緊急情報
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更新日:2014年4月1日
平成19年度、浜松市では、障害者施策の総合計画である「ともに支え ともに生きる 新浜松プラン」を、市民の皆さんの参画により策定しました。
計画の基本理念は「希望を持って安心して暮らすことができるまち」です。
この理念を達成するためには、お互いを思いやり、ともに助け合いともに生きる「共生共助」の精神をよりどころとし、立場の違いを越えて、同じ市民であるという一体感のもと、障がいのある人が安心して自立した生活を送ることのできる地域づくりを推進していくことが必要です。
障がいのある人の就労は、障害者自立支援法の施行や、CSR(企業の社会的責任)に対する意識の向上等により、拡大傾向にはありますが、充分とはいえない状況にあります。
その理由のひとつに、企業や事業者から「どのような環境でどのような仕事をしてもらえばいいのかわからない」との声があります。
こうしたことから、浜松市では、本年度「障がい者雇用優良事業所表彰制度」を創設しました。
障害者雇用率や人数だけではなく、障がいのある人の就労に独自の工夫や先進的な取り組みを行なっている企業や事業所を表彰し、その事例を広く市民の皆さんに紹介していくものです。
※画像をクリックすると各企業の紹介をご覧頂けます。
初めての表彰事業ということでしたが、支援機関からの推薦を含め、たくさんの応募をいただきました。応募してくださいました企業や事業所は、いずれも障害者雇用において先進的役割を果たしているところばかりでした。
審査会で、入念かつ多角的な検討をした結果、今回の表彰対象事業所として、積極的に新しい取り組みをしている株式会社レンティック中部、京丸園株式会社、株式会社コックスの3社を選びました。
株式会社レンティック中部については、さまざまな教育等を通して、障害者を働くひとりの戦力として育て、いろいろなことに挑戦させているところを評価しました。
京丸園株式会社については、農業の障害者雇用、特に知的、精神、身体の3障害者を一緒に雇用するという、非常に難しい課題に取り組んでいるところを評価しました。
株式会社コックスについては、最初に障害者を雇用した段階から専任のジョブコーチを独自に配置し、障害者の能力開発や永続的雇用に結びつけたところを評価しました。
選に漏れた事業所のなかには、まだ障害者雇用という言葉さえ無かった時代から、雇用に取り組んでいただいているところや、健常者と障がいのある人が共に働いている姿が自然に思えるような事業所もありました。これらは、障害者雇用の本来あるべき姿であり、このような企業や事業所が取り組んできた歴史のうえに、今回の表彰事業が成り立っているものと確信しております。
最後に、この表彰事業を通して、広く障害者雇用の実態について知っていただき、多くの企業や事業所が、新たに障害者雇用に取り組んで行くきっかけになればと切望いたします。
受賞企業の方々には、市長より表彰状と楯をお渡ししました。
(平成22年3月16日 市役所にて)
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