緊急情報
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更新日:2023年12月1日
聞き手:
学生の皆さんはそろそろ夏休みということで喜んでいるころだと思うのですが、夏休みは親子での触れ合いが増える時期でもありますよね。
市長:
そうですね、大変貴重な期間だと思います。ただ、努力をしないと子どもさんたちと触れ合う時間が昔ほど多く取れなくなっていると思います。
浜松市では、平成22年4月に「浜松市子ども育成条例」を制定し、その中で、毎月第3日曜日から始まる一週間を「子どもふれあい週間」と位置づけ、子どもたちとなるべく触れ合ってもらうようにお願いしています。
聞き手:
具体的にはどのようなことを考えればいいのですか。
市長:
子どもたちと触れ合うといっても、もちろん親御さんもそうですが、学校、地域、企業・事業者の皆さんなど、いろいろな主体がありますので、それぞれの皆さんに触れ合いの機会をつくるような努力をしていただきたいと思います。
そういったきっかけづくりになるように、条例の中に「子どもふれあい週間」について定めています。
聞き手:
条例というと、ちょっと難しいような感じもしますが、そもそもどういった目的で始められたのですか。
市長:
この「浜松市子ども育成条例」は子どもたちがいきいきと輝いて、子育てが楽しいと感じられるような社会を作っていきたいという目的のために作りました。
子どもたちが育っていく場合には、第一義的には家庭が大切ですが、学校や地域社会などいろいろな世界があります。ですので、それぞれの皆さんに、一緒になって子どもたちの健全な育成に参画してもらい、社会全体で子どもたちを育てていきましょうという思いがあります。
聞き手:
昔は、近所のおじさんに怒られたりして、子どもたちをみんなで見守るという環境がもっと整っていたように感じるのですが。
市長:
そうですね。実は、私も両親が教員をしていたので、普段両親が家にいなかったのですが、今とは違って放課後を過ごす場所には困りませんでした。
近所のおじさんやおばさんに育ててもらったり、友達と遊んだりと、昔は地域が自然と子どもを見守る環境が整っていたのですが、核家族化が進んだ現代においては、努力をしないと育ちの環境が作れません。
この条例の中で、地域や家庭、事業主の方などそれぞれの主体の役割を明確にし、みんなで子どもたちを育てていく環境を作るということを目指しています。
聞き手:
これからの未来を担う子どもたちに対して、市長はどんな教育をしていきたい、どんな子どもたちに育ってほしいと考えていますか。
市長:
子どもたちの豊かな才能を伸ばしていけるような教育をしていきたいと思っています。
浜松市は昨年市制100周年を迎えましたが、これまでの100年を振り返ってみると、まさに先人たちの力、ものづくりを中心とした産業の力によって、自立的に街が大きく発展してきたという素晴らしい歴史があります。
まさに人の力によって発展してきたまちですので、人が浜松の財産であるということで、浜松では、“人”に財産の“財”で“人財”という言葉を使っています。その中でも特に、次の100年を考えた時には、子どもたちが大きな宝になってきます。
そこで、こうしたものづくりの精神や技術の継承を図り、理数・ものづくりなどの分野で才能豊かな子どもを育成するために、産学官恊働により組織された「浜松RAIN房」を活用した理科特別講師の派遣や、市独自の理科カリキュラムの作成等を実施しまして、さらなる理科教育の拡充を目指しています。
こうした取り組みが実り、浜松市からノーベル化学賞や物理学賞の受賞者がたくさん出てくれることを望んでいます。
子どもたちの才能も、音楽や美術、外国語、最近はITなどいろいろな分野がありますので、それぞれに課外講座を設け、充実させていきたいと思っています。その中で、先行してITの分野が今年度から始まり、NPOや大学の皆さんの協力を得ながら、ITの課外講座を行っていく予定です。
聞き手:
そろそろお時間が近づいてまいりました。
それでは最後に、鈴木市長から浜松市民の皆さんへメッセージをお願いします。
市長:
子どもたちは、地域の未来や日本の未来を担う宝物であるということは言うまでもないことです。
先ほどお話ししたとおり、浜松市のこれまでの100年を振り返っても、本当に人の力によって発展してきたまちです。これからの浜松市の新たな100年を考えた時にも、やはり人の力によって産業やものづくりなどを発展させていき、まちを成長させていくことが大切ですので、子どもたちへの教育がとても大事だと考えています。
ただ、子どもたちをどう育てていくか、どう教育していくかということについては、学校だけ、家庭だけということではなく、社会全体で取り組んでいかなくてはいけない課題だと思います。
そういったことから、浜松市では「浜松市子ども育成条例」も定めています、市民の皆さん一人一人が浜松の子育てを担っているという思いを持っていただき、浜松の宝である子どもたちを大きく育てていただけますようお願いを申し上げます。
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