更新日:2024年9月27日
西地域応援団YEEL! vol.32
地域力向上事業(助成事業)に採択された事業の1つ「うみいろそらいろ 浜松へちまプロジェクト」のへちま加工体験が村櫛町で開催され、参加者約40名が収穫したへちまをスポンジに加工する方法を勉強しました。

地域力向上事業「うみいろそらいろ 浜松へちまプロジェクト」へちまスポンジ作り
9月8日(日曜日)に「うみいろそらいろ 浜松へちまプロジェクト」のへちま加工体験が行われました。
4月に開催されたキックオフイベントではへちまの種が配られ、参加者は各自でへちま栽培に挑戦しました。そろそろ収穫の季節ですが、へちまの実は茹でて皮をむけば、非常に環境にやさしいスポンジになる事をご存じでしたか。
さっそく実践です。調理台の周りにみんなが集まりました。
こちらのへちまは長さが80cmもあります。実がある程度の大きさになると収穫したくなってしまいますが、その気持ちをぐっと抑えて、実が少し黄色くなり水分が抜けてから収穫するのが、良いスポンジを作る秘訣です。
まずは手ごろな大きなにへちまをカットします。包丁でスパッと切り、断面を下にして軽く叩くと黒い種が落ちてきます。この段階で回収して再び土に蒔けば芽が出ます。1度茹でてしまうと発芽しなくなってしまうので、発芽する種が欲しかったらこの段階で回収しましょう。
大きい鍋でへちまを10分ほど茹でます。ここで、へちまが浮いてこないように落とし蓋を使って茹でるのがコツです。
以前は、へちまを1週間ほど水に漬けておいてスポンジを作るという方法が主流でしたが、強い悪臭が発生するのが課題でした。この方法なら、匂いはそれほど気になりませんし時間短縮にもなります。
お湯から出して水で十分に冷やした後、皮をむきます。この皮むきには子供たちも挑戦しました。茹でられたことで、まるでバナナのようにするっとへちまの皮をむくことができます。
浜北地区から参加した女の子は「軟らかくて思ったより簡単に皮をむくことができた」とご満悦。一方で、村櫛町に住んでいる男の子は「ぬるぬるしていてむきにくかった」と少々苦戦した様子でした。
一通り皮むき体験が終わったところで、本事業の主催団体「浜松へちま・ミライ」の代表者である五明 三佳(ごみょう みか)さんが参加者全員に声を掛けました。
「自宅でも自力でできそうだなって思った人!」
ほぼ全員が元気よく手を挙げました。本日習ったことを家に持ち帰り、各自で育てているへちまをスポンジに加工し、11月24日(日曜日)に行われるシェア会でお披露目します。
こちらが完成したへちまスポンジです。
水切れが良くて食器を洗いやすく、マイクロプラスチックを排出しません。そして、使えなくなったら土に還せるので、非常に環境にやさしいスポンジとなっています。
グリーンカーテンで冷房使用を減らし、果実は環境にやさしいスポンジになる。へちまのポテンシャルの高さに驚かされます。
みなさんも、身近なことから環境問題に取り組んでみませんか。
※本記事の写真とインタビューは本人及び保護者の方の承諾を得て掲載しております。ご協力ありがとうございました。
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