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更新日:2025年4月28日
浄化センターでは、下水処理工程で発生する下水汚泥について、脱水機による減量化や焼却炉による減量化・衛生的な安定化(悪臭物質の除去や汚泥中に残存する病原生物等の殺菌)を行っています。また、脱水汚泥や焼却灰は、セメント工場に搬出してセメント原料化を行うほか、脱水汚泥を溶融化した溶融スラグは、アスファルト骨材などの建設資材として有効利用しています。さらに一部の脱水汚泥は、コンポスト化施設に搬出し、発酵させた後に肥料として有効利用(肥料化)しています。
これらの取り組みにより、本市の下水汚泥のリサイクル率は、国全体の78%(2023年度)を大きく上回り、おおむね100%に達しています。しかしながら、焼却炉の定期修繕時などは有効利用ができずに埋め立て処分をすることがあるため、今後は、焼却炉の適切な維持管理や更新などにより、下水汚泥の100%有効利用を継続することで、さらなる環境負荷の低減に努めていく必要があります。
図表2.3.18 下水汚泥のリサイクル率
※西遠浄化センター(運営委託方式)分を含む
また、国が示した方針により、肥料の国産化と安定的な供給、資源循環型社会の構築のため、下水汚泥資源について肥料利用の拡大が求められています。本市では、三ヶ日浄化センターや細江浄化センターなどで脱水汚泥の肥料化に取り組んでおり、その結果、下水汚泥の肥料化率は近年増加傾向にあります。今後は、農政部局や農業者などの関係者との連携や焼却灰の肥料化等の技術開発に関する情報収集など、肥料化の有効利用拡大に向けた検討を進めていく必要があります。
図表2.3.19 下水汚泥の肥料化率
※西遠浄化センター(運営委託方式)分を含む
✓ 農政部局や農業者などの関係者との連携(毎年度)
✓ 焼却灰の肥料化などの技術開発に関する情報収集(毎年度)
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