を望む地域

区域・地域が、どの区分に属するかは、次頁図・表により判断するほか、境界付近においては景観の概況と課題(第2章)を踏まえ、どちらかの区域・地域、あるいは両方の区域・地域に属するものとして景観づくりを検討していきます。
区域・地域区分図

2)地域別景観形成方針

各地域の景観特性を反映した景観形成方針は、以下のように定めます。

 (1)環浜名湖区域の景観形成方針(浜名湖岸地域・奥浜名地域)

1 景観特性

浜松市の自然景観の魅力を代表する浜名湖は、広々とした湖面を挟んで対岸に展開する稜線や里山の緑、沿岸の建築物や橋梁、湖面に変化をもたらす海苔や牡蠣の棚などの養殖施設、漁船やマリンスポーツなどのレクリエーションの景観など、変化に富んだ眺望景観があります。
浜名湖の眺望景観は、緑を背景として、水際が描く水平線の上に建築物や土木施設、里山などの様々な要素が展開する構造となっています。国道1号バイパス浜名大橋や東名高速道路、浜名湖橋などの橋梁、浜名湖ガーデンパーク展望塔、大草山、沿岸の高層建築物などが、眺望景観に変化を与えています。
水際は、庄内半島や猪鼻湖、今切などの自然な地形、渚園や村櫛などの埋立造成地の人工護岸など、多様な景観がみられます。
沿岸には、浜名湖の漁業や水運、沿岸の街道の歴史の中で形成されてきた三ヶ日、気賀、舘山寺、村櫛、舞阪、弁天島など古いまち並みを有する市街地景観があります。また、猪鼻湖周辺や庄内半島などのリゾート施設、マリーナ、レクリエーション施設など、近年に形成された観光地として特徴的な景観もあります。
気賀から都田川上流にかけての扇状地は、周囲を斜面緑地に囲まれ、箱庭のようなコンパクトで美しい景観領域を形成していることが特徴的です。ここでは一団の農地が広がり、斜面緑地のすそ野に街道があり、市街地や集落が形成されています。
気賀や金指などのまち並み景観、市街地や集落から望む一団の農地景観、これらの景観領域を縁取る斜面緑地景観があります。

弁天の鳥居 みかん畑 気賀関所

舞阪宿脇本陣 浜名湖 水田

2 景観形成方針

<浜名湖岸地域の景観形成方針>

浜名湖岸地域では、浜松市を代表する浜名湖の景観の魅力に配慮し、浜名湖を望む場所・施設などの居心地、浜名湖や対岸から望む自然景観や施設景観の魅力を創出していきます。

【浜名湖岸地域の景観形成方針】
雄大で美しい浜名湖の景観を保全・育成し
産業・レクリエーションの場として活用した魅力的なまち並み景観を形成する

市全体の景観形成基本方針を踏まえ、以下のようなことに取組んでいきます。

恵まれた自然景観を保全し地域の魅力として活用する

浜松市の代表的な景観である浜名湖は、水質を保全・浄化し、自然の水辺を保全・育成するとともに、産業・レクリエーションの場として活用し、美しい水辺空間の創出・演出をしていきます。
三ヶ日のみかん山や里山などは、身近な自然環境や緑地景観として保全・育成し、この地域の魅力的な景観や環境として活用していきます。
庄和川や宇利山川などの河川においては、自然環境を復元・創出し、美しい水辺や親水空間の保全・育成をしていきます。
特徴的な地形の今切口付近においては、水辺、野鳥や植物などの生態系を保全・育成し、周辺市街地においては、これらの自然景観と調和したまち並み景観としていきます。
広々とした水平線の広がりを感じる眺望景観は、背景を構成する稜線、里山や斜面緑地を守り、沿岸の建築物や土木施設などの形状や色彩などを誘導することにより、保全していきます。

はままつの顔となる魅力的な市街地景観を形成する

舘山寺温泉や弁天島温泉などの観光地や区役所周辺などの拠点市街地においては、この地域の魅力が感じられる個性的な市街地景観を形成していきます。
また、公共空間は歩行者の利用や視点、スケールに配慮した空間演出とし、人々が集い、賑わうような魅力を形成していきます。
浜松市の主力産業、あるいはこの地域の主産業である事業所は、この地域の顔となる浜名湖の景観と調和し、魅力的な景観を形成していきます。

地域の生活文化や歴史を反映した暮らしの景観を保全・育成する

気賀などの宿場や街道集落においては、生活環境の向上や魅力的な地域づくりにつながるようまち並み景観づくりに取組み、次代へ継承する暮らしの景観を形成していきます。また、地域の気候や地形、河川や街道などに対応して築かれてきた伝統的なまちのつくり方、伝統的な材料や工法など、地域景観の特徴や魅力を継承していきます。
地域の歴史を物語る気賀のまち並みや関所など、あるいは地域のシンボルとなっている施設や樹木などは、地域の誇りや個性として保全し、これと調和した地域景観の創出・演出をしていきます。
宅地の開発や住宅などの建築においては、浜名湖や山並みなどへの眺望を阻害しないようにしていきます。また、その地域を周囲から見たときのまち並みのまとまりなどの印象を阻害しないようにしていきます。

多様な地域景観を美しく織り上げ一体感を演出する

建築物や土木施設などの施設は、浜名湖や周囲の斜面緑地の景観と調和し、心地よい景観となるように適切な誘導をしていきます。また、必要に応じ立地を抑制していきます。
国道362号や姫街道、天竜浜名湖鉄道などは、多様な景観を楽しめる景観回廊として位置づけ、地域の景観と調和しつつ回廊ごとに基調となるデザインを導入するなど、イメージアップを図っていきます。三ヶ日ICや浜名湖大橋など、この地域景観を印象的に望める場所や多くの視線が集まる主要交差点などにおいては、その場所の雰囲気を演出する修景をしていきます。

<奥浜名地域の景観形成方針>

奥浜名地域では、都田川扇状地に形成された箱庭のような美しい農村や自然景観の魅力に配慮し、斜面緑地に囲まれた景観を構成する施設等を対象とした景観形成に取組んでいきます。

【奥浜名地域の景観形成方針】
都田川扇状地を囲う緑地景観を保全・育成し
身近な緑地景観に調和したまち並み景観を形成する

市全体の景観形成基本方針を踏まえ、以下のようなことに取組んでいきます。

恵まれた自然景観を保全し地域の魅力として活用する

地域の中央付近にある一団の農地や、地域の領域の輪郭を構成している稜線や斜面緑地などは、身近な自然環境や緑地景観として保全・育成し、この地域の魅力として活用していきます。
都田川などの河川においては、自然環境を復元・創出し、美しい水辺や親水空間の保全・育成をしていきます。

はままつの顔となる魅力的な市街地景観を形成する

引佐地域自治センター周辺市街地や金指駅周辺などの拠点市街地においては、この地域の魅力が感じられる個性的な市街地景観を形成していきます。また、公共空間は歩行者の利用や視点、スケールに配慮した空間演出とし、人々が集い、賑わうような魅力を形成していきます。
浜松市の主力産業、あるいはこの地域の主産業である事業所は、箱庭のような美しい地域景観と調和し、魅力的な景観を形成していきます。

地域の生活文化や歴史を反映した暮らしの景観を保全・育成する

山裾の街道沿いに形成された集落においては、生活環境の向上や魅力的な地域づくりにつながるようまち並み景観づくりに取組み、次代へ継承する暮らしの景観を形成していきます。また、地域の気候や地形、河川や街道などに対応して築かれてきた伝統的なまちのつくり方、伝統的な材料や工法など、地域景観の特徴や魅力を継承していきます。
地域の歴史を物語る姫街道や金指街道など、あるいは地域のシンボルとなっている施設や樹木などは、地域の誇りや個性として保全し、これと調和した地域景観の創出・演出をしていきます。
宅地の開発や住宅などの建築においては、地域の領域の輪郭を構成している稜線や斜面緑地などへの眺望を阻害しないようにしていきます。また、その地域を周囲から見たときのまち並みのまとまりなどの印象を阻害しないようにしていきます。

多様な地域景観を美しく織り上げ一体感を演出する

建築物や土木施設などの施設は、箱庭のような美しい地域景観と調和し、心地よい景観となるように適切な誘導をしていきます。また、必要に応じ立地を抑制していきます。
国道257号や姫街道、天竜浜名湖鉄道などは、多様な景観を楽しめる景観回廊として位置づけ、地域の景観と調和しつつ回廊ごとに基調となるデザインを導入するなど、イメージアップを図っていきます。台地端部の坂道や細江公園など、この地域景観を印象的に望める場所や多くの視線が集まる主要交差点などにおいては、その場所の雰囲気を演出する修景をしていきます。

3取組み対象

浜名湖岸地域では、浜松市を代表する浜名湖の景観の魅力を受け継いでいく必要があり、浜名湖から望む景観の中にある施設などは、全てが対象となります。
奥浜名地域では、都田川扇状地に形成された箱庭のような美しい農村や自然景観を構成する施設などが対象となります。
環浜名湖区域

地域別景観形成対象【環浜名湖区域】(PDF:117KB)

環浜名湖区域イラスト(PDF:1,111KB)

↑区域・地域区分一覧へ

 (2)北部山地区域の景観形成方針(北部森林地域・中山間地域・天竜市街地)

1 景観特性

浜松市を北から南に流れる天竜川が、国道152号とともに、本区域の景観を構成する軸となり、さらにその支流の阿多古川、気田川、大千瀬川、水窪川なども各地域の景観を構成する軸となっています。
市域北部の赤石山脈南端の山岳地形から二俣付近までの起伏に富んだ山地の区域であり、河川沿いの道路や集落から眺める稜線のスカイラインや森林などの緑の景観が卓越しています。緑の景観は、天竜美林と称される杉や檜の人工林や、広葉樹林があります。また、山地の斜面地には、静岡県棚田等十選となっている久留女木(くるめき)、兎荷(とっか)、大栗安(おおぐりやす)、瀬尻(せじり)をはじめとする棚田や段々茶園がみられます。
農山村集落は、河川沿いの平坦地や斜面地に散在し、木造の民家や石垣が後背の茶畑や森林と相まって良好な景観をつくっています。
豊かな水と緑は、地域の産業の源でもあり、農林業のみならず、経済復興期を支えてきた佐久間ダムや秋葉ダムなどにみられる近代土木技術の象徴や歴史を感じられる製紙工場などを生み出してきました。また、自然とのふれあいの場として、川遊び、釣り、カヌー、ハイキングなど、余暇を楽しむ多くの人々の姿をみることができます。
火防(ひぶせ)の神として全国的にも信仰のあつい秋葉神社には、各方面から秋葉道が築かれていますが、太平洋とを結ぶルートは人々の暮らしを支える塩の道であり、天竜川と並んでこの地の南北を結ぶ物流の動脈でもありました。街道や天竜川沿いに宿場が形成され、二俣から水窪にかけては、今も往時のまち並みの面影が感じられ、歴史的な町家や蔵などがみられます。
交通の要衝地であることから、南北朝時代や戦国時代には多くの山城が築かれました。今では城跡として公園や散策道が整備され、優れた眺望点となっており、なかでも高根城は復元され当時の雰囲気を感じることができます。

瀬尻橋 天竜美林 佐久間ダム

棚田 青崩峠 高根城

2 景観形成方針

<北部森林地域の景観形成方針>

北部森林地域では、山頂や稜線、森林や渓谷などの自然要素、山間地の集落や拠点の魅力を活かした景観形成に取組んでいきます。

【北部森林地域の景観形成方針】
季節感あふれた森林景観を保全・育成し
これと調和した魅力的なまち並み景観を形成する

市全体の景観形成基本方針を踏まえ、以下のようなことに取組んでいきます。

恵まれた自然景観を保全し地域の魅力として活用する

この地域の森林は、浜松市民の暮らしを守る水の保有地であり、水や空気の循環を担い、林業やエネルギー生産、森林レクリエーションなどの場として重要であることから、一団の緑の環境や景観を保全するとともに、森林保養などの場として親しめるような空間の創出・演出をしていきます。
段々茶畑や棚田など特徴的な農地景観は、保全・育成し、この地域の魅力的な景観や環境として活用していきます。
天竜川、気田川や大千瀬川などの渓谷美を有する河川においては、自然環境を保全するとともに、美しい水辺や親水空間の保全・育成をしていきます。
佐久間ダム湖や秋葉ダム湖は、水辺の自然景観を保全・育成するとともに、より魅力的な景観やレクリエーションの場となるように、美しい水辺空間の創出・演出をし、活用していきます。

はままつの顔となる魅力的な市街地景観を形成する

水窪や佐久間の各地域自治センター周辺市街地などでは、地域の魅力が感じられる個性的な市街地景観を形成していきます。また、公共空間は歩行者の利用や視点、スケールに配慮した空間演出とし、人々が集い、賑わうような魅力を形成していきます。
浜松市の主力産業、あるいはこの地域の主産業である事業所は、森林や渓谷などの自然景観と調和し、魅力的な景観を形成していきます。

地域の生活文化や歴史を反映した暮らしの景観を保全・育成する

水窪や佐久間の集落などにおいては、生活環境の向上や魅力的な地域づくりにつながるようまち並み景観づくりに取組み、次代へ継承する暮らしの景観を形成していきます。また、地域の気候や地形、河川や街道などに対応して築かれてきた伝統的なまちのつくり方、伝統的な材料や工法など、地域景観の特徴や魅力を継承していきます。
地域の歴史を物語る高根城跡などの施設、あるいは地域のシンボルとなっている施設や樹木などは、地域の誇りや個性として保全し、これと調和した地域景観の創出・演出をしていきます。
宅地の開発や住宅などの建築においては、山並みなどへの眺望を阻害しないようにしていきます。また、その地域を周囲から見たときのまち並みのまとまりなどの印象を阻害しないようにしていきます。

多様な地域景観を美しく織り上げ一体感を演出する

建築物や土木施設などの施設は、森林や渓谷などの自然景観と調和し、心地よい景観となるように適切な誘導をしていきます。また、必要に応じ立地を抑制していきます。
三遠南信自動車道や国道152号、塩の道や秋葉道などは、多様な景観を楽しめる景観回廊として位置づけ、地域の景観と調和しつつ回廊ごとに基調となるデザインを導入するなど、イメージアップを図っていきます。青崩峠や高根城跡など、この地域景観を印象的に望める場所や多くの視線が集まる主要交差点などにおいては、その場所の雰囲気を演出する修景をしていきます。

<中山間地域の景観形成方針>

中山間地域では、北部森林地域と同様の取組みに加えて、都市農山村交流に役立つ施設などを対象とした景観形成に取組んでいきます。

【中山間地域の景観形成方針】
暮らしや伝統文化、産業を伝える施設や街道筋の景観を保全・育成し
歴史ある個性を活かしたまち並み景観を形成する

市全体の景観形成基本方針を踏まえ、以下のようなことに取組んでいきます。

恵まれた自然景観を保全し地域の魅力として活用する

この地域の森林は浜松市民の暮らしを守る水の保有地であり、水や空気の循環を担い、林業やエネルギー生産、森林レクリエーションなどの場として重要であることから、一団の緑の環境や景観を保全するとともに、都市と農山村交流の場として親しめるような空間の創出・演出をしていきます。
棚田など特徴的な農地景観は、保全・育成し、この地域の魅力的な景観や環境として活用していきます。
天竜川、気田川や阿多古川などの渓谷美を有する河川においては、自然環境を保全するとともに、美しい水辺や親水空間の保全・育成をしていきます。
船明ダム湖は、水辺の自然景観を保全・育成するとともに、より魅力的な景観やレクリエーションの場となるように、美しい水辺空間の創出・演出をし、活用していきます。

はままつの顔となる魅力的な市街地景観を形成する

春野地域自治センター周辺市街地などでは、地域の魅力が感じられる個性的な市街地景観を形成していきます。また、公共空間は歩行者の利用や視点、スケールに配慮した空間演出とし、人々が集い、賑わうような魅力を形成していきます。
浜松市の主力産業、あるいはこの地域の主産業である事業所は、森林や渓谷などの自然景観と調和し、魅力的な景観を形成していきます。

地域の生活文化や歴史を反映した暮らしの景観を保全・育成する

春野の集落などにおいては、生活環境の向上や魅力的な地域づくりにつながるようまち並み景観づくりに取組み、次代へ継承する暮らしの景観を形成していきます。また、気田の町割など地域の気候や地形、河川や街道などに対応して築かれてきた伝統的なまちのつくり方、伝統的な材料や工法など、地域景観の特徴や魅力を継承していきます。
地域の歴史を物語る方広寺や大平(おいだいら)城跡、秋葉灯篭など、あるいは地域のシンボルとなっている施設や樹木は、地域の誇りや個性として保全し、これと調和した地域景観の創出・演出をしていきます。
宅地の開発や住宅などの建築においては、山並みなどへの眺望を阻害しないようにしていきます。また、その地域を周囲から見たときのまち並みのまとまりなどの印象を阻害しないようにしていきます。

多様な地域景観を美しく織り上げ一体感を演出する

建築物や土木施設などの施設は、森林や渓谷などの自然景観と調和し、心地よい景観となるように適切な誘導をしていきます。また、必要に応じ立地を抑制していきます。
第二東名や三遠南信自動車道、秋葉道などは、多様な景観を楽しめる景観回廊として位置づけ、地域の景観と調和しつつ回廊ごとに基調となるデザインを導入するなど、イメージアップを図っていきます。第二東名ICや秋葉山など、この地域景観を印象的に望める場所や多くの視線が集まる主要交差点などにおいては、その場所の雰囲気を演出する修景をしていきます。

<天竜市街地の景観形成方針>

天竜市街地では、自然や歴史の魅力をアピールするまち並み景観形成、浜松市街地と北部地域や南信方面との結節点としての景観形成に取組んでいきます。

【天竜市街地の景観形成方針】
平野と山地を結ぶ交易の拠点として
歴史に育まれた景観を保全・育成し
集積とまとまりのある魅力を継承したまち並み景観を形成する

市全体の景観形成基本方針を踏まえ、以下のようなことに取組んでいきます。

はままつの顔となる魅力的な市街地景観を形成する

二俣の市街地は、浜松市街地から北部地域への玄関口や南信濃方面から浜松市街地への玄関口として、地域の歴史などの魅力が感じられる個性的な市街地景観を形成していきます。また、公共空間は歩行者の利用や視点、スケールに配慮した空間演出とし、人々が集い、賑わうような魅力を形成していきます。
浜松市の主力産業、あるいはこの地域の主産業である事業所は、自然や歴史の魅力と調和し、魅力的な景観を形成していきます。

恵まれた自然景観を保全し地域の魅力として活用する

市街地周辺の斜面緑地は、身近な自然環境や緑地景観として保全・育成し、この地域の魅力的な景観や環境として活用していきます。
天竜川や二俣川などの河川においては、自然環境を復元・創出し、美しい水辺や親水空間の保全・育成をしていきます。

地域の生活文化や歴史を反映した暮らしの景観を保全・育成する

二俣の市街地においては、生活環境の向上や魅力的な地域づくりにつながるようまち並み景観づくりに取組み、次代へ継承する暮らしの景観を形成していきます。また、地域の気候や地形、河川や街道などに対応して築かれてきた伝統的なまちのつくり方、伝統的な材料や工法など、地域景観の特徴や魅力を継承していきます。
地域の歴史を物語る蔵や城跡など、あるいは地域のシンボルとなっている施設や樹木は、地域の誇りや個性として保全し、これと調和した地域景観の創出・演出をしていきます。
宅地の開発や住宅などの建築においては、鳥羽山などへの眺望を阻害しないようにしていきます。また、その地域を周囲から見たときのまち並みのまとまりなどの印象を阻害しないようにしていきます。

多様な地域景観を美しく織り上げ一体感を演出する

建築物や土木施設などの施設は、周囲を自然に囲まれた特徴的な二俣の市街地のまち並み景観と調和し、心地よい景観となるように適切な誘導をしていきます。また、必要に応じ立地を抑制していきます。
国道152号や秋葉道などは、多様な景観を楽しめる景観回廊として位置づけ、地域の景観と調和しつつ回廊ごとに基調となるデザインを導入するなど、イメージアップを図っていきます。鹿島橋や飛竜大橋、鳥羽山など、この地域景観を印象的に望める場所や多くの視線が集まる主要交差点などにおいては、浜松市街地から北部地域への玄関口、南信濃方面から浜松市街地への玄関口としての雰囲気を演出する修景をしていきます。

3 取組み対象

北部森林地域では、山頂や稜線、森林や渓谷などの自然要素、山間地の集落や拠点、中山間地域では、これらに加えて、都市農山村交流に役立つ施設などが対象となります。
天竜市街地は、浜松市街地から北部地域への玄関口、南信方面から浜松市街地への玄関口として、まちと山の魅力を表す施設などを対象としていきます。。

地域別景観形成対象【北部山地区域】(PDF:113KB)

北部山地区域イラスト(PDF:1,104KB)

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 (3)三方原台地区域の景観形成方針(台地北部地域・台地南部地域)

1 景観特性

三方原は、浜松市街地の北西に広がる洪積台地であり、台地の東縁は直線状をなし段丘が形成されており、南西部は深く谷が切れ込み掌状に広がる地形となっています。この台地により、本区域には坂が多く、変化のある景観となっています。台地の東縁や南西部などにある緑地は、本区域の緑豊かな景観をつくるとともに、都心区域や天竜川扇状地区域などの背景ともなっています。
区域南部にある佐鳴湖は、水辺と周辺の緑地とが一体となった自然景観を有しており、かつては佐鳴八景とよばれる眺望点がありました。現在では、総合公園が整備され、市街地内の潤いの空間となっています。
台地上の平坦地には、赤土の開拓農地が広がり、ジャガイモなどの広大な畑作の景観がみられます。さらには、散居形式の集落(畑の中に住宅がぽつんぽつんと離れて建っている状態)やホソバ垣、防風林の松林がみられます。
この台地上を南北一直線にテクノロード(満州街道)が通っており、本区域の景観を構成する主軸として、修景された広い歩道と沿道の防風林が印象的な景観を形成しています。また、東西に姫街道が通っており、江戸時代に東海道の迂回路として利用されたことから一里塚や松並木などが一部残り、往時の面影をしのぶことができます。
荒れた赤土台地のイメージが強かったこの区域でも、近年では様々な開発が進み、佐鳴湖周辺、半田山や染地台、新都田などでは、低層戸建住宅を主とした新しいまち並み景観が誕生し、都田テクノポリスや浜北リサーチパークなど、本市を代表する良好な工業地の景観も形成されています。これらの地区は、地区計画などにより、調和のとれたまち並みづくりが図られています。また、台地の北西部は農地と宅地の混在した中で無秩序な市街化が進んでいます。一方、浜松環状線沿道では商業業務施設などが立地し、変化に富んだ新しい道路景観がみられます。

斜面緑地 佐鳴湖 防風林と畑地

姫街道の松並木 浜名区の住宅地 浜松環状線

2 景観形成方針

<台地北部地域の景観形成方針>

台地北部地域では、山裾緑地や台地端部の斜面緑地、開拓農地や散居形式の集落、防風林などの特徴的な景観に配慮した景観形成に取組んでいきます。

【台地北部地域の景観形成方針】
防風林や散居形式の集落などの空間が広がる景観を保全・育成し
これと産業技術拠点が調和したまち並み景観を形成する

市全体の景観形成基本方針を踏まえ、以下のようなことに取組んでいきます。

恵まれた自然景観を保全し地域の魅力として活用する

地域北側山麓や台地端部の斜面緑地、開拓農地、防風林の松並木など、市街地や在来集落の周辺に残されている農地や里山は、身近な自然環境や緑地景観として保全・育成し、この地域の魅力的な景観や環境として活用していきます。

はままつの顔となる魅力的な市街地景観を形成する

新都田や浜北新都市などの市街地では、地域の魅力が感じられる個性的な市街地景観を形成していきます。また、公共空間は歩行者の利用や視点、スケールに配慮した空間演出とし、人々が集い、賑わうような魅力を形成していきます。
浜松市の主力産業、あるいはこの地域の主産業である事業所は、開拓農地や散居形式の集落、防風林などの特徴的な景観と調和した地域の顔となる景観となり、ひいては浜松市の顔となるように、魅力的な景観を形成していきます。

地域の生活文化や歴史を反映した暮らしの景観を保全・育成する

三方原町や花川町などの既成市街地では、生活環境の向上や魅力的な地域づくりにつながるようまち並み景観づくりに取組み、次代へ継承する暮らしの景観を形成していきます。また、特徴的な散居形式の集落など地域の気候や地形、河川や街道などに対応して築かれてきた伝統的なまちのつくり方、防風林の松林やホソバ垣などの伝統的な材料や工法など、地域景観の特徴や魅力を継承していきます。
地域の歴史を物語る姫街道など、あるいは地域のシンボルとなっている施設や樹木は、地域の誇りや個性として保全し、これと調和した地域景観の創出・演出をしていきます。
宅地の開発や住宅などの建築においては、山並みなどへの眺望などを阻害しないようにしていきます。また、その地域を周囲から見たときのまち並みのまとまりなどの印象を阻害しないようにしていきます。

多様な地域景観を美しく織り上げ一体感を演出する

建築物や土木施設などの施設は、台地上の平坦地の広々とした空間の中に築かれてきた防風林の松林やホソバ垣などの地域景観と調和し、心地よい景観となるように適切な誘導をしていきます。また、必要に応じ立地を抑制していきます。
浜松環状線やテクノロード(満州街道)、姫街道などは、多様な景観を楽しめる景観回廊として位置づけ、地域の景観と調和しつつ回廊ごとに基調となるデザインを導入するなど、イメージアップを図っていきます。台地端部の斜面緑地など隣接地域との境界付近や、この地域景観を印象的に望める場所や多くの視線が集まる主要交差点などにおいては、その場所の雰囲気を演出する修景をしていきます。

<台地南部地域の景観形成方針>

台地南部地域では、小起伏地形に残された緑地や台地端部の斜面緑地、佐鳴湖などの特徴的な景観を保全・育成・活用し、身近な自然景観に調和したまち並み景観の形成に取組んでいきます。

【台地南部地域の景観形成方針】
特徴的な斜面緑地や佐鳴湖の景観を保全・育成し
身近な自然と暮らしが調和したまち並み景観を形成する

市全体の景観形成基本方針を踏まえ、以下のようなことに取組んでいきます。

恵まれた自然景観を保全し地域の魅力として活用する

市民に親しまれている佐鳴湖においては、水質を保全・浄化し、自然の水辺を保全・育成するとともに、佐鳴湖をより魅力的なレクリエーションの場となるように、美しい水辺空間の創出・演出をしていきます。
小起伏地形に残された緑地や台地端部の斜面緑地、市街地や在来集落周辺に残されている里山などは、身近な自然環境や緑地景観として保全・育成し、この地域の魅力的な景観や環境として活用していきます。
段子川などの河川においては、自然環境を復元・創出し、美しい水辺や親水空間の保全・育成をしていきます。

はままつの顔となる魅力的な市街地景観を形成する

高丘や大平台などの市街地では、地域の魅力が感じられる個性的な市街地景観を形成していきます。また、公共空間は歩行者の利用や視点、スケールに配慮した空間演出とし、人々が集い、賑わうような魅力を形成していきます。
浜松市の主力産業、あるいはこの地域の主産業である事業所は、小起伏地形に残された緑地や台地端部の斜面緑地、佐鳴湖などの特徴的な景観と調和し、魅力的な景観を形成していきます。

地域の生活文化や歴史を反映した暮らしの景観を保全・育成する

土地区画整理事業などによる新興住宅地などでは、生活環境の向上や魅力的な地域づくりにつながるようまち並み景観づくりに取組み、次代へ継承する暮らしの景観を形成していきます。また、地域の気候や地形、河川や街道などに対応して築かれてきた伝統的なまちのつくり方、伝統的な材料や工法など、地域景観の特徴や魅力を継承していきます。
宅地の開発や住宅などの建築においては、山並みや斜面緑地、佐鳴湖などへの眺望を阻害しないようにしていきます。また、その地域を周囲から見たときのまち並みのまとまりなどの印象を阻害しないようにしていきます。
地域の歴史を物語る姫街道や蜆塚遺跡など、あるいは地域のシンボルとなっている施設や樹木などは、地域の誇りや個性として保全し、これと調和した地域景観の創出・演出をしていきます。

多様な地域景観を美しく織り上げ一体感を演出する

建築物や土木施設などの施設は、小起伏地形に残された緑地など、地域景観と調和し、心地よい景観となるように適切な誘導をしていきます。また、必要に応じ立地を抑制していきます。
浜松環状線や舘山寺街道、姫街道などは、多様な景観を楽しめる景観回廊として位置づけ、地域の景観と調和しつつ回廊ごとに基調となるデザインを導入するなど、イメージアップを図っていきます。台地端部の斜面緑地など隣接地域との境界付近や、この地域景観を印象的に望める場所や多くの視線が集まる主要交差点などにおいては、その場所の雰囲気を演出する修景をしていきます。

3 取組み対象

台地北部地域では、北部山地の山裾緑地や台地端部の斜面緑地、開拓農地やこれと一体となった散居形式の集落や防風林などの特徴的な景観に関連する施設などが対象となります。
台地南部地域では、小起伏地形に残された緑地や台地端部の斜面緑地、佐鳴湖などの特徴的な景観に関連する施設、土地区画整理事業などにより形成された新しいまちなどが対象となります。
三方原台地区域

地域別景観形成対象【三方原台地区域】・イラスト(PDF:658KB)

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 (4)天竜川扇状地区域の景観形成方針(市街地周辺地域・浜北市街地)

1 景観特性

天竜川や馬込川、御陣屋川や安間川などが区域を北から南に流れており、これらの河川が本区域の景観を構成する軸となっています。川沿いなどには公園や桜並木などが所々に整備され、市民の安らぎの空間となっています。天竜川に掛かる飛龍大橋や浜北大橋などは、地域のランドマークとなっています。
中世の荘園として早くから開発された本区域は、水田の景観が広がっているほか、植木畑や島畑などの特色ある景観もみられます。水害を避けて微高地に集落が形成されたことから、区域内に小集落が散在する形態となっており、からっ風を防ぐホソバの生垣が緑豊かな景観となっています。
本区域を笠井街道や秋葉街道が通っており、沿道の笠井や宮口などは、かつて宿場や門前町などとして栄えました。今も歴史的な町家・商家がわずかながら残っています。また、秋葉街道沿いには龍燈や道標、大鳥居などがみられ、街道の歴史的な景観を表しています。
遠州鉄道浜北駅周辺は、地域の拠点として商業施設や公共施設が集積しており、市街地の景観を形成しています。近年、駅前になゆた・浜北が市街地再開発事業により建設され、地域のランドマークとなっています。
国道152号、浜松環状線などの幹線道路沿道には、量販店や飲食店といった商業業務施設などが立地し、東名高速道路以北の市街化調整区域では、農地転用による無秩序な開発が進み、農地と住宅や店舗が混在した景観となっています。第二東名ICの開設が予定されており、今後も景観が大きく変化していくものと思われます。

浜北大橋と河川敷 植木畑 ホソバ垣

笠井街道 なゆた・浜北 田園地帯

2 景観形成方針

<市街地周辺地域の景観形成方針>

市街地周辺地域では、保全すべき農地や緑地、市街地や集落のまとまりが感じられるように配慮し、また、地域内の河川などの魅力を活かした景観形成に取組んでいきます。

【市街地周辺地域の景観形成方針】
河川や農地、歴史ある街道沿いのまち並みなどが
共存する景観を保全・育成し
それぞれの地域の個性を活かしたまち並み景観を形成する

市全体の景観形成基本方針を踏まえ、以下のようなことに取組んでいきます。

恵まれた自然景観を保全し地域の魅力として活用する

台地端部の斜面緑地、特徴的な島畑や植木畑、市街地や集落周辺に残されている里山や農地などは、身近な自然環境や緑地景観として保全・育成し、この地域の魅力的な景観や環境として活用していきます。
天竜川、馬込川や安間川などの河川においては、自然環境を復元・創出し、美しい水辺や親水空間の保全・育成をしていきます。

はままつの顔となる魅力的な市街地景観を形成する

東海道や笠井街道沿いの市街地などでは、地域の魅力が感じられる個性的な市街地景観を形成していきます。また、公共空間は歩行者の利用や視点、スケールに配慮した空間演出とし、人々が集い、賑わうような魅力を形成していきます。
浜松市の主力産業、あるいはこの地域の主産業である事業所は、既成市街地や集落が点在する広々とした扇状地平野の景観と調和した地域の顔となり、ひいては浜松市の顔となるように、魅力的な景観を形成していきます。

地域の生活文化や歴史を反映した暮らしの景観を保全・育成する

既成市街地や開発住宅地などでは、生活環境の向上や魅力的な地域づくりにつながるようにまち並み景観づくりに取組み、次代へ継承する暮らしの景観を形成していきます。また、街道沿いの集落などでは、伝統的なまちのつくり方、ホソバ垣など伝統的な材料や工法など、地域景観の特徴や魅力を継承していきます。
宅地の開発や住宅などの建築においては、山並みや斜面緑地などへの眺望を阻害しないようにしていきます。また、その地域を周囲から見たときのまち並みのまとまりなどの印象を阻害しないようにしていきます。
地域の歴史を物語る秋葉街道など、あるいは地域のシンボルとなっている施設や樹木は、地域の誇りや個性として保全し、これと調和した地域景観の創出・演出をしていきます。

多様な地域景観を美しく織り上げ一体感を演出する

建築物や土木施設などの施設は、広々とした扇状地平野の景観と調和し、心地よい景観となるように適切な誘導をしていきます。また、必要に応じ立地を抑制していきます。
国道152号、浜松環状線、遠州鉄道、東海道、秋葉街道、馬込川、安間川などは、多様な景観を楽しめる景観回廊として位置づけ、地域の景観と調和しつつ回廊ごとに基調となるデザインを導入するなど、イメージアップを図っていきます。台地端部の坂道などの隣接地域との境界付近や、この地域景観を印象的に望める場所や多くの視線が集まる主要交差点などにおいては、その場所の雰囲気を演出する修景をしていきます。

<浜北市街地の景観形成方針>

浜北市街地では、広大な扇状地の中に形成された市街地であり、周囲の自然環境への眺望や、周囲から見たときの市街地のまとまりなどに配慮し、市街地景観を構成する建築物などや都市基盤施設などを対象とした景観形成に取組んでいきます。

【浜北市街地の景観形成方針】
広々とした扇状地平野の中の拠点市街地として
にぎわいのある魅力的な市街地景観を形成する

市全体の景観形成基本方針を踏まえ、以下のようなことに取組んでいきます。

はままつの顔となる魅力的な市街地景観を形成する

浜北市街地は副都心として、この地域の緑豊かな環境が感じられる個性的な市街地景観を形成していきます。また、公共空間は歩行者の利用や視点、スケールに配慮した空間演出とし、人々が集い、賑わうような魅力を形成していきます。
浜松市の主力産業、あるいはこの地域の主産業である事業所は、扇状地平野の広々とした景観と調和した地域の顔となり、ひいては浜松市の顔となるように、魅力的な景観を形成していきます。

恵まれた自然景観を保全し地域の魅力として活用する

市街地周辺の農地や里山は、身近な自然環境や緑地景観として保全・育成し、この地域の魅力的な景観や環境として活用していきます。

地域の生活文化や歴史を反映した暮らしの景観を保全・育成する

浜北市街地では、生活環境の向上や魅力的な地域づくりにつながるように、まち並み景観づくりに取組み、次代へ継承する暮らしの景観を形成していきます。
地域の歴史を物語る秋葉灯篭など、あるいは地域のシンボルとなっている施設や樹木は、地域の誇りや個性として保全し、これと調和した地域景観の創出・演出をしていきます。

多様な地域景観を美しく織り上げ一体感を演出する

建築物や土木施設などの施設は、広々とした扇状地平野の景観と調和し、心地よい景観となるように適切な誘導をしていきます。また、必要に応じ立地を抑制していきます。
遠州鉄道や秋葉街道などは、多様な景観を楽しめる景観回廊として位置づけ、地域の景観と調和しつつ回廊ごとに基調となるデザインを導入するなど、イメージアップを図っていきます。遠州鉄道浜北駅周辺や主要交差点などにおいては、その場所の雰囲気を演出する修景をしていきます。

3 取組み対象

市街地周辺地域では、保全すべき農地や緑地、市街地や集落のまとまりを感じさせる建築物など、地域内の自然環境要素や魅力要素である河川などが対象となります。
浜北市街地では、建築物などや都市基盤施設などが対象となります。
天竜川扇状地区域

地域別景観形成対象【天竜川扇状地区域】・イラスト(PDF:667KB)

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 (5)都心区域の景観形成方針

1 景観特性

東海道の要衝である浜松は、浜松城を中心とする城下町として、また、東海道の宿場町として発展してきました。現在では城下町の面影がみえにくくなっていますが、町割や町名などに往時の景観をうかがい知ることができます。徳川家康が築いたとされる浜松城は、天守閣付近に当時の野面(のづら)積みの石垣がみられます。昭和33年には再建され、まちのシンボル的な建物となっています。
太平洋戦争では、軍需工場が集中していたため、攻撃目標となり多くの空襲を受け、まちは焼け野原となりました。戦後は、復興に向け浜松駅周辺などにおいて土地区画整理事業などが進められました。さらに、高度経済成長期には、東海道本線や遠州鉄道の高架化、駅前広場や道路などの公共施設の整備などが進められ、まちの骨格が形成されていきました。
現在、JR浜松駅周辺には、駅ビルや百貨店などが立地し、市街地再開発事業などによる大規模施設や多様な店舗が集まる商店街が多数あり、一大商業地景観を形成しています。また、歩車道の修景や無電柱化、花の植栽など景観に配慮した公共施設の整備により、浜松の顔となる都市景観の形成が進められてきました。一方で、郊外への大型商業施設の出店が進んでおり、都心部の空洞化、賑わいの低下が懸念されています。
平成6年に完成した音楽文化の交流拠点であるアクトシティは、周辺に賑わいと文化的な雰囲気をもたらしています。中でもアクトタワーは高さ212mの超高層ビルで、本市のランドマークとなっています。
アクトシティの北側では、魅力的な都心を形成するため、土地区画整理事業が進められました。景観に配慮されたアクト通りや街路、公園の整備がなされ、静岡文化芸術大学などの公共施設、商業施設や中高層マンションの建設などで、新たなまちの景観が生まれつつあり、今後更なる賑わいの創出が期待されます。

浜松城 浜松駅 ザザシティ浜松

有楽街 ギャラリーモール アクト通り

2 景観形成方針

<都心区域の景観形成方針>

都心区域では、広域交流圏の拠点にふさわしい都市景観としていくために、市街地景観を構成する建築物や工作物、都市基盤施設、賑わいを演出する施設などを対象とした景観形成に取組んでいきます。

 

【都心区域の景観形成方針】
風格と活力を備えた 魅力ある都心のまち並み景観を形成する

市全体の景観形成基本方針を踏まえ、以下のようなことに取組んでいきます。

はままつの顔となる魅力的な市街地景観を形成する

JR浜松駅周辺市街地は、浜松市の玄関口であるとともに、広域交流圏における拠点市街地として、ここに立地する建築物や工作物においては、風格のあるランドマーク(目印・象徴)となり、心地よいスカイライン(高層建築物などの屋根並み・輪郭)を創出・演出し、心地よい印象にみえるようにしていきます。
中心市街地に立地する建築物や工作物、都市基盤施設においては、広域交流圏の拠点市街地にふさわしい風格と魅力のあるまち並み景観を形成していきます。また、公共空間は歩行者の利用や視点、スケールに配慮した空間演出とし、人々が集い、賑わうような魅力を形成していきます。
浜松市の主力産業、あるいはこの地域の主産業である事業所は、広域交流圏における拠点市街地の顔となり、ひいては浜松市の顔となるように、風格と魅力を兼ね備えた景観を形成していきます。

恵まれた自然景観を保全し地域の魅力として活用する

台地端部の斜面緑地や市街地周辺に残されている里山などは、身近な自然環境や緑地景観として保全・育成し、この地域の魅力的な景観や環境として活用していきます。
馬込川や新川などの河川においては、自然環境を復元・創出し、美しい水辺や親水空間の保全・育成をしていきます。

地域の生活文化や歴史を反映した暮らしの景観を保全・育成する

住宅系市街地においては、生活環境の向上や魅力的な地域づくりにつながるように、まち並み景観づくりに取組み、次代へ継承する暮らしの景観を形成していきます。また、東海道や秋葉街道沿いの市街地においては、伝統的なまちのつくり方、伝統的な材料や工法など、地域景観の特徴や魅力を継承していきます。
地域の歴史を物語る浜松城跡、東海道や秋葉街道など、あるいは地域のシンボルとなっている施設や樹木は、地域の誇りや個性として保全し、これと調和した地域景観の創出・演出をしていきます。

多様な地域景観を美しく織り上げ一体感を演出する

建築物や土木施設などの施設は、拠点市街地の魅力を高める景観、心地よい景観となるように適切な誘導に配慮していきます。また、必要に応じ立地を抑制していきます。
東海道新幹線、東海道本線、遠州鉄道、東海道、馬込川などは、多様な景観を楽しめる景観回廊として位置づけ、地域の景観との調和に配慮しつつ回廊ごとに基調となるデザインを導入するなど、イメージアップを図っていきます。隣接地域との境界付近や浜松城公園、この地域景観を印象的に望める場所や多くの視線が集まる主要交差点などにおいては、その場所の雰囲気を演出する修景をしていきます。

3 取組み対象

都心区域では、広域交流圏の拠点にふさわしい市街地景観を構成する建築物や工作物、都市基盤施設、賑わい演出施設などが対象となります。

地域別景観形成対象【都心区域】・イラスト(PDF:605KB)

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(6) 駅南・遠州灘沿岸区域の景観形成方針(浜松駅南部連担市街地・遠州灘沿岸地域)

1 景観特性

遠州灘は、雄大な海や砂浜、松林からなる景観が印象的です。遠州灘の海岸は、起伏の少ない砂丘に覆われています。特に、中田島砂丘は、東西約4kmにわたって直線的に広がっており、砂丘の形や風紋が独特の美しさをみせ、連続する松林と相まって白砂青松の景観となっています。しかしながら、近年、海岸線の浸食が進んでおり、かつての日本三大砂丘の面影が急速に失われつつあります。
遠州灘に注ぐ天竜川や馬込川、また、水稲のための水路が区域内を多く流れ、水辺景観の豊かな区域となっています。馬込川などには遊歩道や公園が整備され、水辺の景観を楽しむことができます。天竜川に掛かる遠州大橋や掛塚橋などは、地域のランドマークとなっています。
遠州灘沿岸の平野部は、水田、砂地を活かした玉ねぎやエシャレット畑など、まとまった農地の景観がみられ、広々とした印象を受けます。在来の集落には、防風林や屋敷林など緑豊かな景観が残されています。
沿岸には東西に通る国道1号や雄踏バイパスがあり、沿道には農地の景観が広がっていますが、雄踏バイパス沿いでは広告物が多くみられます。
掛塚街道や舞阪竜洋線の沿道などに集落が分布していましたが、市街化が進んだことにより、一団のまち並み景観が形成されています。また、水田や畑地の地域でも無秩序な市街地化が進んでおり、農地と宅地が混在した景観となりつつあります。さらに、工場の集積や大規模工場の景観がみられる地域もあります。

中田島砂丘 中田島団地と松林 天竜川河口

砂地の畑 雄踏街道 遠州大橋から望む農地・住宅

2 景観形成方針

<浜松駅南部連担市街地の景観形成方針>

浜松駅南部連担市街地では、保全すべき農地や緑地、市街地や集落のまとまりが感じられるように配慮し、また、地域内の河川などの魅力を活かした景観形成に取組んでいきます。

【浜松駅南部連担市街地の景観形成方針】
田園風景や連担市街地などが共存する景観を保全・育成し
それぞれの地域の個性を活かしたまち並み景観を形成する

市全体の景観形成基本方針を踏まえ、以下のようなことに取組んでいきます。

恵まれた自然景観を保全し地域の魅力として活用する

一団の農地や、市街地や集落の周辺に残されている農地や里山などは、身近な自然環境や緑地景観として保全・育成し、この地域の魅力的な景観や環境として活用していきます。
天竜川・馬込川や安間川などの河川においては、自然環境を復元・創出し、美しい水辺や親水空間の保全・育成をしていきます。

はままつの顔となる魅力的な市街地景観を形成する

東海道沿いの市街地などでは、地域の魅力が感じられる個性的な市街地景観を形成していきます。また、公共空間は歩行者の利用や視点、スケールに配慮した空間演出とし、人々が集い、賑わうような魅力を形成していきます。
浜松市の主力産業、あるいはこの地域の主産業である事業所は、扇状地平野の広々とした景観と調和した地域の顔となり、ひいては浜松市の顔となるように、魅力的な景観を形成していきます。

地域の生活文化や歴史を反映した暮らしの景観を保全・育成する

既成市街地や開発住宅地などでは、生活環境の向上や魅力的な地域づくりにつながるようにまち並み景観づくりに取組み、次代へ継承する暮らしの景観を形成していきます。また、街道沿いの集落などでは、伝統的なまちのつくり方、ホソバ垣など伝統的な材料や工法など、地域景観の特徴や魅力を継承していきます。
宅地の開発や住宅などの建築においては、砂丘や松林などへの眺望を阻害しないようにしていきます。また、その地域を周囲から見たときのまち並みのまとまりなどの印象を阻害しないようにしていきます。
地域の歴史を物語る東海道など、あるいは地域のシンボルとなっている施設や樹木は、地域の誇りや個性として保全し、これと調和した地域景観の創出・演出をしていきます。

多様な地域景観を美しく織り上げ一体感を演出する

建築物や土木施設などの施設は、広々とした扇状地平野の景観と調和し、心地よい景観となるように適切な誘導をしていきます。また、必要に応じ立地を抑制していきます。
国道1号、国道150号、浜松雄踏線、東海道、馬込川、安間川などは、多様な景観を楽しめる景観回廊として位置づけ、地域の景観と調和しつつ回廊ごとに基調となるデザインを導入するなど、イメージアップを図っていきます。隣接地域との境界付近や遠州灘海浜公園、この地域景観を印象的に望める場所や多くの視線が集まる主要交差点などにおいては、その場所の雰囲気を演出する修景をしていきます。

<遠州灘沿岸地域の景観形成方針>

遠州灘沿岸地域では、砂丘や松林を背景とした建築物や都市基盤施設、特徴的な農地や水路などを対象とした景観形成に取組んでいきます。

【遠州灘沿岸地域の景観形成方針】
美しい砂丘や松林の景観を保全・育成し
身近な自然景観に調和したまち並み景観を形成する

市全体の景観形成基本方針を踏まえ、以下のようなことに取組んでいきます。

恵まれた自然景観を保全し地域の魅力として活用する

浜松の原点である美しい「浜辺」と「松林」を保全・育成し、地域の魅力として活用するとともに、これと調和したまち並み景観を形成していきます。
延々と続く松林や、広々とした野菜畑や水田などは、身近な自然環境や緑地景観として保全・育成し、この地域の魅力的な景観や環境として活用していきます。
馬込川などの河川においては、自然環境を復元・創出し、美しい水辺や親水空間の保全・育成をしていきます。

はままつの顔となる魅力的な市街地景観を形成する

国道1号沿道市街地や、遠州浜や中田島の団地などでは、地域の魅力が感じられる個性的な市街地景観を形成していきます。また、公共空間は歩行者の利用や視点、スケールに配慮した空間演出とし、人々が集い、賑わうような魅力を形成していきます。
浜松市の主力産業、あるいはこの地域の主産業である事業所は、延々と連なる松林などの自然景観と調和した地域の顔となり、ひいては浜松市の顔となるように、魅力的な景観を形成していきます。

地域の生活文化や歴史を反映した暮らしの景観を保全・育成する

既成市街地や開発住宅地、団地などでは、生活環境の向上や魅力的な地域づくりにつながるようにまち並み景観づくりに取組み、次代へ継承する暮らしの景観を形成していきます。また、ホソバ垣など伝統的な材料や工法など、地域景観の特徴や魅力を継承していきます。
宅地の開発や住宅などの建築においては、砂丘や松林などへの眺望を阻害しないようにしていきます。また、その地域を周囲から見たときのまち並みのまとまりなどの印象を阻害しないようにしていきます。
地域の歴史を物語る東海道の松並木など、あるいは地域のシンボルとなっている施設や樹木は、地域の誇りや個性として保全し、これと調和した地域景観の創出・演出をしていきます。

多様な地域景観を美しく織り上げ一体感を演出する

建築物や土木施設などの施設は、延々と連なる砂丘や松林の景観と調和し、心地よい景観となるように適切な誘導に配慮していきます。また、必要に応じ立地を抑制していきます。
国道1号などは、多様な景観を楽しめる景観回廊として位置づけ、地域の景観と調和しつつ回廊ごとに基調となるデザインを導入するなど、イメージアップを図っていきます。隣接地域との境界や浜名バイパスIC付近、この地域景観を印象的に望める場所や多くの視線が集まる主要交差点などにおいては、その場所の雰囲気を演出する修景をしていきます。

3 取組み対象

浜松駅南部連担市街地では、保全すべき農地や緑地、市街地や集落のまとまりを感じさせる建築物など、地域内の魅力的な自然環境である河川などが対象となります。

駅南・遠州灘沿岸区域

遠州灘沿岸地域は、砂丘や松林を背景としたまち並み構成要素(建築物・都市基盤施設など)が対象となります。

地域別景観形成対象【駅南・遠州灘沿岸区域】・イラスト(PDF:666KB)

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