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更新日:2025年4月21日

Mz Farm-縁結農園

インドア・ファーミングで、誰もが“お腹いっぱい”になる平和な世界を作る

松本さん

Mz Farm-縁結農園 松本良介さん

Q&A

——どんな課題を解決する事業を作ったのでしょうか。

 

僕は高校生の頃から世界を平和にしたい夢があり、大学院を中退して2020年から農業ビジネスを始めました。地球上には食糧困難に陥っている人が大勢います。同じ人間として、その人たちの生活水準を担保すべきだと考え、誰もがお腹いっぱいに食べられる世界作りを目指しています。

現在は、築100年の古民家の中に屋内栽培装置を自作し、マイクロハーブを栽培しています。このインドア・ファーミング(室内農業)の技術を確立できたら、環境に左右されずに誰もが家の中で農業をできるようになります。過酷な力作業も必要なく、紫外線も気にならず、虫も出ない。

従来の農業とは違う、新しい農業のノウハウや栽培ツールを提供していくことで、日本だけでなく地球上のすべての人がお腹いっぱいに食べられる世界が実現すると思いますし、発展途上国でも農業を中心とした経済発展ができると考えています。いずれは地球以外の星でも同じように農業ができる技術を開発するのが目標です。

 

——浜松で起業して良かった点を教えてください。

 

浜松は地元なので、最初から頼れる人が周りにたくさんいたのは良かった点の一つ。それから、浜松は農作物や海産物などクオリティが高いものをたくさん取り扱っているのに、それがあまり世に出回っていないですね。だから、浜松革命を起こすべく浜松の生産者たちを巻き込んでチームを作りました。これも、家族や親戚を含めた人間関係があったからこそ。浜松にはポテンシャルしかないと思っています。

 

——プログラムで得られた気づきや、参加して良かったことを教えてください。

 

僕はビジネスを始めるというより、夢を実現させるための農業を始めたから、このプログラムに参加してビジネスのイロハを1から10まで教えてもらいました。夢を叶えるためには事業をスケールさせる必要があるので、事業との向き合い方や意識、考え方はものすごく変わりましたね。

メンターの方からも、「今のあなたは社長ではない。資金繰りを含めて毎日頑張っているけれど、楽しいことで日銭を稼いでいる“なんちゃって社長”だ」と言われてハッとしましたし、中小企業の社長になりたいのか、ベンチャーの社長になりたいのか、今後の方針を含めて考えているところです。気づきをたくさん得られたプログラムでした。

 

——プログラム参加前後で、何か変化はありましたか?

 

プログラムに参加したのは、莫大な初期投資による赤字を黒字化させるために奔走していたタイミングだったので、お金に関してちゃんと考えるようになりました。メンターや行政、企業などいろんな人からいろんなアドバイスをもらったことで、事業の優先順位を決めて、5年後10年後のありたい姿を描かないと、このままではダメだと痛感しました。

 

——今後の展開を教えてください。

 

まずは、室内でのマイクロハーブ栽培事業をフランチャイズ化させます。日本の各地で「Mz Farmブランド」の農作物を作る農家がたくさんいる状態を作り、地産地消の農業を成立させたいと考えています。

その文化を国内に醸成させながら、早いタイミングでアフリカに行き、現地の人を雇用しながら新しい農業を広めていきたい。どちらも最初は、栽培キットで栽培できるマイクロハーブ作りを広めますが、いずれはその他の野菜を家の中で栽培できる技術を開発し、そのツールも広めたいと考えています。畑を持っていなくても、家の中で栽培できるなら野菜を育てたいと思う人はたくさんいると思うので、いろんな事業展開を考えていきたいです。

そして最終的に目指すのは、農業を中心としたコミュニティを全国に作ること。食料自給率が100%以上の“食を楽しむ場コミュニティ”を各地域に作り、コミュニティに属している人は絶対に食料には困らない社会の実現を目指します。

 

 

 

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