緊急情報
ここから本文です。
更新日:2025年4月28日
本市の下水道管路は総延長が3,631km(2023年度末)で、重要な幹線等や布設後30年経過したコンクリート管・陶管の路線などにおいて定期的な点検・調査を実施し、事故時被害のリスクや異常の発生確率が高い下水道管路の予防保全を行っています。
図表2.1.13 下水道管路の管理方法と老朽化対策の方針
定期的な点検としては、腐食するおそれの大きい箇所を対象に業務委託で行っている法定点検(5年に1回以上)に加えて、上下水道部職員が月2回実施している自主点検があります。法定点検では管口カメラによる下水道管路の内部点検などを行い、自主点検では目視による下水道管路上の道路陥没やマンホール蓋の異常確認などを行っています。点検の結果、緊急度の高い劣化や破損があるものはテレビカメラ車を利用した下水道管路の内部調査などを行い、状態に応じて修繕や改築などの措置を行っています。今後も下水道管路の点検・調査を効率的に進めるため、今後15年間で点検・調査を行う管路延長やスケジュール等に関する計画を2024年度に策定しました。
管口カメラによる下水道管路の内部点検(法定点検)
職員による目視点検(自主点検)
テレビカメラ車による下水道管路の内部調査
下水道管路の材質の中でも腐食しやすいコンクリート管・陶管の延長は約695kmあります。このうち、予防保全の対象としている布設後30年以上経過したコンクリート管・陶管の延長は、現状で約584kmあり、今後10年間でさらに約86km増加します。そこで、布設後30年以上経過したコンクリート管・陶管が多く存在する中部処理区を中心に、選択と集中により予防保全を行う必要があります。
図表2.1.14 コンクリート管・陶管の布設年度別延長(2023年度末)
図表2.1.15 布設後30年以上経過したコンクリート管・陶管が多く存在する中部処理区
老朽化した下水道管路では破損が発生しやすく、道路陥没による事故につながるなど社会的に大きな影響を与える可能性があります。実際に、布設後30年以上経過した下水道管路(本管)の破損に起因する道路陥没が年間で数件発生することもあります。
また、下水道管路に雨水などが浸入し、浄化センターの水処理に影響を与える可能性もあります。これらのことから、下水道管路の老朽化対策を推進していく必要があります。
下水道管路の老朽化に起因する道路陥没
(2024年度)[中央区高林三丁目]
下水道管路の老朽化による浸入水
図表2.1.16 布設後30年以上経過した下水道管路(本管)の破損に起因する道路陥没発生件数
✓ 点検・調査結果を踏まえた下水道管路の改築
次へ → ③ 浄水場等の老朽化対策
関連リンク
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください