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更新日:2023年12月1日
聞き手:
今回のテーマは私たちの暮らしに密着している「ごみ」です。
浜松市はごみの減量に取り組んでいるということですが、どうしてごみの減量が必要なのか教えてください。
市長:
大きく2つのポイントがあります。1つはコストの問題、もう1つは環境の問題です。
平成21年度の浜松市のごみの処理にかかる費用は90億円でした。1日あたりに換算すると2,500万円で、市民1人当たり1万円のコストを払っていただいていることになります。
また、ごみの焼却施設は巨大ですから、建設や改修に100億や200億円というお金がかかるのです。ごみというのは本当に処理にコストがかかるものだということです。
また、ごみを燃やすとCO2がたくさん出ますので、環境面からもよくないことです。
聞き手:
ごみの減量によって、どんなことが期待されますか。
市長:
今、施設の建設・維持などには多額の費用が掛かることをお話ししましたが、そうした焼却施設の統廃合により施設の削減をすることができます。また、新たに焼却施設が必要になったときでも、量が減れば規模を縮小化することができるため、建設コストを削減できます。
さらに、焼却施設から発生した一部の焼却灰は最終処分場で埋め立てているのですが、処分場の要領には限界があるため、燃えるごみを減らすことで、最終処分場を延命化させることができます。
このように、ごみの減量にはいろいろな効果が期待されます。
聞き手:
今まで以上に、ごみの減量化に取り組んでいかなくてはならないことはわかりました。市では何かお考えはありますか。
市長:
さらなるごみの減量化のためのアクションプランとして、「ごみダイエットはままつ」という新しい計画を策定しました。
ポイントは、家庭や事業者から排出されるごみと資源物の84%が燃えるごみですので、燃えるごみの削減を重点的に取り組んでまいります。
スローガンは「分ければ資源 市民協働によるごみ削減」というもので、市民の皆さん、事業者、市が一体となってごみの減量を推進してまいります。
具体的には目標年次を平成25年度とし、主に次の2点に取り組んでまいります。
1つは市民1人1日あたりのごみの排出量を平成21年度比で10%以上削減するということで、平成21年度は986gであった排出量を871gに、つまり115gの減量を目指します。「減量いちいちゴー!」が掛け声です。
それから2点目として、リサイクル率を22%にしようという目標を掲げています。
ごみ総排出量のうち、資源としてリサイクルできる割合を、平成21年度の20.9%から22.4%に上げていくということで、できる限り再資源化していくということです。
聞き手:
浜松市の取り組み・アクションプランは、燃えるごみの削減がポイントということがわかりました。
具体的な内容について教えてください。
市長:
燃えるごみは、紙類と生ごみがおよそ4割ずつを占めていますので、これを減量化しなくてはなりません。
具体的には、紙類はお菓子の箱、ティッシュの箱、包装紙、封筒など、新聞・雑誌といった段ボール以外の再生できる紙を雑紙というのですが、その多くが燃えるごみとして出されています。
これを家庭で分別していただき、地域の集団回収や市内15カ所に定期的に設置されるリサイクルステーションなどに出していただき、再資源化を目指していきたいというものです。
生ごみについては水分を大変多く含んでいるものですので、それを三角コーナーやネットを利用して水分を絞っていただくだけでも、ずいぶん減量できます。また、コンポストや密封発酵容器を活用いただき、生ごみをたい肥として活用する方法もあります。
聞き手:
最後に、市民の皆さんへメッセージをお願いします。
市長:
ごみの減量化についてお話しさせていただきました。
ごみというのは大変たくさんのコストがかかることがご理解いただけたかと思います。
このコストを削減することによって、もっといい施策にお金を回せるわけですので、ぜひ、ごみの減量化をして、税金の節約をしていきたいと思っています。
私のマニフェストの中でも大変重要な項目であるごみの減量化につきましては、市民や事業者の皆さんのご理解やご協力がないとなかなか進みません。ぜひごみの減量化にご協力をお願いします。
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