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更新日:2022年3月31日

龍山の月ちゃ

龍山の月ちゃ

「月ちゃのがうまいだよね」。そう言ってくれるのがなにより。(PDF:324KB)

月ちゃの、煮豆

”月ちゃ”のがうまいだよね。あんたの作ったのが食べたいだよね。そう言ってくれるのが何よりうれしい。

そう笑顔で話してくれるのは、鈴木月子(すずきつきこ)さん。
龍山町瀬尻(せじり)で暮らす、元気いっぱいの”月ちゃ”は、生まれも育ちも龍山町。

煮豆を作って近所に配るの。
そうするとみんなおいしいって言ってくれて、それを食べた人がまたそのお友達に紹介してくれて…。
どんどん、私が作った煮豆の評判が広まってね、それでどんどん友達が増えていくの。
主人が作ってた沢庵(たくあん)も近所の人たちに好評でね、美杉ファーム(西川地区にある農産物販売所)がオープンするときに「ぜひ出して」って頼まれたの。
それが始まりで、その後近所の人に配ってた「おぼた(ぼたもち)」をお客さんに食べてもらって感想を聞いたの。
そしたら「俺はそんなに甘くない方が好きだ」っていうお客さんがいてね。それでちょっと甘さ控えめに作ったらこれが受けちゃって、うれしくなっちゃった。
それからこの前は、うちの桜餅を食べた人が自宅まで電話をくれてね。「大好きな味だ」って…。
あっ、そうそう。ブルーベリーのお話をしなくちゃ。

月子さんのお話は、止まらない。
ここでちょっと一息。龍山町の逸品と言えば「ブルーベリー」を思い浮かべる人も多いのでは。
龍山町では、平成15年ごろから、町内に特産物としてブルーベリーを普及させ、栽培地域は全域にまで広まった。

ブルーベリーが作った仲間

最初、友達2人でブルーベリーをやろうと思ったの。まずは栽培できる畑を探そうと、町内をいろいろ走り回ったわ。
ようやく、いい畑が見つかってね。でもそこは茶の木が伸び放題の耕作放棄地。
2人じゃあどうしようもなくって、仲間を探しに声を掛けて回ったの。1人増え、また1人増え、最終的には8人になり、さらにそのご主人たちにも助けてもらった。
みんなで抜根したり石を拾ったり。今ではほら、ハウスもできて。みんなで作業するの。このグループの活動が、私たちの元気の源になっているのよ。
その畑を、サルやイノシシに荒らされてつらい時もあったけど…。みんなで作業して、お弁当を食べたりお茶を飲んだりしながら、お話ししてね。

大量のアケビのおすそわけ

ほんと食べ物が結ぶ”人とのつながり”で、今の私があるって言ってもおおげさじゃないくらい。
昨日も「月ちゃにあげる」って、ハーモニカグループの人がアケビを持って来てくれてね。しかも段ボール箱いっぱいの。こんなに頂いて申し訳ないやあって思うくらいのたくさんのアケビ(笑)。
そんな私をよそに、娘が「じゃあ”アケビの肉詰め”を作ろう」って。これがほんとにおいしくて!嬉しかった。さっそくお礼を言ったの。グループのみんなにも声をかけてね、あっという間にダンボール箱は空っぽに。
ごちそうさまでした。

そして、ハーモニカも、押し花も

ただ今、ほっとぴあたつやま産業祭での出店準備で大忙しの月子さん。ブルーベリーの販売の他に、ハーモニカの演奏で舞台にも上がるそうだ。

ブルーベリージャムはこうしてラッピングすると素敵ね。それからハーモニカは、曲名を書いた模造紙を掲げた方がいいわね。あっ、そうそう。話があっちこっちに行くけど、これ(指さして)、押し花の作品、いいでしょ。ちょっと自己満足だけどね。頑張っちゃった。

月子さんは「ふしぎな花倶楽部」の押し花のインストラクターでもあるのだ。

息子には「もうやめな、あっちもこっちも、いろいろやりすぎだぞ」って怒られるの。だから、ハーモニカの演奏会に出るのは内緒にしてね。

うれしそうに話す月子さん。

「月ちゃは忙しくないときっとボケるよ」ってみんなが言うからね。
みんな年を重ねてね。「やれるまで頑張ろう」って、言ってるの。

あっ、電話が鳴っている…。
電話は、産業祭の次の出店に向けたグループの打合せのようだ。

 

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