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私のお兄ちゃん

No.5833
小学校5年生

 私には、お兄ちゃんがいます。優しくて、みんなを笑わせることが好きなお兄ちゃんです。
 家族で私たちの赤ちゃんのころの写真を見ていると、私の写真とちがってお兄ちゃんは、とう明の板で囲われたようなベッドで、鼻に細いホースを入れていました。お母さんに聞いてみると、お兄ちゃんはお母さんのおなかから早く出てしまい、元気がなく、産まれた時には息をしていなかったので、すぐにNICU(新生児集中治りょう室)に運ばれたそうです。鼻に入っていたホースは、ミルクを自分で飲む力がないから、ホースにミルクを流して胃に行くようにする道具だそうです。なので、お兄ちゃんはお母さんとたい院することができなくて、お母さんはたい院してからも毎日のように病院に行っていたそうです。もしあの時、お兄ちゃんががんばってくれなかったり、お医者さんががんばってくれてなかったりしていたら、私にお兄ちゃんはいなかったのかもしれません。
 よくケンカをして、「お兄ちゃんなんかきらい。いなくなればいいのに。」と思ってしまうこともあります。でも、お兄ちゃんは、私が泣いた時は優しくなぐさめてくれて、お母さんやお父さんとケンカした時は、「大じょう夫?」などと声をかけてくれて、とてもうれしいです。なので、「お兄ちゃんなんかきらい。いなくなればいいのに。」といわないで、「私のお兄ちゃんでいてくれてありがとう。」という気持ちでずっといたいと思いました。

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