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株式会社フジヤマ
X-Tech推進部長 山浦 篤 氏
浜松市に本社を置く建設総合コンサルタントとして、測量や都市計画、インフラ設計、GIS(地理情報システム)など幅広い事業を展開する株式会社フジヤマ。AIやドローン、3次元計測などの先端技術を活用し、社会インフラの維持管理や地域課題の解決を推進しています。
私たちは建設総合コンサルタントとして、道路や河川などの計画から維持管理まで幅広く携わっています。そのためにはドローンや衛星、センサーを活用し、道路やインフラの状態を効率よく把握する技術の開発が欠かせません。例えば、自動車にセンサーを搭載し、走行しながら道路の傷みや沈下・陥没の兆候をリアルタイムで検知・記録するシステムなどが挙げられます。収集した膨大なデータは、解析するだけでなく、行政やモビリティ事業者がすぐに活用できる形へ整備することが重要です。静岡大学との共同研究をはじめ、産官学連携による技術検証にも力を入れています。
地表を立体的に計測するためのレーザーを測量機に搭載したドローン
ドローン航路は物流を主目的としていますが、物流だけでは事業として成り立たせるのが難しいという課題があります。そこで、物流用ドローンを河川や橋などのインフラ点検にも活用し、複数の用途を組み合わせることで、持続可能な事業モデルの構築に挑んでいます。また、少子高齢化や人口減少が進む中、広大なインフラを従来の手法だけで維持・点検し続けることには、以前から危機感を抱いていました。モビリティの変革を通じて地域課題の解決を目指す本コンソーシアムの理念に深く共感し、弊社の空間情報技術を、次世代モビリティを支える基盤として生かしたいとの思いから参画しました。
地上を走行しながらセンサーを用いて周囲を3次元測量
浜松市の道路総延長は全国1位と長大なため、すべての点検を従来の手法で行うには膨大な費用と時間がかかります。私たちはバイク走行による一次調査と衛星データを組み合わせ、優先的にレーダー計測が必要な箇所を絞り込む技術を開発しました。これにより、低コストで効率的に道路インフラの維持を支え、「移動の安全・安心の確保」に貢献します。また、天竜川水系をはじめとする空の航路の安全を空間情報技術で支え、ドローン物流の早期社会実装のため力を尽くしていきたいと考えています。
これまで培ってきた複数の計測技術を発展させ、今後は地域インフラを面的に支えるプラットフォームの構築を目指しています。「天竜川ドローン航路」のように物流とインフラ管理を組み合わせた持続可能な事業モデルを確立し、全国展開へつなげていく考えです。自動運転やドローン物流をはじめとする次世代モビリティが社会に溶け込む未来には、安全性が常に更新され続ける航路や道路の存在が欠かせません。私たちの空間情報技術と、本コンソーシアムに集う先進企業の強みを融合させ、誰もがいつでも安心して行き交うことのできる社会を実現してまいります。
取材日:2026年7月1日