更新日：2024年1月1日

牛の処分別内訳

浜松市食肉衛生検査所の様々な統計情報を紹介するページです。

牛の全部廃棄の内訳(疾病名別)

端数処理の関係で割合の合計が100%にならない場合があります。

疾病等	頭数
高度の水腫	5
高度の黄疸	6
牛伝染性リンパ腫	6
膿毒症	０
尿毒症	7
敗血症	1
変性又は萎縮	０
全身性腫瘍	０
総数	25

 

疾病名の解説

高度の水腫

様々な原因により、血管から組織内への水分流入量が、組織内から血管への水分流出量を上回り、組織液が全身の細胞間隙に増加・貯留している状態をいいます。

高度の黄疸

血液中の胆汁色素（ビリルビン）濃度が上昇して、粘膜や皮膚が黄染する病態の総称を黄疸といいます。

牛伝染性リンパ腫

牛伝染性リンパ腫ウイルスの感染による地方病型と、原因が不明な散発型に分けられます。多くは地方病型で、全身性のリンパ腫が認められます。

膿毒症

化膿性細菌の感染による化膿性疾患の経過中に、病原菌が血管あるいはリンパ管などに侵入し、転移性の化膿巣を生じた状態の総称です。

尿毒症

尿路系の障害などによる排尿障害によって、尿成分が血液中に吸収されておこる、一種の中毒症で、神経系および消化器系などの障害を起こすものをいいます。

敗血症

様々な細菌感染によって起こる全身性の中毒症状を伴う疾病の総称です。一般に、細菌感染による（一次）病巣から持続的あるいは断続的に病原菌が血液中に流入し全身性細菌感染を引き起こしているものをいいます。

変性

臓器、組織の色、硬さ、臭いが異常なものは廃棄の対象になります。

全身性腫瘍

家畜では様々な腫瘍が発生しますが、その中で特に、同一の腫瘍が転移などによって全身に発生しているものをいいます。

牛の一部廃棄の内訳(各器官系別)

端数処理の関係で割合の合計が100%にならない場合があります。

器官系	件数
消化器系	2,561
泌尿生殖器系	687
皮膚神経系	577
運動器系	381
呼吸器系	348
循環器系	219
その他	95
総数	4,868

 

疾病名の解説

消化器系

主に胃、腸、肝臓の疾患です。特に多いのは肝臓の疾患です。

泌尿生殖器系

腎臓、膀胱、卵巣、子宮、乳房などの疾患です。その多くが尿結石症です。

皮膚神経系

主に皮膚の疾患です。そのほとんどが皮下織の出血や変性などです。

運動器系

骨、筋肉、関節などの疾患です。筋肉組織の出血や変性、関節炎が多いです。

呼吸器系

主に肺の疾患です。その多くが胸膜炎です。

循環器系

主に心臓、血管の疾患です。そのほとんどが心外膜炎です。

牛のとさつ禁止・解体禁止の内訳

令和4年度は、とさつ禁止・解体禁止処分に該当するものはありませんでした。

 

 

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