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更新日:2023年4月7日
基本政策(1):新たな産業・サービスの創造による地域経済の振興(産業部)
政策 |
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【産業総務課】 |
基本政策(2):次代につなぐ農林水産業の展開(農林水産部)
政策 |
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【農林水産政策課】 |
平成20年秋以降の世界同時不況による景気低迷やデフレ、円高などの影響は、ものづくりを中心とする地域経済に大きな打撃を与えています。特に、本市の基幹産業である輸送用機器産業においては、環境性能の高い次世代自動車の技術開発が求められるとともに、海外生産へのシフトなどによる空洞化が懸念されています。
このため、新技術・新製品・新サービスの開発、販路の開拓、人材育成等を支援することにより、企業の競争力の強化を図り、地域経済を支える中小企業を数多く育成することが必要となります。また、景気の回復に遅れることのないよう、企業誘致を進めることにより、新たな産業の集積や雇用の創出を目指すことも必要です。
農林水産業については、担い手が年々減少し、耕作放棄地や荒廃した森林が拡大している状況にあります。このため、経営感覚に優れた基幹的な農林水産業従事者の育成・確保や新規参入の促進が求められます。また、商工業との連携による技術革新や新たな加工品の開発、販路の拡充と地産地消の推進が必要です。さらに、ブランド化の更なる推進などによる産地力の強化も重要です。
都心においては、空き室が増加しており、市民は、にぎわいや魅力の低下を不満に感じています。このため、松菱跡の再生や昼間人口の増加、まちなかの回遊性の向上への対応が必要です。また、地域の身近な商店街も衰退しており、時代のニーズに対応した商店街を形成していくことが必要です。
観光交流の観点からは、国内外に対する知名度を向上させることが必要です。市内に点在する観光資源のネットワーク化により、自然や歴史、ものづくり産業、農林水産物を融合させた魅力の発信や、参加・体験型の旅行形態、来訪者の受け入れ体制の構築などにより、リピーター増加に向けた対応が求められています。
都市間競争の中で本市の産業が更なる発展を遂げるため、将来に先駆けた新しい製品・サービスの創造や、農商工連携、産学官連携による新たな技術革新などにより、国内はもとより世界に向けて未来を拓く都市を目指します。
産学官の一体的な取り組みにより、新技術・新製品・新サービスの開発や販路開拓、人材育成に果敢に挑戦し、競争力の高い企業群を地域に創成します。また、地域の強みである「輸送用機器関連産業」の高度化や「光・電子技術関連産業」の更なる集積を図るとともに、環境産業・医療産業など新たな産業の集積のために、戦略的な企業誘致に取り組み、地域の雇用の創出と知識集約型の技術力を向上します。
農林水産業においては、浜松産農林水産物の品質を高め、商工連携による6次産業化を進め、ブランド化の推進や地産地消の充実を図るとともに、海外も視野に入れた販路拡大を進めます。また、経営感覚に優れた地域の担い手や企業の農業分野への新規参入を促し、産地間競争に打ち勝つ産地力を強化します。さらに、農地の流動化の促進と、耕作放棄地の解消、生産性の高い農業基盤の整備を進め、農地の活用を図ります。また、林業振興に向けては、世界標準のFSC森林認証による持続可能な森林管理・経営を通じて天竜ブランドを高めるとともに、間伐材の利用促進などにより、売る林業への進化を目指します。
魅力ある都心の形成に向けては、商業・居住・業務機能の充実・強化とともに、花や緑が豊かな景観の中で居心地の良い空間を形成し、まちなかの回遊性を高めるなど、多くの人が集まる都心を創造します。地域の商店街においては、コミュニティや集客の拠点づくりを進めます。
観光交流においては、都市の活力を生み出す交流人口の拡大に向け、ものづくりの技術と歴史を紹介する産業観光や、生産品、農林業体験を観光資源と結びつけるなど、浜名湖を中心とした観光地のネットワーク化を図り、来訪者で賑わう活発な浜名湖観光圏を確立します。また、国際コンベンション開催に向けた営業活動や外国人観光客の誘客を積極的に進め、観光交流人口の拡大を図ります。
全国有数の産業の集積や産学官の強固な連携体制など、本市の強みを生かすことにより、起業家や意欲的な経営者、研究者、技術者などの優れた人材を内外から集め、ナンバーワン、オンリーワンの企業が数多く集積し、活力にあふれる地域経済を振興します。
また、多くの人が集まる居心地の良い都心の創出とともに、魅力ある商店街の形成を図り、都心と郊外の均衡ある商業の発展を目指します。さらには、浜名湖観光圏の推進と広域連携による観光プロモーションの強化やインバウンド戦略の推進により、東海圏における「観光交流ハブ」を目指します。
目標値・指標 |
平成21年度実績 |
平成26年度目標 |
説明 |
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製造品出荷額等(億円) |
(28,694) |
32,000 |
工業統計調査 |
法人設立件数(件) |
481 |
850 |
市民税課調べ |
法人事業所数(件) |
21,661 |
21,850 |
市民税課調べ |
設備投資実施企業の割合(%) |
13.3 |
25 |
西部地域しんきん経済研究所調べ |
ハローワーク浜松管内の有効求人倍率の年計 |
0.42 |
1 |
有効求人倍率 |
年間商品販売額(億円) |
(29,044) |
29,100 |
商業統計調査 |
中心市街地の歩行者通行量(人) |
98,975 |
110,000 |
8地点の休日歩行量調査 |
中心市街地の居住人口(人) |
6,516 |
7,500 |
住民基本台帳 |
浜松市内商店街の商店数 |
100 |
94 |
産業振興課調べ |
企業立地件数 |
67 |
200 |
1,000平方メートル以上の事業用地を確保した企業数 |
観光交流客数(万人) |
(1,601) |
1,900 |
静岡県観光局観光政策課調べ |
コンベンション支援件数(件) |
135 |
150 |
浜松観光コンベンションビューロー調べ |
インフォメーション来場者数(人) |
143,724 |
190,000 |
浜松観光コンベンションビューロー調べ |
※()書きは、平成20年度実績値/年間商品販売額は平成19年度実績値
◇既存産業の高度化と新産業の創出による活力ある地域経済の実現(産業振興課)
「はままつ産業創造センター」を拠点として、産業人材の育成や新技術・新製品の開発などを積極的に支援することにより、中小企業のイノベーションを促進し、競争力を強化します。特に、環境性能の高い次世代自動車への技術的な対応を支援します。
また、産学官が総力を結集して、高度な産業、技術、人材の集積を目指す「地域クラスター事業」を推進するとともに、光・電子技術を核とした農商工連携や医工連携を促進し、新産業の創出を目指します。
厳しい経営環境にある中小企業に対しては、必要な事業資金が確保できるよう、市融資制度を整備し、融資の円滑化を支援します。
◇だれもが働きやすい労働・雇用環境の整備(産業振興課:労政担当)
新たな雇用機会の提供、求職者の就労支援を行い、地域における安定的な雇用の確保・促進を図るとともに、労働相談など各種相談事業のほか、女性の再就職支援相談やセミナー、職場のメンタルヘルスや労働安全・衛生に関する事業を実施し、だれもが働きやすい労働環境の整備を行います。
また、勤労者の生活安定や余暇活動、共済事業を推進し福利厚生事業を支援します。
◇企業誘致の推進による産業集積の促進(産業振興課)
国際優位性のある「輸送用機器関連産業」や、あらゆる産業の基盤技術になりうる「光・電子技術関連産業」の集積を生かし、浜松商工会議所やはままつ産業創造センター等との連携を図る中で、「次世代輸送用機器関連」や「環境エネルギー関連」「農商工連携関連」「医工連携関連」等の新たな産業に対し、戦略的かつ積極的な企業誘致を行います。
◇魅力ある都心づくりと商業振興(産業振興課)
都心の活力の創出に向けて、定住・交流人口の拡大に力を入れるとともに、花や緑が豊かな景観の中で居心地の良い空間を形成し、まちなかの回遊性を高めることにより、にぎわいあふれる都心を創造します。また、市民主体の活動を積極的に促進し、魅力ある都心づくりを進めます。
地域の商店街の振興に向けては、自然環境や人材、産業等の様々な資源を活用し、地域コミュニティを担う元気のある商店街を目指します。
◇観光交流の振興(観光交流課)
多彩な地域資源やものづくり資源を生かした魅力ある観光地づくりを推進します。
また、浜名湖を起点とした広域連携による観光プロモーションの強化やコンベンション誘致、インバウンド戦略を積極的に推進し、国内外がらの交流人口の拡大と滞在日数の延長による地域経済の活性化を目指します。
安全で高品質な浜松産農林水産物を国内外に供給するとともに、地産地消を充実させることにより、本市の農林水産業の振興を図ります。
このため、優良な農地や森林、水産資源を保全するとともに、企業の農業分野への新規参入など経営感覚に優れた地域の担い手を育成し、産地間競争に打ち勝つ産地力の強化に取り組みます。
また、消費者の信頼を得て、安全な食材の安定的な流通を図るために市場管理を徹底し、商工業との連携を推進することによって地域ブランドを育成します。
さらに、中山間地域の主要産業である農林業の生産性を高め、効果的な振興策に取り組みます。
目標値・指標 |
平成21年度実績 |
平成26年度目標 |
説明 |
---|---|---|---|
認定農業者数(経営体) |
1,208 |
1,260 |
農林業振興課調べ |
漁協の事業取扱高(百万円) |
7,957 |
8,248 |
農林業水産政策課調べ |
農地・水・環境保全向上対策支援事業の推進 |
21 |
30 |
農林業振興課調べ |
FSC森林認証面積(ha) |
18,400 |
43,000 |
農林業振興課調べ |
FSC認証木材の生産量(平方メートル/年) |
509 |
60,000 |
農林業振興課調べ |
◇多様な農業の推進による豊かな産地の形成(農林水産政策課)
農商工連携やブランド化施策の推進、新品種の研究などにより、6次産業化を推進し、本市における多彩な農産物の高付加価値化を進めます。また、安全で安心な農産物の供給のため、地産地消を推進するとともに、国内外へも目を向けた販路の拡大を推進します。さらに、ユニバーサル農業により高齢者や障がいのある人の雇用を推進するほか、グリーンツーリズムなど観光と結びつけた都市と農村の交流を活発化させるなど、農業が持つ役割を高めます。
◇水産業基盤の整備(農林水産政策課)
水産業の振興に向けて、舞阪漁港や村櫛漁港の維持管理及び整備を行うとともに、漁業協同組合との連携による後継者の育成、栽培漁業や養殖漁業の技術力向上により生産基盤の安定化を推進します。
◇生産の向上と経営の強化に向けた優良農地の保全(農林業振興課/北部農林業事務所)
野菜や花き、茶など地域特性を生かした産地力を高めるため、新規就農を育成し、農業の担い手を確保するとともに、集出荷・加工施設など近代化施設を整備し、併せて生産の基盤である農地の確保・保全を力強く推進します。その上で、環境に配慮した農業生産を進めるとともに、消費者ニーズに対応した食の安全・安心の確保など信頼性の高い農産物の生産体制を確立します。
◇農業生産基盤の整備(農林業振興課/北部農林業事務所)
生産性の高い本市の農業を未来につなぐため、優良農地の確保と農業用水の安定供給に努めます。
このため、用水路やかんがい排水、農道などの農業生産基盤の維持・整備を行い、農村環境を保全します。
◇健全かつ安定的な畜産経営の推進(農林業振興課)
畜産物の生産性や品質の向上、安定的な畜産経営の推進に向けて、衛生対策を徹底するなど経営環境を改善します。
◇生鮮食料品の供給による市民の食生活の安定(中央卸売市場)
生産と消費の両面から安全な生鮮食料品を安定して供給し、安心で信頼される中央卸売市場の機能を向上します。また、施設の老朽化に伴う改修工事や設備機器の更新を行うとともに、災害発生時における食料供給基地としての機能を維持するため、計画的に事業を進めます。
◇安全な食肉の供給による市民の食生活の安定(食肉地方卸売市場)
市民の食に対するニーズに応えるため、地産地消を進め、良質な食肉を市民に供給し、安全で安心な食の充実を実現します。
◇持続可能な森林の管理(農林業振興課/天竜農林事業所)
水源かん養や二酸化炭素の吸収など森林の公益的機能を活用できるように、市民、市民活動団体、事業者、行政が一体となって森林保全に取り組みます。また、森林とのふれあいの場を提供し、都市部と中山間地域の交流を促進し、市民一人一人の森林に対する意識を向上させます。
◇売る林業に向けた木材需要の拡大と林業経営の強化(農林業振興課/天竜農林事業所)
育てる林業から売る林業への進化を目指し、低コスト林業の推進、担い手の育成、木材産業の再構築を進め、林業経営を強化します。また、天竜材の需要を拡大するため、FSC森林認証制度を活用したブランド化や、天竜材の家百年住居(すまい)る助成事業、間伐材の木質バイオマスへの活用などを推進します。
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