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更新日:2021年4月15日

第5章 分野別施策 8.社会参加

【基本方針】

外出支援や社会参加の促進、スポーツ・文化活動、余暇支援等により、充実した地域生活を目指します。

基本施策

施策

(1)外出支援

1)移動手段の充実
2)助成制度による支援

(2)地域活動への参加の促進

1)地域活動への参加の促進

(3)スポーツ・文化活動、余暇支援

1)障がい者スポーツの振興
2)文化活動への支援

【現状と課題】

  • 障がいのある人が社会の様々な分野に積極的に参加するために、外出支援の強化が必要です。
  • 障がいのある人同士が集える場や、障がいのある人と地域住民との親睦を深め、交流する場の提供が必要です。
  • 本市は東京2020パラリンピック競技大会の事前合宿に関する覚書をブラジルパラリンピック委員会と締結しました。事前合宿の受け入れを契機に、障がい者スポーツの普及や環境の整備とともに、地域に住む人たちとスポーツを通じた交流の機会を増やすことで、地域に住む人たちの「心のバリアフリー化」を進める必要があります。

(1)外出支援

障がいのある人の外出支援を行うことで、地域での自立した生活及び社会参加を促進します。

1)移動手段の充実

<取り組み・内容>

  1. 移動支援事業の実施(障害保健福祉課)再掲
    屋外での移動が困難な障がいのある人の社会参加等を促すため、外出支援を行います。
  2. リフト付福祉バスの貸出(障害保健福祉課)
    歩行困難な下肢に障がいのある人の社会参加を促進し、地域における福祉活動を推進するために、リフトバス運行ボランティア連絡協議会との協働により、リフトバスを貸し出します。
  3. 車いすの貸出(社会福祉協議会)
    車いすの短期(2週間程度)の貸し出しを行います。
  4. 福祉有償運送事業の実施(福祉総務課)再掲
    NPOや社会福祉法人等が、障がいのある人や高齢者等、公共交通機関を利用することが困難な人を対象にドア・ツー・ドアの個別輸送サービスを行います。

2)助成制度による支援

<取り組み・内容>

  1. バス・タクシー券等の交付(障害保健福祉課)再掲
    障がいのある人の移動を支援するため、手帳所持者にバス・タクシー券等を交付します。
  2. リフト付福祉タクシーの運賃助成(障害保健福祉課)再掲
    身体障害者手帳を所有し、電動車いすを使用している人がリフト付福祉タクシーを利用する場合、運賃の一部を助成します。
  3. 自動車改造助成事業の実施(障害保健福祉課)再掲
    身体障がいのある人の自立更生を支援するため、当該障がいのある人が運転するために必要な自動車の改造に対し補助金を交付します。

(2)地域活動への参加の促進

障がいの有無にかかわらず、だれもが地域社会を構成する一員として、地域活動への参加は欠かせません。地域行事への参加や障がい者団体の活動を通じて、地域住民とのつながりを持つ等、障がいのある人とその家族の積極的な参加により、地域との交流や理解促進を図ります。

また、障害者週間キャンペーンで啓発イベントを開催する等、多様な活動を行う障がい者団体の活動を広く紹介し、つながりを持てないでいる人と障がい者団体をつなぐことで社会参加を促進します。

1)地域活動への参加の促進

<取り組み・内容>

  1. 施策へ当事者が参画できる仕組みの検討(障害保健福祉課)
    障がい福祉施策の検討及びPDCAサイクルによる事業管理において、障がいのある人及びその家族等の当事者の参画を推進する。
  2. ふれあい広場等の開催(福祉総務課、社会福祉協議会)再掲
    ふれあい広場等を開催し、障がいのある人に対する理解を深めるとともに、地域の交流を図ります。また、参加団体の拡大と自主運営の更なる充実を目指します。
  3. ふれあい交流事業の実施(社会福祉協議会)再掲
    障がいのある人と地域住民、ボランティア等との食事会や各種交流事業を実施します。
  4. 障がい者団体活動助成事業の実施(障害保健福祉課)再掲
    障がいのある人の自立と社会参加を促進し、障がいのある人の福祉増進を目的とした障がい者団体に対し、団体の活動事業費を補助することで、障がいのある人の社会参加を促進します。
  5. 障がい者相談員の設置と育成(障害保健福祉課)再掲
    障がいのある人やその家族の中から市が委託した相談員が、関係機関等との連携のもと当事者や家族の相談を受ける体制を整えます。また、相談の質の向上を目的に相談員を対象とした研修を実施することで、ピアサポートを推進します。
  6. 各種奉仕員養成講座の開催(障害保健福祉課、中央図書館(城北図書館))再掲
    視覚や聴覚に障がいのある人のコミュニケーション支援やボランティアの育成を図るため、各種奉仕員養成講座(手話、要約筆記、点訳、音訳)を開催します。
  7. 障害者週間キャンペーンの実施(障害保健福祉課)再掲
    障害者週間(12月3日~9日)に市庁舎への懸垂幕の掲出や、障がいのある人による作品展の開催、市内障がい者団体等と連携して啓発イベント等を開催し、広く市民に対して正しい理解や認識を深めることを目的とした啓発を行います。
  8. 補助犬ふれあい教室の開催(障害保健福祉課)再掲
    補助犬ふれあい教室を開催し、補助犬ユーザーによるデモンストレーション等を行い、視覚障がいのある人や補助犬に対する理解を深めます。
  9. 市施設の使用料の減免(障害保健福祉課、施設所管各課)
    身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳所持者及び認定障がい者団体に対し、社会参加促進のため市の関係施設の使用料等の軽減を行います。

(3)スポーツ・文化活動、余暇支援

写真:浜松市障害者スポーツ大会

スポーツや文化活動等を楽しむ機会を持つことで、いきいきとした暮らしを送ることができます。

平成32(2020)年に、東京2020パラリンピック競技大会が開催されることで、障がい者スポーツへの関心や注目が高まっており、障がい者スポーツに関する指導者の養成や施設のユニバーサルデザイン化をはじめ、障がいの有無にかかわらず地域でスポーツを行うことのできる環境づくりを進める必要があります。

スポーツや文化活動の振興は、生きがいだけではなく社会参加や理解促進にもつながります。充実した余暇活動を楽しむことができるよう機会の提供を行うとともに、障がいのある人のスポーツや文化活動を促進するための支援を行います。

1)障がい者スポーツの振興

<取り組み・内容>

  1. 浜松市障害者スポーツ大会の開催(障害保健福祉課)
    障がいのある人の社会参加を図るためにスポーツ大会を開催します。
  2. 静岡県障害者スポーツ大会の開催(障害保健福祉課)
    静岡県及び静岡市との共催により静岡県障害者スポーツ大会を開催します。
  3. 全国障害者スポーツ大会への選手団の派遣(障害保健福祉課)
    全国障害者スポーツ大会に浜松市選手団を派遣します。
  4. 浜松市発達医療総合福祉センター体育館・プールの一般開放(障害保健福祉課)
    発達医療総合福祉センターの体育館とプールの一般開放及び障がい者団体への貸し出しを行います。
  5. 地域スポーツ指導者の養成(スポーツ振興課)再掲
    障がい者スポーツの指導者を養成し、スポーツを通じて社会参加の促進を図ります。
  6. スポーツ交流事業の実施(スポーツ振興課)再掲
    年齢、性別、障がいの有無にかかわらず、だれもが楽しめる交流の場としてスポーツイベントを開催することにより、ライフスタイルに応じた生涯スポーツ社会の創出につなげます。

2)文化活動への支援

<取り組み・内容>

  1. 市施設の使用料の減免(障害保健福祉課、施設所管各課)再掲
    身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳所持者及び認定障がい者団体に対し、社会参加促進のため市の関係施設の使用料等の軽減を行います。
  2. 生涯学習事業参加機会の提供(創造都市・文化振興課)
    生涯学習関連施設(協働センターや文化センター等)における講座・事業への参加機会を提供します。
  3. 障害者週間キャンペーンの実施(障害保健福祉課)再掲
    障害者週間(12月3日~9日)に市庁舎への懸垂幕の掲出や、障がいのある人による作品展の開催、市内障がい者団体等と連携して啓発イベント等を開催し、広く市民に対して正しい理解や認識を深めることを目的とした啓発を行います。

コラム8 スポーツを通じた社会参加に向けて

浜松ボッチャ倶楽部COOL
会長 落合 正美

浜松ボッチャ倶楽部COOLは、2003年に愛好家数人で発足し、現在では30人以上の会員とともに活動しています。初代会長の熱意で、発足翌年から浜松アリーナを会場に「浜松ボッチャ大会」を開催し続け、15回を数える現在では、市内のみならず全国各地から選手が集まるほどに成長し、大会での活躍を目指して、日々の練習に情熱を傾ける選手の様子から、障がいのある人の社会参加・自己実現の場として大きな役割を担っていると自負しています。

しかし、これまでの道のりは決して平たんではなく、大会会場や練習場所の確保が、現在に至っても大きな課題となっています。国内の先進地においては、障がいのある人が日常的にスポーツに取り組める福祉施設に併設された体育施設の整備に加え、交通アクセス等も考慮された施設整備が行われています。障がいのある人がユニバーサルデザイン化されていない体育施設を利用するには、多くの障壁と苦労が待ち構えているため、障がいのある人の利用を考慮した施設整備や施設改修が必要です。

私たち倶楽部の他にも、障がいのある人と家族や支援者が集まり、様々なスポーツ活動を展開する団体がありますが、いずれも活動場所の確保に苦慮していると伺います。これから、障がいのある人のスポーツを通じた社会参加を推進していくうえでは、施設面の充実が必要不可欠です。

浜松市は、広域な面積を有する都市であるため、一つの拠点に集まるということは、移動距離を考えるととても難しく感じられます。こうした課題の解決は、点在する小学校のなかで、ユニバーサルデザイン化の進んだ体育館を障がいのある人へ優先的に開放等が考えられます。また、障がいのある人に対する継続したスポーツプログラムを提供する等の対応も併せて考えなければなりません。

私たち倶楽部は、将来一緒に活動していける仲間の開拓に繋がると、用具の提供や会員の派遣等について、積極的・全面的に協力していく姿勢でいます。行政と市民との協働で、スポーツを通じた障がいのある人の社会参加が推進されるよう、当倶楽部として今後もさらに活動を拡大し、社会や未来の仲間に向けて情報発信をし続けていきたいと思います。

写真:ボッチャ競技の様子

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浜松市役所健康福祉部障害保健福祉課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2034

ファクス番号:053-457-2630

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