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浜松ウエルネスアワード2023受賞者

浜松ウエルネスアワード2023において、「市民健幸部門」は21件、「健康経営部門」は8件の応募がありました。

選考委員会による選考を経て、各部門の最も優れた賞を「浜松ウエルネス大賞」、それにつづく賞を「優秀賞」として決定しました。

 

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浜松ウエルネスフォーラム2023での表彰式

 

浜松ウエルネス大賞(市民健幸部門)

「大学生による子どもの健幸プロデュース ~健幸かるたで健幸教育~」/常葉大学 ぷれぐろラボ

小学生を対象に、健康リテラシーを高め、健幸に対する理解を深めるための教育教材「健幸かるた」を開発し、健幸教育を実施。

【常葉大学 健康プロデュース学部 心身マネジメント学科4年 高橋明子さん】award2023_siminkenkobumon_taisyo

私たちは、大学で健康学について学んでいる学生です。大学で学んだことを生かして、私たちにできることは何かということを考えて、さまざまな活動を行っております。

昨年度はコロナ渦で運動の機会が減ってしまった子どもたちに対して、運動の機会を提供するという活動を行いました。今年度は、小学生を対象に健康リテラシーを高めるための教育教材を開発しました。こちらが、私たちが開発した「健幸かるた」という教育教材です。

この「健幸かるた」を使って、小学校で授業を行う中で、小学生の健康リテラシーや、健康で幸福に過ごすために大切なことをいろいろと教えていくことができました。

私たちは今後も、健康で幸福な子どもたちを増やしていくために、さまざまな活動を展開していきます。

 

【講評】

大学生が主体となり「ウエルネス」の概念を子どもたちに広める事業。学術的根拠を踏まえ制作した「健幸かるた」を活用して健幸教育を行うなど視点がユニークであり、楽しみながら健幸に対する理解を深めた。小学生を対象にした取り組みであり、将来性や持続可能性が感じられる。授業の前後で「健幸」や「ウエルネス」の認知度が向上するとともに、人との関係やポジティブな心について学ぶなど、健幸教育により、健幸に対する理解を深めることができた。

 

優秀賞(市民健幸部門)

「SGE♡プロジェクト」/聖隷クリストファー大学・社会福祉法人 聖隷福祉事業団

若年女性の子宮頸がんに関する正しい知識の普及と、子宮頸がん検診受診率向上および健康管理促進のため、学園祭や街中での啓発活動や、人間ドック健康食の開発を実施。

【講評】siminkenko_sgeproject

聖隷クリストファー大学看護学部の学生と聖隷福祉事業団保健事業部が連携し「SGE♡プロジェクト」を構築。がん検診啓発や人間ドック健康食の開発等を実施した。大学と予防医療機関が連携し、学生が主体となって活動する婦人科がん啓発プロジェクトは類例を見ない先進的な取り組みである。女性にフォーカスしたのは素晴らしい視点であり、学生に焦点を当て、将来につながる持続可能な取り組みである。

 

 

 

心と身体の健康を作る出張型体幹トレーニング(子供から高齢者、企業、団体向け)/株式会社Activle

年齢や場所を問わず、疾病、介護予防、健康増進のため、一人ひとりに合ったトレーニング内容を行える「出張型体幹トレーニング」を実施。

【講評】 siminkenko_activle

年齢や場所を問わず、疾病・介護予防や健康増進のため、一人ひとりに合ったトレーニング内容を提案する「出張型体幹トレーニング」を実施。プロアスリートの育成から考案した、機材を使用せずに1万パターン以上のトレーニングメニューが提供できるなど、参加者を飽きさせず、楽しく継続できるユニークな取り組みである。浜松市の目指す都市像である「予防・健幸都市」実現を目指した取り組みでもある。

 

 

浜松ウエルネス大賞(健康経営部門)

浜松磐田信用金庫

【浜松磐田信用金庫 常務理事 総務部 人事部 担当 半場浩恭さん】award2023_kenkokeieibumon_taisyo

私たちは、地域金融機関ということで、地元企業の皆様、あるいはお客様と接する機会が非常に多いのですが、まずは自分たちが心身ともに健康であること、これを維持しないと地域の皆様の活力ある生活、あるいは経営に貢献できないという思いをもとに、自分たちも、皆様が健康になるようにということで、本当に少しずつできることから小さなことから地道にやっているというのが現状でございます。ですが、これには継続するということが一番大事だと思っております。

今後とも、私たちの取り組みを今回評価していただいたことを励みにして、浜松市が健康で幸せな都市になれるように、地域金融機関として、少しでも貢献出来ていければと思っております。

今回の受賞にあたっては、職員の一人ひとりの理解や協力はもとより、関係各位の皆様のお力添えがあったおかげだと思っております。

 

【講評】

「栄養・食生活」「運動」「女性の健康保持・増進」「休養・メンタルヘルス」はじめ、多種多様な取り組みを実施しており、模範となる事例である。精密検査の受診勧奨では、「メディカル休暇」を創設するなど、独自のユニークな取組成果が健診後の精密検査受診率の向上に現れている。職員が個性と能力を最大限発揮できる組織作りのため、「ダイバーシティ推進課」を創設されたことも独自性がある。

 

優秀賞(健康経営部門)

ソフトプレン工業株式会社

【講評】kenkokeiei_softprenkougyou

社員の平均年齢が38歳と若く、健康に問題を抱える社員は少ないが、健康に対する現時点の問題意識が低いという特徴を捉え、課題設定されているのはユニークである。健康診断の結果により手当を支給する健康手当を独自に創設するなど、社員が楽しく、持続的に取り組める環境整備はユニークである。社員同士のコミュニケーションの活性化にも力を入れており、若年層の離職者が0になるなど、働きやすい職場の醸成は模範となる取り組みである。

 

社会福祉法人 聖隷福祉事業団 保健事業部

【講評】kenkokeiei_seirei

健康診断施設である特性を活かし、データに基づいた課題設定、取り組みが実施されている。「食事」「運動」「体重」「ストレス」等バランスのとれた多様な取り組みを実施されており、経営層がスタッフをねぎらう「豚汁を食べる会」や運動習慣の定着を目的とした各種取り組みに多くの職員が参加されており、楽しく満足度の高い試みである。取り組みを通して職員エンゲージメントが向上し、離職率の低減につながるなど、働きやすい職場環境づくりにつながっている。