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更新日:2021年2月16日

知っておきたいこと

エイズ

AIDS (Acquired Immune Deficiency Syndrome)
エイズ(後天性免疫不全症候群)

浜松市の状況

浜松市のHIV感染者、AIDS患者の数は毎年新たに10人~20人程度報告されています。自分がHIVに感染していることに気がつかず、エイズを発症して初めて気づく「いきなりエイズ」の割合が増えてきています。報告された人の他にも、検査を受けていないため、感染に気がつかない人がたくさんいるようです。

どんな病気?

HIVは、Human Immunodeficiency Virus(ヒト免疫不全ウイルス=エイズウイルス)の略で、1983年に発見されたエイズの原因になる病原体です。
HIVに感染すると体の免疫の機能が正しく働きません。簡単に病気にかかってしまいます。しかし、HIVは感染力の弱いウイルスです。学校や職場で普通に生活している時は感染しません。

感染の経路は?

HIVは感染者の血液、精液、膣分泌液、お乳にたくさんあります。
1.セックスで、感染者の精液、膣分泌液、血液にあるHIVが性器や肛門、口の粘膜から感染します。セックスによる感染がほとんどです。
2.麻薬や覚醒剤で、感染者の使った注射器を回し打ちすると、感染者の血液が体の中に入って感染します。
3.母子感染は、母親がHIVに感染していると、妊娠しているときや生むときに赤ちゃんへ感染します。また、お乳によって感染することもあります。しかし、遺伝する病気ではありません。

症状は?

HIVに感染してもエイズになるまでに、数年~約10年程度、症状がない期間があります。この間は、特に自分で気がつく症状はありません。定期的にお医者さんの診察を受けるだけで、今までと変わらない生活が送れます(HIV感染者)。しかし、本人が感染に気づかないと、HIVを他の人にうつしてしまいます。
免疫の機能が正しく働かなくなると、いつもは害のないウイルスやカビがからだの中で増えて感染症になります。これを日和見感染症といいます(エイズ患者)。
感染しているかどうかは、血液の検査をします。血液の中に抗体ができるまで6週間から8週間かかります。それより前に検査をしても正しい結果がでません。検査は感染したと思うときから3か月より後に受けてください。

治療法は?

今、エイズを完全に治す薬はありません。しかし、HIVが増えるのを防ぐ薬の開発や日和見感染症の治療の進歩で、エイズになるのをかなり遅くできます。感染しても症状の無いときは、今までどおりの生活が送れます。

予防の方法は?

感染の予防は、HIVを体の中に入れないことです。そのためにはセックスの時に予防しましょう。予防をしないセックスをすると誰でも感染するかもしれません。コンドームは感染の予防に有効です。必ずコンドームを正しく使いましょう。

エイズのほかに性行為でうつる主な性感染症(STD)

性器クラミジア感染症、淋病、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、梅毒など。
このうち、今、日本で報告された数がいちばん多いのは性器クラミジア感染症です。
性器クラミジア感染症は、自覚する症状がない感染者が多いのが問題です。症状がないため病院やクリニックに行かない感染者がたくさんいます。特に10代~20代の若者における感染が増えているのが心配です。
性感染症にかかっていると、HIVにかかるリスクがとても増えます!!

浜松市保健所のエイズなどの性感染症の血液検査のお知らせ

浜松市保健所では、感染の不安がある人に、血液検査・相談をしています。

問い合わせ

結核

予防のために結核のことをよく知りましょう。

どうやってうつるの?

結核は誰でもうつります。
タンの中に結核菌がある患者が咳やくしゃみをすると、菌が飛びます。しぶき(飛沫)の中の結核菌を吸い込んでうつります。
結核菌を吸い込んでも、鼻やのど、気管支で菌が止まればうつりません。
免疫力が低くなると病気になりやすいです。

症状は?

咳がずっと続くと結核かもしれません。
結核は「咳、タン、だるさ、熱が少しある」など、風邪のような症状で始まります。
咳がずっと続くなら早くお医者さんに診てもらいましょう。
早く気づいて早く治療しましょう。

健康診断を受けましょう

胸のレントゲンを受けましょう。

薬を飲み続けることが大切です

今は結核によく効く薬ができました。3種類から4種類の薬を6か月から9か月飲めば治ります。タンの中に菌がなければ、入院しなくても治療できます。
毎日、薬を飲むことが大切です。
お医者さんから「治ったから、薬を止めましょう」と言われるまで続けます。

問い合わせ

薬物乱用はダメ。ゼッタイ。

薬物を使うおそろしさは、使った人自身の精神や身体の健康に問題が出てくるだけでなく、家庭内の暴力などで家庭が崩れ、さらには人を殺したり、火を付けたり、ひどい事件の原因にもなり、社会全体の問題になります。
麻薬や覚醒剤などの薬物は、不正に使用しているうちにやめられなくなり、何度も使っていると存在しないものが見えたり、ありえないことを現実と思い込んだりして、人や自分を傷つける危険性があります。
一度だけのつもりがいつの間にか止められなくなり、一度しかない人生をこわしてしまうのです。

覚醒剤・大麻・MDMA・指定薬物・有機溶剤は恐ろしい薬物です。

覚醒剤
覚醒剤 覚醒剤は「S」や「スピード」などと呼ばれ、不正に使用される薬物の中でも特に止められない可能性が高く、くりかえし使用していると脳に強い障害を引き起こし、ふつうの生活はできなくなってしまいます。1度に大量に使用すると、急性中毒で死ぬこともある危険なものです。
大麻(マリファナ)
大麻 大麻草の葉を乾燥させたものや樹脂を固めたもので、「ハッパ」、「グラス」、「チョコ」などとも呼ばれ、何度も使うと感覚が狂って、興奮した状態になったり、気分が落ち込んだりします。繰り返して使っていると、「無動機症候群」といって、毎日ゴロゴロして何もやる気のない状態になります。
MDMA(エムディーエムエー)
MDMA MDMAは化学薬品から合成された錠剤型(固体)の麻薬で「エクスタシー」「バツ(×、罰)」「タマ」とも呼ばれ、興奮した状態になり存在しないものが見えてくるなど大変恐ろしい薬物です。何度も使うと、精神が混乱する、気持ちが憂うつになる、夜眠れない、不安等の症状が出て、何週間も治らないことがあります。また、脱水症(体内の水分が不足する)、高血圧、心臓や肝臓がうまく働かない症状が出てきます。
指定薬物
指定薬物は、麻薬や覚醒剤の成分と類似した化学構造を有しており、中枢神経系の興奮又は抑制、幻覚の作用などにより、けいれん、意識障害、呼吸困難などの重篤な健康被害を起こし、最悪の場合は死亡することもあります。指定薬物を含む危険ドラッグの使用による健康被害や重大な交通事故が多数発生し、全国的な問題になっています。
お香
お香
アロマ
アロマ
ハーブ
ハーブ
バスソルト
バスソルト

 

有機溶剤
シンナー シンナー、トルエン、接着剤などの有機溶剤を多く使用すると、脳(中枢神経)に悪い影響があります。目が見えなくなったり、歯がぼろぼろになったり、手足がしびれてきかなくなったり、貧血になることもあり、最悪の場合は死ぬこともあります。ひんぱんに使用を続けていると、心と体が健全に発達しなくなります。

薬物乱用に関連する法律の規制

(この資料は、薬物を不正に使用した場合の罰則を掲載しました。罰則のすべてではありません。)

法律 薬物 栽培 譲渡・譲受 所持 使用
覚醒剤取締法 覚醒剤 非営利犯:10年以下の懲役(刑務所に入ること)
営利犯:1年以上の有期懲役(決められた期間刑務所に入ること)
事情や状況により500万円以下の罰金も科せられる
麻薬及び向精神薬取締法 ヘロイン 非営利犯:10年以下の懲役
営利犯:1年以上の有期懲役
事情や状況により500万円以下の罰金も科せられる
その他の麻薬(モルヒネ、コカイン、MDMA) 非営利犯:7年以下の懲役
営利犯:1年以上の有期懲役
事情や状況により500万円以下の罰金も科せられる
大麻取締法 大麻(マリファナ) 非営利犯:5年以下の懲役
営利犯:7年以下の懲役
事情や状況により200万円以下の罰金も科せられる。
医薬品医療機器法 指定薬物  

非営利犯:3年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金、又はこれらの併科

営利犯:5年以下の懲役若しくは500万円以下の罰金、又はこれらの併科
※非営利犯…7年以下の懲役
営利犯…10年以下の懲役事情や状況により300万円以下の罰金も科せられる。

「依存性」と「耐性」

ドラッグには、何回も使いたくなる「依存性」があります。特に覚醒剤は、それがなくてはだめなくらい強い精神依存性があります。ドラッグがやめられない理由はいろいろです。「注射器から血管に液が流れていく感覚が忘れられない」という人もいます。でも、多くは「快感を得るため」より、ドラッグが切れたときのイライラや不安、禁断症状の苦痛から逃げたいから仕方なく、という理由です。 ドラッグには、使っていくと同じ量では効かない「耐性」があります。使う回数や量を増やさないと効果が出なくなります。 「依存性と耐性」の悪循環でやめようと思ってもドラッグをやめられません。

フラッシュバック

病院での治療で「依存性と耐性」の悪循環から逃げられても、乱用する前の健康な体には戻れません。普通の生活に戻ったようでも、何かの刺激で突然、幻覚・妄想など精神がおかしくなる症状が再発する事があります。これをフラッシュバック(再燃現象)といいます。お酒を飲むことや、ストレスなど毎日の生活のちょっとした事でも起こります。薬物の乱用の害はずっと続きます。

ドラッグが体に起こす悪い影響

影響

※指定薬物の場合、上記の症状やこれらを組み合わせた症状が発現するおそれがあります。

「ダメ。ゼッタイ。」 危険ドラッグ!!

危険 危険ドラッグは「合法ドラッグ」「合法ハーブ」などと称して販売されていますが、大変危険な薬物です。「お香」「アロマ」「ハーブ」「バスソルト」などと称して店舗やインターネットで販売されており、安全であるかのように誤解を与えています。
しかし、実際は麻薬、覚醒剤、大麻などの規制薬物の化学構造に類似した成分を含んでいます。麻薬や覚醒剤と同様、人生を破滅させる恐ろしい物質です。

危険ドラッグの例

お香
お香
アロマ
アロマ
ハーブ
ハーブ
バスソルト
バスソルト

危険ドラッグはゼッタイに使用しない!!

危険ドラッグを使用すると、けいれん、意識障害、呼吸困難などの重篤な健康被害を引き起こし、最悪の場合は死に至ることもあります。また、異常行動を起こして他者に危害を加えてしまうこともあります。身体への影響は麻薬や覚醒剤と変わりません。それどころか、より危険な成分が含まれていることもあります。危険ドラッグによる健康被害や交通事故が、全国各地で相次いでいます。本市でも危険ドラッグ使用者による交通事故が発生しています。

また、安価で簡単に入手できることから、軽い気持ちで手を出す人が少なくありません。規制されていないから大丈夫と思うのは間違いで、危険ドラッグを一度でも使用すると「薬物依存症」につながり、麻薬や覚醒剤の薬物乱用の契機となる危険性があります。

指定薬物は所持するだけでも違法です

指定薬物は、麻薬や覚醒剤の成分と類似した化学構造を有しており、中枢神経系の興奮又は抑制、幻覚の作用などにより、けいれん、意識障害、呼吸困難などの重篤な健康被害を起こします。最悪の場合は死に至ります。
平成26年4月1日から指定薬物の輸入、製造販売に加え、所持、使用、購入、譲り受けが新たに禁止されました。違反した場合は、3年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金、又はこれらが併科されます。(営利犯の場合、5年以下の懲役若しくは500万円以下の罰金、又はこれらの併科)

危険ドラッグの中には麻薬や指定薬物、指定薬物に似た成分を含むものが多くあります。

危険ドラッグは買わない、使わない、かかわらない!!

薬物の乱用を防ぐために

 薬物を乱用してしまうことを「薬物依存症」といいます。「薬物依存症」は病気です。病気なので、周りの人が努力しても治せません。 本人(自分)が、「自分は薬物依存である」と分かって、治そうと思わないとダメです。家族が後始末をしないで、年に合った責任を持たせます。薬物の乱用・依存を防ぐには、子どもに次のような姿勢で向かいましょう。

  1. いつも親と子がコミュニケーションを持つ。
  2. 家族の全員の問題として、みんなで集まって話し合う。
  3. 学校、親同士が協力する。様子を見て専門の機関に連絡する。
  4. あまり口出ししない。自分で立ち直るのを見守る。
  5. お互いに信じる気持ちを忘れない。話し合いで言ったことはちゃんとやる。
  6. 急いで解決しようとしない。その人の大切なものを認める。そして、愛情を持って若い人の回復力、成長力を信じる。

浜松市の薬物相談窓口

浜松市保健所 tel 053-453-6135

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