更新日：2020年8月28日

第3章 第2章に掲げる事項を達成するために必要な措置の概要7

4　地域別の措置

(4)浜名湖沿岸地域

＜地域の形成イメージ＞
浜名湖の美しい景観、環境を守り育てながら、それを取り囲み、調和する機能が配置される中で、水と緑の環境を資源として産業も生まれ育ち、ゆとりある生活の場となる地域です。
雄踏・舞阪・細江・三ヶ日の市街地や舘山寺地区では、生活や観光の拠点として都市的サービス機能の集積をコンパクトな範囲（市街化区域内）で進め、自然に囲まれた個性ある街並みの形成を図ります。
それ以外の部分では、森林やみかん畑等の農用地を保全し、それらがうるおいある景観も提供し、全国に誇れる「美」に満ちた地域イメージを形成します。

＜措置の概要＞

• 雄踏・舞阪・細江・三ヶ日の市街地は、地域の生活拠点として環境維持・改善と併せ住環境の向上を図ります。また、既存商店街等を支援しながら地域住民にきめ細かなサービスの提供をする商業施設の集積を図ります。
• 市街地以外の既存集落は、既存集落地内の環境整備を進めることにより、地域コミュニティの維持及び地域住民の暮らしやすさの向上に努めます。
• 舘山寺及び弁天島地区は、浜名湖や温泉等を観光資源として最大限に活用し、観光産業との連携を図りながら、市内外の交流を促す魅力ある商業空間を形成します。
• 市街化区域内の工業系用途地域については、製造業を中心とする工場の集積地として、今後とも維持します。浜松地域テクノポリスの位置づけを担う工業地については、研究開発や先端産業等の新たな産業を支える地区としてさらなる集積・高度化を図ります。浜名バイパスの坪井インターチェンジ周辺は、保全すべき農用地を明確化し、計画的な土地利用を図りながら、広域道路ネットワークを活用した流通業務施設の立地を誘導します。
• 生産性の高い優良農地は、高度利用ができるよう農業生産基盤の整備・充実を図り、今後とも維持・保全に努めます。さらに、その周辺において良好な農業環境を活用した観光農園やグリーンツーリズムを推進することにより、市街地や大都市圏の住民と農業者との交流を促進します。
• 水辺環境への関心と理解の向上、下水道の整備や合併処理浄化槽等の普及促進により、親しみやすく美しい自然景観を誇る水辺環境を保全します。
• 水質や地下水・地質等の条件に恵まれている養鰻池は、今後とも養鰻業の振興を図るとともに、中開地区等、遊休化した養鰻池は、交通利便性等の地域特性を活かし、面整備・企業用地等、土地の有効利用を検討します。
• 舞阪漁港周辺は、生活環境の改善や漁業生産基盤、新鮮な海産物の販売施設の整備等を図り、活力と潤いのあるまちづくりを進めます。
• 渚園・弁天島公園・雄踏総合公園の機能を再編し、観光振興・地場産業に寄与する拠点として再整備します。
• 浜名湖周辺に点在する古庭園や舞坂脇本陣等、旧東海道の宿場町の遺構・旧東海道の松並木等、文化財を保全・活用したまちづくりを進めます。

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