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更新日:2020年8月28日

第1章 土地の利用に関する基本構想2

2 土地利用区分別の基本方針

土地の利用区分は、道路、水面・河川・水路、宅地、農用地、森林、原野及びその他とし、その区分別の土地利用の基本方針を次のとおり定めます。

(1)道路

都市形成の重要な基盤施設である道路は、広域的な幹線道路から生活道路に至るまで、交通混雑の緩和や環境負荷低減、安全性や快適性の向上、防災・各種空間機能の発揮などのため、それぞれの役割に応じた整備による道路空間の確保と適切な維持管理を推進します。
幹線道路については、広域的な交通基盤となる東名高速道路・新東名高速道路・三遠南信自動車道のほか、環状道路や放射道路を効果的に整備し、拠点や各種機能の集積点を相互に結ぶ良好なネットワークを構築します。
また、市街地内の道路、身近な生活道路についても、自動車のほか歩行者や自転車も安全で快適に利用でき、公共空間として円滑に機能するよう、適切な整備と管理を進めます。
さらに、公共交通活性化策を組み合わせ、都市交通の円滑化や利便性の高い交通体系を確立するとともに、ユニバーサルデザインに配慮しつつ、公共交通や自転車・歩行者のための空間を確保します。
農林道については、農林業の生産性の向上や農用地及び森林の適正な維持・管理を図るため、地域環境に配慮しつつ計画的な整備を図ります。

(2)水面・河川・水路

水面・河川については、治水安全性の向上と安定した水供給のため、整備等に要する用地を確保し、効果的な整備を推進します。
また、水面及び河川の整備にあたっては、良好な水環境の再生・保全、生物の多様な生息・生育環境の機能の確保、自然環境と調和した市民の身近な修景・良好な親水空間の保全・整備を進めます。
水路については、農業生産性の向上や水資源の有効利用を図るため、農業用用排水路の効果的な整備を推進します。

(3)宅地

ア 住宅地
少子高齢化・人口減少社会の到来、市民の多様なライフスタイルやライフステージに対応するため、それぞれの地域環境条件に応じた特色ある住宅地の形成に必要な用地の確保を図ります。
また、ユニバーサルデザインや街並み景観等の視点を考慮し、他用途との混在の抑制・解消を図りつつ、安全・安心、ゆとりや緑の確保・創出等、快適に生活できる住環境の維持・創出を図ります。
鉄道駅を含む公共交通沿道周辺への誘導等、都市基盤ストックを機能強化しつつ有効に活用した住宅地の配置を推進し、都心居住ニーズへの対応を図ります。
住宅地に関連する新たな都市基盤整備は、市街化区域内や公共交通機関の利便性が高い区域を優先し、郊外部の開発による住宅立地拡散の抑制を図ります。

イ 工業用地
浜松市は、「やらまいか精神」のもと、自動車やオートバイ、楽器、光技術等、我が国有数のものづくり産業の集積都市として発展してきました。
今後とも地場産業や新たな産業の育成のための環境整備を図りつつ、着実な立地基盤づくりに努めます。
工業用地については、周辺環境に配慮し、工業系用途地域における低未利用地等の適正な区域への移転・集団化を促進し、住工混在の解消やゆとり・緑の確保、創出等、生活環境の保全を図ります。
新たな工業用地は、農用地、森林等の自然的土地利用との調整による適正配置を図るとともに、周辺環境に配慮した計画的な面整備を促進し、その立地特性を活かした産業機能(工場用地、流通業務用地等)の集積を図ります。

ウ その他の宅地
浜松市の商業は、静岡県西部及び三遠南信地域の商業機能の中心としての役割を担い、時代や消費者ニーズに沿った商業・業務地を形成するとともに、それぞれの地域特性を活かし、魅力の向上、賑わいの創出を図ります。
中心市街地においては、都市の魅力を創出し、賑わいと風格のある商業業務機能の集積誘導を図り、高次な都心商業・業務地を形成します。
商業業務機能は原則として市街化区域内に立地を誘導し、無秩序な立地を抑制します。
観光関連施設用地は、浜名湖や遠州灘、森林等の観光資源等を有効利用しながら、周辺環境に配慮し適切な位置への配置を図ります。

(4)農用地

浜松市は、総農家数が全国1位であり、みかん・ガーベラ・セルリー等の産出額も全国一を誇る全国有数の「農業都市」です。
農用地は、農業経営や食料供給の安定を図るうえで重要な資源であるとともに、緑地空間としての景観形成、生活環境や自然環境の保全、防災等の多面的な機能に重要な役割を果たすものです。そのため、農業生産基盤の整備による優良農地の確保、担い手の育成・確保等を図る中での農用地の利用集積を促進するとともに、耕作放棄地の発生防止と解消を図ります。
また、農地と宅地の混在化の進行等に対処するため、保全すべき農地の明確化と計画的な土地利用により、都市的土地利用との調和を図ります。
グリーンツーリズムや農作業の体験等により、農用地を都市部住民と地域住民等の交流の場として多面的に活用します。

(5)森林

浜松市は、日本三大人工美林として有名な天竜美林等、市域面積の約3分の2を森林が占めています。
森林は、木材生産等の経済的価値ばかりでなく、保水による防災機能・山地災害の防止・水源かん養・保健休養・CO2の吸収による地球温暖化の防止・酸素の供給による環境の浄化や自然景観の形成等の公益的諸機能を持った循環型社会の根幹をなす重要な環境資源です。そこには、貴重な動植物も生息・生育する豊かな自然環境があります。
このような多様な価値を持つ森林を、「持続可能な森林経営・管理」によって後世に確実に残していくとともに、経済価値・環境価値を共創し、より高められる方策を講じていきます。さらに、環境との調和を前提に、森林を交流やレクリエーション、憩いの場として有効に活用し、快適生活につながる新しい価値を生み出していきます。
市街地内に残された森林や市街地に隣接する里山は、良好な生活環境を確保するため、積極的に緑地として保全と共生を図るとともに、文化・歴史資源と一体となった森林を保全・育成します。

(6)原野

草原、野生生物の生息・生育地等の貴重な自然環境を形成している原野については、生態系や景観の維持に配慮し、保全を図ります。
その他の原野については、自然環境の保全や災害防止に配慮しながら、土地の有効利用を進めることにより、低未利用地としての原野の適正な利用を図ります。

(7)その他

公用・公共用施設の用地は、防災機能にも配慮し、健康・福祉・文化等の市民生活上の重要性とニーズの多様化に対応した用地として活用します。
公園、スポーツ・レクリエーション等の施設用地は、豊かな自然環境と市街地の貴重な緑を保全し、市民に豊かさや快適さを提供します。
文化財は、郷土の貴重な財産として保存・継承し、地域の歴史や文化を活かした周辺の環境整備を進め、魅力の向上を図るとともに、まちづくりの資源として活用します。
遠州灘沿岸は、貴重な自然資源、良好な景観要素として、保全と侵食対策を図ります。
市街地内の工場跡地等の低未利用地については、周囲の土地利用との整合や環境の調和等に配慮して、用途等の規制を定め、それに沿った誘導を進めます。
市街地外に点在する耕作放棄地は、農用地としての有効活用の促進を基本に、無秩序な開発や荒廃化を招かないように誘導します。 

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浜松市役所都市整備部土地政策課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2365

ファクス番号:050-3737-6815

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