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更新日:2025年9月22日
地域力向上事業(助成事業)に採択された「浜名湖クルーズ ~船から見る伊佐見と浜名湖の生き物体験事業~」で、今年も伊佐見小学校の児童が船に乗りながら地元ふるさと伊佐見地区や浜名湖について学習しました。
古人見マリーナに集合
令和7年6月26日(木曜日)、今年も伊佐見小学校3年生を対象に「浜名湖探検クルーズ」が行われました。令和5年に始まって今年で3回目。地域の皆さんのご理解、そしてこれまで乗船してきた伊佐見小学校の児童の皆さんが真剣に取り組んできた甲斐あって、伊佐見地区の恒例行事として根付き始めています。
いよいよ乗船
開会式が終わりいよいよ出港です。全員ライフジャケットを装着し、順番に船に乗り込んでいきます。児童複数人に意気込みを聞いたところ「とても楽しみ」という声も聞こえる一方、「船酔いしないか心配だ」と少々身構えながら乗船した児童もいました。
浜名湖名物カキの養殖場
今年は、昨年度の記事ではあまり触れられなかった浜名湖の漁業にフォーカスを当てていきます。まず、水面に無数の竹が見えますが、これは「カキ棚」といいカキの養殖が行われています。船頭さんによると、一番カキが獲れるのは6月から7月との事で、カキの旬は冬だと思っていた筆者は非常に驚きました。
高級魚クイズで盛り上がる
ここで船頭さんから魚に関するクイズです。
「6月に浜名湖で獲れる魚の中で、一番高級なものは何でしょう?」
児童から「タイ」「うなぎ」と答えが出ますが、正解は「シンコ」という魚でした。全長5cmほどのコハダの幼魚で、江戸前寿司では初夏に食べる風習があります。水揚げできる期間が極めて短く、その希少性から1kgあたり10万円程度で取引され、お寿司にすると1貫で2000円を超える事もある高級魚です。
養鰻場があった村櫛水路
船は村櫛水路を進んでいます。現在では、ホテル・ゴルフ場・浜名湖ガーデンパーク等開発されたエリアとなりましたが、かつてはこの辺一帯すべて養鰻場でした。1973年に浜名湖大橋が開通し、村櫛・雄踏・舞阪が陸路で結ばれましたが、それ以前の主な交通手段は船でした。うなぎの飼料を調達するため村櫛から舞阪へ船で向かい、うなぎを出荷する際も船で市場に運んでいました。