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更新日:2023年2月13日

【みどりの人財支援プロジェクト受講者インタビュー】小杉順哉さん編

あなたのやりたいことに公園や空き地などのみどりを活用できたなら、活動場所を確保できたり、活動の幅が広がったりするかもしれません。
そこで、活動場所としてみどりを活用するのに必要な知識、スキル、ノウハウを学べる場づくり「みどりの人財支援プロジェクト」に取り組んでいます。

この特集は、「みどりの人財支援プロジェクト」で実施した講座の受講者に、受講動機や感想などをインタビューするものです。

今回は、令和4年9月から開催した「スタートアップ講座」と11月から開催した「スキルアップ講座」にご参加いただいた、小杉順哉さんにお話を伺いました。

自己紹介

緑の多い市郊外の私立高校に勤める傍ら、日本の風土とその中で積み上げてきた先人の経験に今、何を見出そうか、新しい意味づけをしようか、現代の日常生活にどう取り入れようか、と思いながら暮らしています。

図1

参加のきっかけ / 「みどり」という打開点

私が住んでいる集落の、古い、平安時代にはあっただろう神社。その社殿の背後にある鎮守の森(御神体の山)が、造成されました。造成の必要性か森の維持かを住民を交えて十分に話し合われないままに。原因は、人や自然に対する尊びの欠如、つまり新旧住民や世代間の相互理解、鎮守の森に対する畏敬の念の欠如、歴史性への無知・無関心、人任せにあったと私は思います。はじめ私もその中の一人として深く悔恨しました。私の問い合わせや要望に返答のないまま止まらぬ計画にこのままではと憤り、強い口調の意見も書き広めましたが、予期はしていましたが(当時はそれが目的でもありましたが)賛同と叱責の二極の声を生みました。

折りしもその頃、平成30年の猛夏とその前後の各地の災害が、これが気候変動の転換点・臨界点なのだと、自身の生活圏でも肌身にそう感じさせました。加えてコロナ禍。面と向かって会うことが憚られ、技術革新と相まって、実際に面と向かうこと、リアルな感触、協働について十分に差異が問われる間も無くパラダイムシフト(時代・価値観の大転換)を迎えたと感じました。

ただ筋を通そうとするだけでなく、諦めとともに関心を持たなくなるでもなく、いち市民として何ができるのか。勤め人でありながら出来ることとは。どんな手段を通して、自分が考える皆にとっていい街にできるのか。そのような問題意識だけはあった中、縁あって開催を知ったのが、こちらの講座でした。

事業構想の内容 / 仲間づくり、協調から、実行できる具体策へ

【スタートアップ講座 / 「さあ。歩こう。佐鳴湖トリエンナーレ」】

1グループ4人のチームに分かれての共同作業。チームで佐鳴湖を舞台に設定。

“Sanaruko Triennale” と題して、3年に1回の街ぐるみのアート展を構想。インスタレーション部門とプロダクトデザイン部門を企画し、前者は、見慣れた風景を再認識させる“アートを通じた大きな協働”が、既存の市民活動団体や協議会の活動を世間に知らしめ、彼らの労をねぎらい、またモチベーションを上げることを目指した。後者は ものづくりの街 浜松の、物質の消費以上の「ものの豊かさ」を提供する機会を増やすこと目指した。

図2-1 図2-2

【スキルアップ講座 / 神体山であった造成地を “ 花の鎮守 ” に】

各人で「社会的課題」の解決に向けて実行可能になるまで事業計画を練った。資金調達について、理解者をどのように、どの順番で増やしていくのかについてまで考えた。

前述の造成された神体山を、どうするか−

今の世に、集落の神社にどんな意味づけを新たに加えるか−

どんなに世の中が変わっても変えてはならぬ、“ つらぬき通すべきもの ”

コミュニティーを “ つなぎとめるもの ”

そして世代を渡す“ 託すべきもの ”

そのために、

何世代も住み続けている住民も、ニュータウンに越して来たばかりの者も、横を通り過ぎる学生も、入院患者も、老いも若きも、独りになりたい時も。「あそこに行けば・・・」と足が向く、惹き寄せられる場をつくる。造成地に四季折々絶え間なく咲く花木を植えて。

“花の鎮守”を。

今様の「杏林伝説」を。

図3 図4

講座の感想・学び/「ひとは宝」というヒューマニティー

講師の先生方、浜松市の緑政課の方々が、本当に熱を込めて講座を練り、親身になって受講生の疑問やまだまだ詰めるところのある事業計画に対する不安を、一人一人掬い取って、それぞれに非常に丁寧に応えてくださいました。

公正感から湧いてくる直感と、それを裏付ける理論やデータ、そしてその想いの実践へ。ビジネスの手法を取り入れながら、時代という大きな流れの中で、自己の社会的活動を捉える癖づけ。耳障りのいいプレゼンの完成がゴールではなく、実際に事業計画が実施できるレベルになるまで先生方は、長年のご経験を惜しげも無くお伝えくださいました。そして受講後もフォローするとまで仰ってくださいます。

それに呼応するように受講生もまた、毎回出てくる課題を純真に、楽しく学びました。1日の講座が終わっても、会場を締め出されても、まいど仲間たちとの立ち話が尽きないのは、いかに雰囲気が良かったかを物語っていました。

講座タイトルは「浜松市みどりの人財支援プロジェクト」。

「人材」ではなく「人財」。“人こそ宝”という講座の理念が、誇りに思えるまちをつくりたいと今踏み出したばかりの仲間たちに「信じられる」ものがあるのだという、固く、強い、踏ん張りどころを与えてくださったと思っています。

図5 図6 図7

浜松市みどりの人財支援プロジェクトについて

小杉さんありがとうございました!

これからの活動も追っかけ取材し、皆さんにお伝えしたいと思います。

プロジェクトが気になる方へ】

あなたのやりたいことに公園や空き地などのみどりを活用できたなら、活動場所を確保できたり、活動の幅が広がったりするかもしれません。
活動場所としてみどりを活用するのに必要な知識、スキル、ノウハウを学べる場づくり「みどりの人財支援プロジェクト」に取り組んでいます。

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お問い合わせ

浜松市役所都市整備部緑政課

〒430-0923 浜松市中央区北寺島町617-6

電話番号:053-457-2586

ファクス番号:050-3535-5217

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