緊急情報
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更新日:2025年11月20日
2025年11月13日
(中野市長コメント)
会計別の補正額は、一般会計で34億2,500万円の追加、特別会計で412万円の追加、企業会計で1億6,019万円の追加となります。
一般会計、特別会計、企業会計を合わせた補正後の予算総額は、7,350億5,603万8千円です。
一般会計、特別会計において、債務負担行為の設定等を行います。
今回の補正予算は、安全・安心・快適なまちづくりや子育て環境および教育環境の充実に要する経費のほか、人事委員会による「職員の給与等に関する報告及び勧告」などを踏まえ、人件費を追加するものです。
また、行政情報系ネットワーク機器等のリースや、道路・河川等の維持修繕および改良工事など、来年度の円滑な事業実施に向けた準備期間の確保や、工事時期の平準化などを目的とした債務負担行為を設定するものです。
(1)安全・安心・快適なまちづくり
国の追加内示が見込まれる事業について予算を追加するほか、今年8月の大雨による浸水被害を踏まえ、天竜区船明地区および山東地区の浸水対策を進めます。また、同じく今年7月のカムチャツカ半島付近の地震に伴う津波避難の際の教訓を踏まえ、津波避難時の熱中症対策として、津波避難タワーへの日除け対策工作物の設置に向けた工事設計を行います。
(2)子育て環境の充実
市内企業からの寄付金を活用し、低所得のひとり親世帯等に対する生活支援のための支援金の支給に要する経費を追加するほか、9月補正予算において、市単独事業として措置した支援金分を子どもの未来応援基金に積み立て、後年度のこども子育て施策に活用します。
(3)教育環境の充実
来年度の学級編成や米飯提供方式の変更に向けた準備として、教室の設置や教材備品、給食用食器の購入に必要な経費を追加するほか、夏場の学校給食の提供に適した衛生環境および労働環境を確保するため、自校調理方式で給食配膳室に空調設備が設置されていない小中学校に対し、スポットクーラーを配備します。
(4)その他
市内医療機関の医療機器の整備に対する補助金やヘリコプター操縦士養成派遣に伴う負担金のほか、カメムシによる農業被害を低減させるための薬剤購入等の助成や、危険鳥獣対策備品の購入に必要な経費を追加します。
このほか、令和7年度の税制改正に伴うシステム改修経費を追加するほか、人事委員会による「職員の給与等に関する報告及び勧告」への対応等として、人件費を追加します。
(5)債務負担行為
設定が119件で、203億円余り、変更・廃止がそれぞれ1件です。
設定の内訳としては、WTO特定調達契約ほか契約準備期間の確保や複数年事業として157億円余り、工事時期の平準化として46億円余りを設定するものです。
補正予算以外の議案として、条例の一部改正が5件ございます。このうち、4件は人事委員会による「職員の給与等に関する報告及び勧告」を踏まえ、本年度の期末手当や給与の改定を実施するための条例改正です。
「浜松市教育職員の給与に関する条例等の一部改正」については、法改正に伴い、教職調整額の段階的な引き上げや職務や勤務に応じた処遇改善を図るための関係条例の一部改正です。
このほか、工事請負契約の締結・変更、PFI事業の物価変動に基づく契約の一部変更などがございます。
指定管理者の指定は、令和8年度開始の20件31施設について、指定管理者の指定を行うものです。
諸般の報告は、地方自治法第180条関連の専決処分の報告および監査報告です。
【資料】

記者:11月補正予算案の中で、特に市長が力を入れたい、PRしたいものがありましたら、教えてください。
市長:例年11月議会での補正といいますと、人件費、国の補正予算、経済対策などに伴う補正が一般的です。国の補正予算をはじめとする経済対策については、今まさに検討されているところで、今回市では提案できていない状況です。そういった中で、緊急の課題に速やかに対応していくという観点から、今回は夏の大雨の被害を踏まえた治水対策・浸水対策について速やかに取り組むこと、物価高の影響を強く受けている低所得のひとり親世帯に対する支援金の支給を、民間企業のご寄付を活用し、速やかに実施していくことが中心となっています。
記者:危険鳥獣対策事業について、市民生活に影響するクマの出没が市内でも相次いでいるかと思うのですが、ここにかける狙いや具体的にどのようにしていきたいか、お話いただけますでしょうか。
市長:有害鳥獣対策は当初予算でも計上して、これまでも対策を講じてきましたが、危険鳥獣、とりわけクマの目撃情報がたびたび寄せられるようになり、市民の皆さまの生活を守るという観点から、当初予算の有害鳥獣対策に加えて、危険鳥獣対策ということで追加の補正をさせていただくこととしました。特にクマについては、今朝も目撃情報が防災ホッとメールで出ていましたが、はっきりクマかどうか確認は取れていませんけれども、クマらしい生き物がドライブレコーダーに映ったなどの情報がたびたび寄せられている状況で、浜松市内での目撃情報は例年を上回るペースで推移しています。そういった中で、とりわけ中山間地域の市民の皆さま、中山間地域に行かれる市民の皆さまも含めて安心していただくために、今回の補正予算を組ませていただきましたので、これらも活用して、しっかりと対策を講じていきたいと思っています。
記者:政府でも、クマの捕獲に関する費用について支援を拡充していくお話がございました。今回も備品として、例えばクマの箱わななど、具体的なものを購入するというような方向もございます。そのあたりも含めて、どのようにお考えでしょうか。
市長:全国的に見ますと、人の生活領域までクマが出没する事例も多発していますし、クマによる人的被害は過去最悪のペースで推移しているような状況にあります。幸い、今のところ浜松市内では、人家を荒らしたり、人と直接遭遇したりといったことまでは生じていませんけれども、いつそういった事態になるかわかりません。人への被害が及ばないように、これまで行っている対策に加えて、しっかりとした対策を講じていくことによって、市民の皆さまに安心して暮らしていただける環境をつくっていきたいと思っています。
記者:東北地方を中心にクマによる被害がたくさん出ていて、浜松でも「らしきもの」の目撃情報は増えているということですが、浜松においての切迫度は今どういう状況だというご認識ですか。
市長:先ほども申し上げたとおり、クマかどうかは定かではないですが、目撃情報については例年を上回るペースで報告が入ってきています。元々、浜松の特に中山間地域は、南アルプスの個体群がいるということで、クマはいます。それが人家の方へ近づいてきている可能性は否定しきれないと思っていますので、極力山に入られるときには注意をする、目撃情報があったら、市として速やかに市民の皆さまに情報提供しますので、そういったところには近寄らないといった心構えをしっかりしていただくことが肝要かと思います。
記者:10月以降で結構ですが、今日までに市内でどのくらいの目撃情報があるかと、その中で実際にクマであろうものは何件くらいあるのかを教えてください。
市長:月別で情報を持っていないのですが、今年度では、今日までに23件の目撃情報が寄せられています。令和6年度が30件でしたので、今年は半分過ぎたところでもう23件ということで、ペースは早いのかなと思います。令和5年度は年間で12件でしたので、確実に増えています。実際に報告されたもののうち、どれが本当にクマで、どれがそうでないかという見分けは非常に難しいところがありまして、間違いなくこれはクマだという件数を出せるような状況にはありません。「黒い塊が夜道を通っているところがドライブレコーダーに映った」ということになりますと、ニホンカモシカなどが間違えられやすいようですが、果たして本当にクマなのか分からないところがありまして、今申し上げた今年度の23件のうち、ほぼ確実にクマだろうというものの特定までは難しいところです。
記者:目撃情報の数ですが、増えているのはクマが迫ってきているからかもしれないし、クマに対する意識が強まっているからかもしれない、両方あると思うのですが、そのあたりはどのような受け止めですか。
市長:確かにおっしゃるとおり、全国的にクマによる被害がニュースで流れる中で、普段は気にしていなかったけど、黒い影が見えると、「もしかしてクマじゃないか」と思うことはあるかもしれません。ただ、比較的人家に近いところで目撃された情報が若干増えているような気もしていますので、思い過ごしかもしれませんが、この件数について「気にしすぎだ」というよりは、確実に増えてしまっているということで、用心をしていただくに越したことはないと思っています。
記者:そのような前提で、市民の皆さまの安心のためにも手立てを講じていくという理解でよろしいですか。
市長:そういうことになります。
記者:議員および特別職の方々の給与・報酬、期末手当の条例改正について、判断に至られた背景を教えてください。
市長:市役所に勤める者の給与・報酬について、一般職は人事委員会の勧告を尊重しています。特別職は特別職報酬審議会で議論いただいたものを尊重しています。今回、特別職報酬審議会から給与と期末手当の引き上げの答申をいただきましたので、これに基づいて予算措置をさせていただきました。特別職の中には私も含まれますので、自分の給与水準などを自分で決めるというと、お手盛りになりかねないところもありますので、客観的な立場の皆さまからご審議いただいた上で答申いただいたものを尊重することが、一番公正な形で水準決定がなされるだろうと思っているところです。今回は、特別職報酬審議会の答申どおりにやらせていただくことになります。
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