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更新日:2019年10月25日

浜松市ユニバーサル農業研究会インタビュー「社会保険労務士法人リライアンス・鈴木泰子」

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社会保険労務士法人リライアンス 鈴木泰子

プロフィール

 浜松市東区大島町で1997年鈴木泰子社会保険労務士事務所を開業し、2017年法人化。農業分野における労務管理を多数手がけるほか、行政機関等からの依頼により農業経営者向けの労務講座を全国で精力的に行う。静岡県社会保険労務士会浜松支部理事、全国農業経営支援社会保険労務士ネットワーク理事、NPOはままつ子育てネットワークぴっぴ理事など多数の役員を務め、活動は多岐に渡る。(平成29年2月)

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(PDF版:2,198KB)

 

農業分野での労務管理サポートを専門的に

 当社は、東区大島町に事務所を構える社会保険労務士法人です。現在、私を含め7名のスタッフで建設、製造、販売関係など様々な業種の事業者さんとのお仕事をさせてもらっていますが、農業者の方からご依頼をいただいているお仕事も多く、市内外の農園の労務管理や社会保障制度の整備のお手伝いをさせていただいています。

 また、農林水産省や県・市などの行政機関のほか、農業協同組合中央会や農業会議などから講師としての依頼を受け、農業経営者に向けた労務講座をさせていただいています。全国いろいろな地域に伺って講演することも多いので、様々な方とのつながりができたり、また私自身視野を広げることができ大変うれしく思っています。

 こうした農業関係でのサポートをさせていただくようになったのは、事務所を開業後まもなくした頃に、恩師である中小企業診断士の先生から「農業の労務ができる人を探しているんだ」と声をかけていただいたのがきっかけにあります。私は、兼業農家の子として生まれ、農業に誇りを持って働く母の姿を見て育ちました。私なら農業の大変さや農家の気持ちが分かるだろうとご紹介いただいたそうなのですが、こうしたありがたいご縁で、たくさんの農業経営者の方々との親交につながりました。

 また農業は単に農作物をつくるだけでなく、環境保全や教育など非常に多面的な機能を持った産業です。こうした分野に自分の仕事が関われることにも感謝しています。

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スタッフ7名が働く職場は、明るい雰囲気で笑顔がたえない。

 

農業者ととともに取り組んできた障がい者雇用

 こうして農業における労務管理のお仕事させていただくようになりましたが、障がい者の雇用、つまりユニバーサル農業について関わるようになったのは、お付き合いのある農園から障がい者雇用を経営に取り入れていきたいと相談をいただいたのがきっかけです。

 当時、農業者にとってはもちろん、私にとっても大きなハードルだと思いましたが、農業の経営の発展につながるだけでなく障がいのある方の手助けにもなるのではと思い、様々な支援制度も学ぶなど、実践を通して試行錯誤しながら取り組んできました。今では他の農業者さんの障がい者雇用や、福祉事業所との連携も支援させていただいています。

 障がい者さんが働くようになった農園では、作業の見直しによる経営改善や、職場にやさしい空気が生まれるなど、良い変化は様々あります。ただ、障がい者雇用を進めるためには、やはりその前に通常の雇用ができる環境を整えることが必要です。ご存じのとおり、誰かを雇用するためには、社会保障や労務管理など様々な労働環境の整備が必要となりますが、こうした保障は障がいのある方にとってはより必要なものです。人を雇うということを掘り下げて考えていく意味でも、障がい者雇用は良いきっかけになっていると思います。

 

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労務管理を請け負う農園でも、コミュニケーションを大切にしている。

 

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農業経営のための労務管理をサポートする様々な活動は、メディアで紹介されることも多い。

 

変革の時代を迎える、現在の農業

 「雇用型農業」という言葉があるように、今農業が変革していく時代が来ていると感じています。これまでの農業は、家族経営が主体にありました。その中では雇用のために必要な社会保障制度や、就業時間や休暇などの条件も整備されていないことが多いのが現状です。もちろん、こうした従来の家族経営の形も大切なものですし、メリットもあります。ただ一方で、耕作放棄地や後継者不足など様々な課題を抱えるのが農業を取りまく現状です。こうした中で持続的・発展的な農業を目指し、雇用型農業に取り組もうと、私たちのところに相談に来られる農業者さん達が多くなってきました。

 雇用型の経営になるということは、経営者のマネジメント能力が求められることになります。人を雇うってすごいことなんですよね。人を雇うことで、考えないといけないこと、勉強しないといけないことがたくさん出てきます。また失敗もたくさんして、それを乗り越えるための自分なりの方法が身についていく。こうした経験こそが、経営者のマネジメント能力を伸ばすものだと思っています。私自身も開業の経験がありますし、サポートさせていただいている農業者のみなさんを見ていても本当にそう感じているところです。いろいろな苦労や経験を踏まえて、良い職場環境が生まれ、人材が育ち、従業員がはつらつと働く会社が次第に形作られていく。そういう経営者は人として魅力的ですし、自然と人が寄ってきて良い経営が成り立ちます。

 私はいつも、雇用を発生させるということだけでそれは素晴らしい社会貢献だと思っています。もちろん前提に利益をあげることが必要で、簡単にはいかないのが経営です。だから、できることから少しずつできればいい。その先で、一緒に働く喜び、働きがいや生きがいを創出できる経営者は素敵ですね。

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「雇用型農業」を目指す農業者のかけこみ寺として日々相談を受ける泰子さん。
農業者にとって経営改善に向けた意識改革が大切という。

 

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職場でもスタッフとの明るいコミュニケーションを大切にしている。職場環境の改善
人材育成など自分自身も経営者として試行錯誤しながら、社会に貢献できる組織活動を目指している。

 

これから迎える新しい社会とユニバーサル農業

 これからの社会は、みんなが働いていかないといけない社会になると思います。現実問題として人口減少が目の前にあり、労働者数は減っていくのですから、農業も働いてもらえる環境を整備していかなければいけません。昔と違い女性が働くのも一般的になりましたし、高齢者や外国人など、様々な方が今後はもっともっと働く社会になります。

 障がい者雇用というテーマは、そうした大きなくくりの中のひとつだと考えています。これから先、こうした方々を農業に受け入れて定着してもらうためには、農業者の意識改革や社会全体の取り組みが必要です。まさにユニバーサル農業の概念がそうした取り組みにつながるのではないでしょうか。

 また農福連携によって、農業者がグローバルな視野を身に着けられることも大切なことだと思います。通常であれば関わりの少ない福祉分野のいろいろな人とつながりができることで、広い視野を持つことができ、連携が生まれ、それは社会にとって大きな相乗効果を生みます。私は、こうした先に農業のトップランナーが生まれるのではないかと思っています。
 これから農業がいろいろな方の力を味方にし、発展していく時代の中で、私たちもできる限りのサポートができればいいですね。

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信頼できるスタッフたちとともに、志を持った農業者たちを支援できることがなによりうれしい。

 

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〒430-8652 浜松市中区元城町103-2

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